妻が亡くなり火葬の後、焼き台に残った妻の白骨と対面した。その時、彼女の焼失した肉体と一緒に彼女の霊も全て無になったような気がした。
その後墓参りをしても位牌の前に立っても、そこに妻の霊はいないという思いが頭の片隅にあった。
テレビドラマの中で、父が死に、残された母と子が父を忍びながら哀しみを乗り越えようとするシーンがあった。
墓の前に立つ母子には父の霊がそこにあり精神的な繋がりのあるのが必然といえるようなストーリーの展開である。
そのシーンに涙を流しながら妻の霊も同じなんだと思うことにした。墓や位牌に彼女の霊が佇んでいるのだと。
そんな事を考えていると急に妻の墓参りがしたくなった。
久しぶりの雨降りだが寺に行き墓参りをしてきた。
春雨やにわかに妻の墓参り 千字
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