雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

インターホン

2006年02月01日 | Wonder of Autism
この度、マンションの大規模改修の一環で
各戸のインターホンを取替えすることになりました。
その工事日の通知が来たのをみるなり、ちびくまが、
「ちびくまくんはインターホンのこうじ、だいきらい!
 ちびくまくんがいないときにする!」

電話の呼び出し音で泣いたり騒いだり、大パニックになる
息子ですが、実はインターホンの音も大嫌い。
そもそもは聴覚過敏のせいだと思うのですが、
「前触れなく突然鳴る」のも嫌いな理由じゃないかな~、と
推測しています。
おまけに、息子は、他人が家に入ってくるのが駄目。
これは担任の先生も祖父母も仲良しのヘルパーさんも例外なしです。
彼的には「家に入ってインターホンの工事をする」なんて
許せないことなんでしょう。

いよいよ今日は取替え工事の日。
工事は午後からです。ちびくまも今日は6時間目まであり、
その後先生に近くの駅前バスターミナルまで送ってもらい、
そこから1人で路線バスに乗って帰ってくる日です。

そこで連絡帳に
「今日は午後インターホンの取替え工事があります。
 本人、とても怖がっていますので、帰ってくるまでに
 工事が済むよう、遅い目のバスで帰していただけないでしょうか」
と書いておくと、先生から電話があって
「了解。一本遅いバスに乗れるように段取りしましょう
とお返事。

たかがインターホンの工事に、どうして子どもの帰宅時間を
ずらさなければならないのか、の説明がいらないのはとっても楽

さて、その後工事屋さんに電話して
「夕方、人(実は息子)を迎えに出なければいけないので、4時までに
 工事が終わるようにしてもらえないか」と依頼。
すると快く、午後1番に工事に来てくれることになりました。

工事は、今付いているインターホンをはずして新しいものに
換えるだけなので、約1時間で済みましたが、
電動ドライバーの音や、電話がちゃんとつながっているか
確かめるために工事屋さんがうちの電話にかけて鳴らした
呼び出し音、セキュリティ機能が働いているか確かめるために
テストで鳴らすガス漏れ警報機、火災報知機、宅内非常ベル…
私にはどうってことない音ですが、息子がいたら
絶叫しそうな音刺激ばかりで、息子が確実にいない間に
工事を済ませてもらったのは正解でした。

さて、いつもより17分遅いバスで無事帰ってきた息子。
玄関で新しいインターホンを見て、
「うわ~、すごいですね~」
リビングで親機を見て、「うわ~」

今度の機種はベルの音を8種類の中から選べるので
息子があまり嫌でない音を選ばせてやろうと思って
音設定画面を見せると、その間にもう仕組みがわかったようで
その後も自分で何度も設定しなおして遊んでいました

機械なら教えなくてもすぐ使えるようになるのは何故なんだろう~。
我が子ながらやっぱり不思議ちゃんでございます。