BS放送で、ヒマラヤトレイル「光の回廊」を観た。6千メートルのヒマラヤにある山を目指すトレッキング行程のドキュメンタリーだが見応えのあるものだった。
途中よくドローンを飛ばして撮影していた。進路を阻むものがあって前に進めない時、雲がたれこめて遠景が見えない時、ドローンを高く飛ばしてヒマラヤの山並を撮影するのだ。
8千メートル近いヒマラヤの山々の連なりが素晴らしい。
白川義員、白旗史郎などという山岳写真家がいる。彼らは撮影対象の山岳までぎりぎり登り撮影する。そしてその作品には何か重厚さを覚える。比較的容易に撮影できるドローン撮影と何がちがうのだろうか。
写真家は絞り、シャッタースピード、露出をフルに利用して対象から受ける印象を表現し芸術作品に仕上げようとする。ドローン撮影は風景としての記録で今のところ表現の深さはない。という感想はまちがいだろうか。