雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

せっけんぐるぐる。

2006年02月08日 | 驕らず焦らず諦めず
久しぶりにせっけんを作りました。
強アルカリの薬品を使うので危険だし、邪魔されずに集中して
作業をするためには、息子が学校に行っている間に
やらないといけないのですが、パートに出てからは
時間がなくてできなかったのです。

昨年末で仕事を辞めたので、またやろうと思っていたのに
ずるずると今日まで引き伸ばしてしまいました。<私らしい

お風呂ほどの温度に暖めた植物油に水酸化ナトリウム水溶液を
少しずつ加え、泡だて器でかき混ぜるうちに、カスタードソースの
ような、ゆるいクリーム状になってくるのを見るのは
なんともゆったりした、楽しい時間です。

泡だて器で1時間も混ぜ続けるので手は疲れるけど、
私は大昔お菓子作りを趣味にしていて、ケーキや
シュークリームを焼きまくった時代もあったので、
なんだか懐かしい気分になります。

泡だて器で表面に「の」の字が書けるくらいになったら
牛乳パックで作った型に流し込んで、発砲スチロールの
保温ボックスに入れます。
丸1日保温したあと、1週間ほど乾燥させて型から出し、
その後4~6週間熟成させたら出来上がり。

今日仕込んだせっけんは、3月末にはデビューできそうです。
うふふ。楽しみ~。
最近「友がみな 我よりえらく見ゆる日よ」みたいな気分で
なんとなく抑うつ気味だったのが、ちょっと立ち直ったかも。


母ネタだけではなんなので。
ちびくまが最近毎夜ネットで聞いている歌です。
息子がこれに合わせて歌ってるの聞くと、なんだか
ほこほこ幸せな気分になります。

ありがと。」(曲がなりますのでご注意ください。)

国の名前

2006年02月07日 | Wonder of Autism
今日の個別指導のとき、「知っている国の名前を書こう」という
プリントがあって、ちびくま、あれよあれよという間に
スペースいっぱい国名を書いたそうです。
連絡帳に障担の「やはりすごいですね…」のコメントが(笑)

それもそのはず、国旗と国名はちびくまのこだわりアイテムのひとつ。
たぶん、国旗と国名をセットで150以上知っているはず…
「ブルキナファソ」とか「セントクリストファー・アンド・ネイビス」なんて国名、
私は息子に教えられるまで知りませんでしたよ。


一昔前にあったような「子ども○○博士」みたいな番組が
あったら応募したいくらい。

「カタログ的知識が豊富」と言われる自閉っ子ですが
こういうのって、もう典型的ですね。
(この記憶力は、ちょっと分けて欲しい)

学校のプリントで火がついたのか、息子は帰宅するなり
国旗の一覧表がついた世界地図を広げて、
国名の読み上げに余念がありませんでした。

追悼

2006年02月03日 | 時には泣きたいこともある。
ちびくまの学校の5人の障担のうちの1人、K先生の
ご主人が、昨日急死されました。

ご主人も現役の先生、少年野球の指導者も勤める
スポーツマンとうかがっていましたが、
突然の心臓発作で、わずか数時間のうちに
亡くなられたのだそうです。

昨日の夕方、連絡網の電話でそのことを知らされて、
言葉を失いました。

いつもニコニコ穏やかな笑顔のK先生は
「かっぽう着の似合う日本のお母さん」風の外見どおり
優しい人で、担任をしている子はもちろんのこと、
自分の担当でないちびくまたちのことも、
いつも細やかに温かく見守ってくれる人です。
私たち保護者にもいつもにこやかに、気さくに声を
かけてくれ、子どものこととなると、普段の
穏やかさが嘘のようにパワフルに動いてくれる先生。
その人に、なんでこんなむごい出来事が起きるのでしょう。

今日は、ちびくまをヘルパーさんに預かってもらって
お母さん仲間たちと御通夜に行ってきました。

大きな会館を借り切っているのに、参列者が多すぎて
建物の外まであふれ、お焼香の列が何時間も途絶えることが
ありませんでした。管理職なのに、高校生や中学生といった
生徒さんが沢山かけつけてきていたのは、きっと
いい先生だったからなのでしょう。

喪服に身をつつんだK先生は、その沢山の参列者に
1人1人声をかけて答礼されていました。
これまで笑顔しか見たことのないK先生の涙は
見ている側もとても辛くて
いったいどう声をかけていいのかもわかりませんでした。

自分が生きている。
家族が生きている。
そのことの重さとありがたさを改めて思いました。

亡くなられた先生のご冥福をお祈りし、
K先生の深い悲しみが少しでも癒され慰められる日が
くることを祈るばかりです。




インターホン

2006年02月01日 | Wonder of Autism
この度、マンションの大規模改修の一環で
各戸のインターホンを取替えすることになりました。
その工事日の通知が来たのをみるなり、ちびくまが、
「ちびくまくんはインターホンのこうじ、だいきらい!
 ちびくまくんがいないときにする!」

電話の呼び出し音で泣いたり騒いだり、大パニックになる
息子ですが、実はインターホンの音も大嫌い。
そもそもは聴覚過敏のせいだと思うのですが、
「前触れなく突然鳴る」のも嫌いな理由じゃないかな~、と
推測しています。
おまけに、息子は、他人が家に入ってくるのが駄目。
これは担任の先生も祖父母も仲良しのヘルパーさんも例外なしです。
彼的には「家に入ってインターホンの工事をする」なんて
許せないことなんでしょう。

いよいよ今日は取替え工事の日。
工事は午後からです。ちびくまも今日は6時間目まであり、
その後先生に近くの駅前バスターミナルまで送ってもらい、
そこから1人で路線バスに乗って帰ってくる日です。

そこで連絡帳に
「今日は午後インターホンの取替え工事があります。
 本人、とても怖がっていますので、帰ってくるまでに
 工事が済むよう、遅い目のバスで帰していただけないでしょうか」
と書いておくと、先生から電話があって
「了解。一本遅いバスに乗れるように段取りしましょう
とお返事。

たかがインターホンの工事に、どうして子どもの帰宅時間を
ずらさなければならないのか、の説明がいらないのはとっても楽

さて、その後工事屋さんに電話して
「夕方、人(実は息子)を迎えに出なければいけないので、4時までに
 工事が終わるようにしてもらえないか」と依頼。
すると快く、午後1番に工事に来てくれることになりました。

工事は、今付いているインターホンをはずして新しいものに
換えるだけなので、約1時間で済みましたが、
電動ドライバーの音や、電話がちゃんとつながっているか
確かめるために工事屋さんがうちの電話にかけて鳴らした
呼び出し音、セキュリティ機能が働いているか確かめるために
テストで鳴らすガス漏れ警報機、火災報知機、宅内非常ベル…
私にはどうってことない音ですが、息子がいたら
絶叫しそうな音刺激ばかりで、息子が確実にいない間に
工事を済ませてもらったのは正解でした。

さて、いつもより17分遅いバスで無事帰ってきた息子。
玄関で新しいインターホンを見て、
「うわ~、すごいですね~」
リビングで親機を見て、「うわ~」

今度の機種はベルの音を8種類の中から選べるので
息子があまり嫌でない音を選ばせてやろうと思って
音設定画面を見せると、その間にもう仕組みがわかったようで
その後も自分で何度も設定しなおして遊んでいました

機械なら教えなくてもすぐ使えるようになるのは何故なんだろう~。
我が子ながらやっぱり不思議ちゃんでございます。