宮城県の仙台市は杜の都と言われるように緑の樹木が多い。地方の都市であるということもあるが街のいたるところの道路には街路樹がある。
この自然環境は非常に気に入っているが、樹木の成長の盛んな春の終わりから秋にかけてコンビニの看板の見つけにくいのが困る。今日も郊外を運転しているときセブンイレブンに用事があった。よく行く店で場所は知っているのだが、看板が見えず駐車場の入口はこの辺かなと迷いながら運転していた。看板が街路樹より高くあればいいのだが街路樹に隠れているものが多い。街路樹が多いことの贅沢な悩みだとは思う。
でも、これから冬を迎える時、街路樹の葉も散り裸木となる。そうするとなんとなく街も広く見えるようになり、コンビニの駐車場にも余裕をもつて入れるのはいい。
昨夕、新型コロナ対策にあたる政府分科会が緊急提言をだした。
最近、コロナの集団感染があちこちで出ている。企業や官公庁、飲食店、高齢者利用の施設、学校等の教育施設、医療機関の順でクラスターが発生しているという。現役として社会活動をしている若い人は常に感染のリスクにさらされている。その中で一生懸命仕事をしている若い人たちをみるとえらいなあと思うし、元気でいて欲しいと思う。
そんな時、高齢者のカラオケでのクラスター発生を聞くとしつかりしろと思ってしまう。
特に心配なのはコロナウイルスに感染し治癒した人でも高い確率で後遺症があるということだ。感染しても医学の力で治るからと安心しないで感染しないことを考えるのがよい。
今回の緊急提言を機により心を引き締めていきたい。
昨日、11月6日は立冬。
無分別にも70歳で始めた俳句。機能の衰えた脳では向上しているという実感はないが、つたないなりに秋の句を一括してUPすることにする。
秋の句一覧
黄泉へ向かふ妻の息継ぎ秋の昼
路の辺の一つ家に人花木槿
梨切られ人数分の妻楊枝
山の湯のくすみし壁の放屁虫
燭の灯のにはかに揺るる新盆会
秋袷の傾げる傘にマスク顔
携帯の鳴る夢覚めてちちろ虫
珈琲に白のフロート秋の潮
白桃の刃先たちまち種に触る
大口を歯科医に晒す柘榴の実
秋天や高い高いの子の破顔
書を閉じて笑顔向け来る梨売女
音楽の不意に止みたる盆踊
赤蜻蛉の離れては寄る葬帰り
万歩計の5000の数字鰯雲
金婚を前に妻逝き曼珠沙華
己が歳誇らしげなり敬老会
信号機の揃ひ点く赤街に秋
階段を上りフレンチ秋の潮
盆灯籠父と諍ひありし日を
木深さに香り這はする金木犀
マスクなき顔の見上げる葡萄棚
襟閉づる乳母車の子に秋の風
子の真似て剥く梨の皮厚かりし
螻蛄鳴くや乗り越し帰る昏き道
ちちははと子の楽しげや葡萄狩
言ひ訳の秋の言の葉大喰女
一房の手に重かりし葡萄狩
傘寿来て友の死届く九月尽
生身魂と別れを惜しみ茄子の馬
子の嗚咽途切れて庭のちちろ虫
黒葡萄の二つぶの種残る口
やや寒の土間にピーマン転げをり
秋出水疾る車に水襖
抱き上ぐる稚の手触るる柿紅葉
ゆく秋やイヤホンに聴くアベマリア
ハロウィンの子らの装ふごみ袋