おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

三河の幸を五感で堪能

2014年12月10日 | 和食
紅葉が美しい時期ですから
ちょっと前のことになります。
奥三河まで気張らしがてら
水汲みと玉子を買いに出かけました。
水汲み場はいつもの百間滝。
ワインディングロードをひた走り
到着したはいいけれど先客有り…
見れば二組の壮年夫婦が
それぞれ甲類焼酎のペットボトルと
20リットルのタンクを
車からじゃんじゃん降ろしているではないですか…
目算できる空容器から判断して
30分ぐらいか…それなら待てる、と思い
車の中でボーッとしていたんですが
満タンになった容器を車に積むと
また新たな空の容器がトランクから現れる…
待ってたら日が暮れるわ(カアァーー)
不本意ですが、涙モノですが
下山することにしました。
20リットル一本だから、と
お願いしてみればよかったかな^^;



素晴らしい景色

これが見られたから良しとしましょう。



菅原神社も見頃でしたよ



紅色が目に鮮やか




落葉の妙



石巻の丘稜には紅葉した柿の木




これは鳥さんの取り分


ちょっとしたドライブで
大自然に触れ合える私の故郷。
新東名の工事が着々とすすみ
いずれは設楽ダム建設が着工し
様子は変わってしまうかもしれません。
悲しいけれど流れは止められない様子。
でも、願わくばダム建設だけは止めて欲しい。
私達を育む愛知最後の清流が失われるのは
まったくもって腑に落ちません。



さて、色々な戦利品を抱き
キッチンに向かいます。




赤蕪の梅酢漬け

こちらはちょっと前に漬けたもの。
奥三河の赤蕪ですよ。
今年は梅酢が取れなかったので
梅の名産地、名号の梅酢を
2リットル500円で買っちゃいました。
おいしかった^^




設楽蒟蒻の炒り煮

出来立てホカホカの蒟蒻を購入。
チリチリするまで炒めた後
醤油と味醂で味付けしています。
鷹の爪でアクセントも。
素朴で大好きな逸品です。




叩き南蛮胡瓜

バッキバキの設楽の胡瓜。
板ずりをして皮をところどころ剥き
擂り粉木で叩いてしばらく冷やします。
食べる10分前ぐらいに合わせ酢と鷹の爪に漬け
サッと冷やし直して出来上がり。
漬け時間が長いと水分が出てしまい
胡瓜もシナるし、味もボケるので。





塩漬け雑茸の旨煮

去年買った伊那谷の塩漬け雑茸を
シンプルに醤油と酒と味醂で煮ました。
辛味大根おろしとともに。おいし。



プレノワールの平飼い有精卵だし巻き

この玉子は味が濃厚なので
出汁は薄めに取っています。
塩とヤマヒサ薄口醤油少々で調味。
不味くなりようがないですね。




根野菜と茸の味噌汁

阿波の美郷風に具沢山で。
身体が芯からあったまります。



山吹うずら

最近売り出している豊橋ブランドうずら。
太郎串さんが絡んでいるのかな?
ようやく商品化されたと言う感じですね^^
うずらはもともと渡り鳥でした。
その名残か、ちょっとワイルドな香味があります。
水分が少なく骨周りの旨味が素晴らしい。
また購入します。



翌日。




高野豆腐の含め煮

某所で高野豆腐が話題に上がったので
ストックを戻して作りました。
これは重曹が入っていない正真正銘凍み豆腐。
重曹が入って乾燥機で乾かしたのとはワケが違います。
コシが違いますね、コシが。




豊橋鴨のモモスライス

家ではなかなかできないスライス。
ちょっと高かったけれど奮発しちゃいました。




鴨の手羽とかつおから取った出汁に
醤油と酒でシンプルに味付けしました。
奥三河産の鍋ちゃんネギを焼いて入れ
これまた奥三河産の原木なめこも投入。
ここで鴨をシャブシャブしていただきます。
めっちゃくちゃ美味!
スライスを見つけたらまた作らなくては。
ブロックを冷凍して自分でスライスすればいいか。




〆は雑炊

た・ま・ら・な・い
玉子はもちろんプレノワールです。


翌々日。



アカハタの潮汁

三河のアカハタのアラが200円!
アカハタと言えば高級魚じゃないですか。
塩を一振りして焼きまして
じっくり弱火で出汁をとっています。
それだけでほぼ完成形の味。
香り付けに薄口醤油を一たらし。
ご馳走ですよ^^




厚揚げの茸あんかけ

福井の大きな油揚げ(谷口屋だったかな)
が手に入ったので作りました。
茸は石巻の原木椎茸と奥三河の原木なめこ。
シンプルですけど、ホッとしますね。
こういうお味。



以上、三河の幸を堪能した3日間でした。
実り多き土地に生まれたことを幸せに思います。

日常からこんにちは

2014年10月16日 | 和食
週末に出掛けることが多い今日この頃。
その思い出を綴っていると
また次の週末がきてしまいます。
いったいこの人はいつ仕事をしてるんだ?
と思われてしまいそうなので
旅の記録は小休止して日常からこんにちは。


お仕事はもっぱら家のダイニングテーブルで行ないます。
完全フリーになった当初は
オンとオフの切り替えができませんし
下手すると日中ひとっ言も喋ってない、
なんて状況に社会的落伍者感を抱き
鬱気味になったことも有りました。
しかし、人間何ちゃー慣れるもの(笑)
このペースが身体に染み付いてしまって
サラリーマン生活に戻るのは今更ムリムリ。
スミマセン、真面目にサラリーマンをされてる方…

ただしですね、
零細フリーライターと言えども自営業。
義務を果たさなければお金は頂けない訳で…
いや、義務ではなく
求められるクオリティをお届けできなければ
今年ある仕事が来年有るとも限らないのです。
来年もお仕事を頂くためには
常に自分的MAXの力をひねり出さなくてはなりません。
甘えたい自分と焦燥する自分の葛藤に
日々頭を悩ませております。


さて、そんな懊悩する日常を送っていても
三度の飯は欠かすことなく摂っております。
朝はご飯とお味噌汁と納豆、
昼は鮭弁と野菜スープ、
ここまでは毎日判を押したような内容^^;
夜は心の赴くまま食欲に任せて作っております。


最近撮り溜めた写真をテキトーにご紹介しますね。



海老ピラフ

お鍋で炊きました。
海老は熊本の天然芝海老です。
マコモダケで食感も出しておりますよ。




ポロネギのグラタン

ポロネギが580円→90円という衝撃の値下げ。
何ならタダで譲って下さってもいいのでは…
と思うものの、買わない手はありませんよね。




トロントロンですよ~





大鹿の山羊リコッタ




胡桃を入れました

おいしいよ~




茄子のしぎ煮紫蘇の実和え

伊那の産直で買った紫蘇の実を
茄子の煮物に和えてアクセント。
紫蘇の実、ダーイ好きなんです。
小学校の修学旅行で京都に行った際
お友達たちが名前入りのキーホルダーに
夢中になっているのを尻目にして
私はこれを大人買いしておりました。
お土産は紫蘇の実の漬け物、以上。




ホンシメジとシシタケのご飯

キノコは両方とも天然もの。
香りが高くて味も良いのです。




大鹿豆腐

地豆を使った濃厚な豆腐。
オーベルジュでも出してくれるものです。




天然なめこと大鹿揚げの大鹿味噌汁

天然なめこは伊那産です。
揚げは先述の大鹿豆腐から作ったもの。
お味噌も大鹿村の無添加味噌です。
心と身体に沁みます。





オードブルセット

クレマン・ド・ジュラで。



クリームチーズ

先日オーベルジュで作ったチーズをフライング^^;
もう少し熟成させた方が美味しいかな?
これはシェーブルのクリームチーズに
善光寺の七味唐辛子を混ぜたものです。
これからが楽しみだな。




洋梨と天然秋鮭のスモーク

松川で買った洋梨・バラードが
雹害で安くなっていたものだから
傷口から痛み始めてしまっていたので
一つ完熟前に剥いてしまいました。
佐藤水産の秋鮭のスモークとともに。
料理に果物を使うのは余り得意でありませんが
洋梨とイチジクは許せます。
バラード、美味しかった^^



枝豆と鶏肉とシシタケのおこわ

何を隠そう
おこわでお酒が飲める体質です(笑)





グラティネ・ドゥ・オオシカーズ

ドフィノワーズの大鹿版。
旨し!




里芋のそぼろ煮

新城の八名丸里芋の新芋を使って。





土佐あかうしのサーロインステーキ

赤牛系ならサーロインでも大丈夫^^
300gも食べてしまった…




お供は大鹿はざかけ米

この日はバゲットよりも
焼肉定食的なイメージが良かったので。




そんでもって赤出し



夜はこんな内容で生きています。
朝と昼は下僕のように、夜は王様のように。
本当は逆だといいんでしょうが
我慢をするとストレスが溜まり
帰って病気になる!
というのが私の持論。

さて、お仕事に戻りまーす。


私也乃秋刀魚考

2014年09月24日 | 和食
私は青魚が大好きです。
鯖を筆頭として鯵・鰯・鮗などなど。
最近はアニサキスのアニーちゃんが恐ろしくて
生の青魚はなるべく封印していますが(完封ではないw)
火入れは懲りずにモリモリいただいております。
今の所全く問題無し。大丈夫です^^
そして秋と言ったら秋刀魚は欠かせませんね。
生を食べてませんが…



秋刀魚とじゃがいもと天狗茄子のテリーヌ

お友達のホームパーティで作った一品。
秋刀魚を三枚におろして塩をして脱水し、
こんがり焼きます。
じゃが芋のフィリングは
皮のまま茹でてそのまま湯冷ましし、
皮を剥いて潰して塩こしょうしたもの。
天狗茄子も塩して焼いしんなりさせてあります。
小さなテリーヌ型の周りに焼いた天狗茄子を置き
秋刀魚、タップナードソース、じゃが芋を
何層かに重ねまして、
130℃のオーブンで20分ほど焼いています。
それから重しをして一晩置いて馴染ませてできあがり。
すべてした調理している上、
タップナードの塩気があるのでソース無し。
なかなか評判良うございました^^





秋刀魚のシャトー仕立て

秋刀魚は三枚におろして皮を引き
身を叩いて粗いミンチにします。
タマネギのみじん切りを少々入れまして
セルクルに詰めて10℃のオーブンで15分。
皮を引いたのは低温調理で生臭くなるから。
皮はクルクルと渦巻きにして
オーブンでパリッと焼いてトッピングしました。
アクセントになっていいですよ。
ソースは砂糖を入れないカポナータ。
肝とブラックオリーブのソースを添えてあります。
これも全体のバランスがよくなかなか美味でした。




秋刀魚ご飯

焼いた秋刀魚をご飯と共に炊き上げただけ。
おいしいんだな、これが。




焼き秋刀魚・酢橘とともに

やっぱりこれが一番美味い!
こねくり回しても
まあ、それなりに美味しくなってはくれますが
王道調理が一番ですね。
骨周りもムダ無く頂けて
肝と身を一緒に食べる幸せと言ったら・・・
結論。秋刀魚は塩焼きが一番美味い。


以上、私也乃秋刀魚考でした。



全く関係ないですが
最近柚子胡椒が食べられません^^;
あれをつけると全部その味になってしまうからかな?
主張が強過ぎるものが
年々ダメになってきてます。
おばさん舌ってことか。嗚呼。



このごろのごはんもろもろ

2014年08月28日 | 和食
最近デスクワークばかりなので
足が退化しそうな気がしてならない一方、
願いもしないところがボリューミーになる今日この頃。
遠征の紀行文が続けていく中
毎日澹々と(時にアグレッシブ)過ごしておりました。
そこで、昨今のごはんをダイジェストでご紹介。



夏野菜の治部煮

合鴨が半額でした。
すだれ麩が賞味期限切れになりそうでした。
夏野菜が仕えずにありましたので
手っ取り早く治部煮にした次第です。
夏野菜は加賀胡瓜と冬瓜のウリウリコンビ。
干し椎茸の出汁と二番出汁で炊いて
冷ましながら味を入れ
その煮汁で小麦粉をはたいた鴨と
すだれ麩を煮ただけです。
夏の治部煮もなかなかオツですよ^^




冷やし中華

みうらや製麺さんの全粒粉麺で。
タレは自家製ポン酢と少々の胡麻油。
具は見た目通りの定番顔ぶれです。
あ、蒲鉾の赤は自然色素で
無リン・無澱粉・無化調です。
私、具が揃っていないのがとてもイヤ。
調理に関しては意外と几帳面みたいですね^^;




トマトと卵の炒め物

とくに技はありませんが
平飼い有精卵をふんだんに使ったので
シンプルながらも贅沢な味わいでした。




冷や汁

あまりにも暑い朝は
熱いお味噌汁を飲むと
大量に汗をかいて体力を消耗するので
冷や汁にしたりします。
胡桃や松の実なども入ってパワー全開!




ザルエビの唐揚げ

大量のザルエビが何と150円!
塩しただけで片栗粉を付け揚げてます。
これが美味しいんですよ。
ビールが進むんだな♪



瓜汁

冬瓜と黒瓜のスープです。
ベースはガラスープで。
熱をとるイメージですね。




三河の赤貝

これだけで200円!




本体は飾り包丁を入れて
パーンと叩いて花開かせ、
ヒモはサッと茹でて氷水で〆てます。
身はちっちゃいけど美味しいです。
三河湾の近くに生まれ育って良かったと思う瞬間^^




秋刀魚と肥後茄子の肝炒め

新秋刀魚が出回りはじめましたね。
実はパーティのために買ったんですが
ちょっと余っちゃったので即興料理。
三枚下ろしして腹骨と血合い骨を取ったさくを
斜めにぶつ切りにして
アクを抜いて斜め薄切りにした肥後茄子を
菜種油で炒めまして
酒、醤油、叩いた肝を入れて調味するだけ。
鰻の蒲焼を思わせる味わいだったので
この春に塩漬けした実山椒をあしらいました。
これ、ヒットです!
また生秋刀魚を買ってきて作ろっと♪


と、思いつき料理に満たされている昨今です。
最近、昼頃には「パスタにしようかな」
なんて思うんですけど
夕方が近づいてくると醤油味や塩味を求める…年か…
日本酒が飲みたいってのも大きいかな。


さて、お仕事頑張ろう!

真夏の月鍋

2014年08月11日 | 和食
雑誌そうで馬肉について書く機会がありました。
一品料理を作って撮影するのが恒例なので
信州の山奥から馬刺と馬の腸を取り寄せた訳ですが
ネット通販の目論みにまんまとはまりまして
全く関係ない物までポチッと…



熊肉と雉子のガラを買ってしまいました^^;

月鍋は若い頃、新穂高スキー場近くの宿で食べたのと
余呉湖の徳山鮓さんで2度食べたので
計3度しか経験がありません。
若い頃食べた月鍋は硬くて臭い印象しか残ってないので
正直もう食べなくていいかな、と思っていましたが。
その印象を払拭してくれた徳山さんの食べ方を倣いつつ、
下諏訪はみなとや旅館さんでいただいた
桜鍋の技法を取り入れてみました。
ちなみにみなとや旅館さんは
桜鍋に雉子の出汁を使用。




猟で捕らえた熊肉

害獣対策のワナではないそうです。
2ランクぐらいありましたが
せっかくなんで特上・極上品をセレクト。
脂の融点が低いです。





一番出汁と雉子の出汁をミックスしました。
ヤマヒサの薄口しょうゆと酒、塩のみで調味。
そこへ岩手の原木なめこをはじめとする茸類を投入。
舞茸はアクが出て色と味が変わるので入れません。



味をなるべく変えない葉葱をon。
白葱は甘さが出るので避けました。




美味しい…

大汗をかきながらいただく贅沢。
全く臭みがなく適度な歯ごたえで
噛めば噛むほど旨味がリフレインします。
ちょっと高かったけど買ってよかった。




〆の雑炊

出汁を余すところなくいただきます。
美味しいに決まってますわ。




原木なめこおろし

2パックもかっちゃったので^^;


鍋は冬の物というのが常識ですが
私は鍋の湯気に晒されながらガツガツいただき、
汗が蒸発していく爽快感が好きです。
よって、カセットコンロは年中休みなし。
また機会があったら月鍋、やってみます^^


ご馳走様でした!

もろもろの和生活

2014年07月18日 | 和食
先日の蕁麻疹の原因が分かりました。

アニサキスのAnnyちゃん!

超ショックです…
いきさつをお話ししましょう。
数週間前、〆鯖を食べた翌々日に
猛烈な腹痛に襲われました。
耐えきれずに夜間救急医療センターへ飛び込み
その時の診断は「胆石じゃないか?」とのこと。
鯖を一瞬疑ったんですが
普通は17~18時間以内に発症すると
ネットで情報を得ていたので
40時間以上も経ってまさか無いだろうと、
先生にも食べた事実を言わなかったんです。
聞かれなかったし。
ところが、どうやらその時侵されたみたい。
あの痛みは尋常じゃありませんでした。
射し込むような激痛が波のように押し寄せてきて
寝ても寝返りを打っても起きても飛んでも
何しても痛みが治まらず久々にオールですわ^^;
きっつい鎮痛剤も全く効きませんでした。
そりゃそうですよね。
ヤツが大暴れしてるんですから。
翌日まだ痛みが治まらずに国立医療センターへ行き
何だか分からないままその日は帰り
一週間後にエコー検査。
血液も内臓もノープロブレム。
そりゃそうですよね。
ヤツはもう死んじゃってますから。


それで終われば良かったのですが…
忘れた頃に生鰹のお造りを食べた夜、
背中や首筋が痒くて目覚めると
虫さされのような浮腫がところどころ見受けられます。
痒み止めを塗ってもどんどん広がっていくばかり。
掻いたらひどくなる、とひたすら我慢してまたオール。
翌日、神戸で外せない取材があったので
名古屋駅で市販の抗ヒスタミン剤を飲み
気合いで一日をのり切りました。
しかし、気が緩んだのか
帰りの新幹線内でドンドン広がっていき
しまいに口の方まで腫れてきて喋りにくくなる始末。
受付締切間際の皮膚科へ滑り込み
強い抗アレルギー剤をもらいましたが
その夜は全身にミミズ腫れのような浮腫が広がり
またまたオールでした^^;

翌日改めて皮膚科へ行って血液検査の手続きを済ませ
一週間後に「アニサキスに対してアレルギーあり」と判明。
あーーーーー。アントキのアレか。
と一連の点と点が線で結びつきました。
よって、Annyがいそうなお魚は
怖くて食べられない昨今です。
辛いです。大好物ばかりなんで(T_T)
ちなみに、青魚や鮭、牡蠣などに対しての
アレルギー反応は一切ございませんでした。
長くなりましたが、経緯は以上です。


ということで、最近は光ったお魚から遠ざかっています。



鰯フライ

舌の根も乾かぬうちに青魚^^;
丸々太ったメタボ鰯でフライです。
この時期は食べ頃ですよね~。
なんの異常もきたさぬまま
美味しくいただくことができました。




出汁巻き

山野草料理撮影&試食会の帰りに
いつもの卵屋さんでプレノワールの有精卵を
もののはずみで40個も購入してしまったので
家にあった普通の卵を整理するために作りました。
一番出汁と塩とヤマヒサの薄口と
保水のために耳かき一杯のお砂糖。
お砂糖を入れないとパサつくんですよね。
味には影響しない程度に留めてます。
美味しかったですよ~。




梅酢漬け花茗荷と黒瓜の浅漬け

奥三河で掘った花茗荷を
一昨年の梅酢で漬けました。
黒瓜は塩して絞っただけ。
サッパリとした箸休めです。




玉蜀黍ご飯

野趣溢れる玉蜀黍が手に入ったので
土鍋でご飯と共に炊き上げました。
昆布一片と塩だけで調味。
お酒が飲めるご飯です^^



別の日…


豊橋産の合鴨

噂には聞いていましたが手に入れられなくて。
たまたまアツミさんで見かけたので購入しました。
これ、美味しい!
臭みが全くなくて味わい深く、
後味の余韻が長いのに口内サッパリ。
また見かけたら絶対に買います!




また別の日…



琵琶湖の小鮎

琵琶湖の鮎は当たり前ですが海にでないので
小さいまま一生を終えます。
それにしては、この子たち大きいぞ。
天ぷらにしようと思いましたが
手に取ると天然鮎独特のスイカの香りがしたので
急遽変更して塩焼きにしました。
美味至極!お酒が進んで仕方ありません^^




芝海老のかき揚げ

熊本産の天然芝海老が
バナメイより安く出てました。
鮮度がいいからか
背わたがおもしろいほどキレイに取れる!
薄い衣でようやく結着するぐらいに揚げたら
臭みなど一切無く美味しかったです。
宮本さんや天源さんには遠く及びませんが^^;




ぶっかけきしめん

実はメインはこれなんです。
これがどうしても食べたくて。
出汁巻き、三河湾の若布、スプラウト
芝海老のかき揚げ、夏大根を皮ごとおろしたもの。
葱、大葉などを少量のきしめんのっけまして
飲ん兵衛仕様の一品になっております。
かけ出汁は伊吹のいりこと昆布、荒節からとった出汁に
ヤマヒサ濃い口と三河味醂で作った返しを合わせてます。


具をアテにゆるゆる飲む贅沢


青魚が食べられなくたって
豊かな夕餉は過ごせるのです!
ポジティブシンキングで食生活を愉しみますよ。
でも、やっぱり食べたい。うわーん(T_T)




恋するマロンの日々

2014年07月15日 | 和食
先日、伊万里で取材させていただいた
大川内農産様から南瓜が届きました。





その名も「恋するマロン」。



立派!



組織が詰まっています。

恋するマロンはホクホクの食感と高糖度が特徴で
全国のシェフやパティシエから注目を浴びてる品種。
日本一の作り手との呼び声も高い大川内さんが
愛情たっぷり手塩にかけた南瓜ですから
南瓜から遠ざかっていた私も
有り難くいただきましょう、と
様々なレシピにチャレンジしております。





南瓜のポタージュ

鶏がらスープ、ミルク、塩胡椒で調味。
大川内さんがおっしゃっていたように
まだ熟成が進んでいないからか
糖度は余り高くありません。
料理メインで使う私にとっては好都合。
コクがあるのに過剰な甘さが無く
粉質のおかげでぽってりとした濃度に。
美味しゅうございました^^




魚介のリゾット

唐辛子海老、浅蜊、蛸で。
全て三河湾産です。
唐辛子海老は身と殻を分けて
殻はアメリケーヌを作る要領で出汁を抽出。
浅蜊は白ワインと水で蒸して
口を開いたらすぐに身を揚げて
火が入りすぎるのを防ぎまして
出汁は煮詰めて濃度を高めます。
蛸は茹でずに生のままニンニクオイルで炒めて。
3つの素材が本領発揮できるよう
それぞれの火入れで仕上げました。
リゾットはカルナローリ米が中途半端な量だったので
スペルト麦を茹でて足してあります。
鶏のブロードで炊いて
最後に海老の出汁、浅蜊の出汁、
それぞれの具を入れてサッと火入れし出来上がり。
昔は動物と魚介の出汁を合わせるのに抵抗がありましたが
魚介と乳製品やチーズ、バターが合うんだから
適正な割合なら合うだろうと考え直し
それぞれのコクと旨味の相乗効果を狙ってます。
ただ、鶏のブロードを取る時に温度を無視すると
鶏臭さが出てしまって魚介の邪魔をします。
その辺りは配慮が必要ですね。
で、お味は大変良かったです。



その翌日の献立。




南瓜の鶏そぼろ煮

南瓜は予め蒸しておきます。
鶏のひき肉は酒煎りして臭みを飛ばし
パラパラになったら出汁を加えて煮汁を作り
蒸した南瓜を煮含めて
片栗粉で少しとろみを付けて出来上がり。
大川内さんからぜひ作って欲しいと言われたレシピです。
初めから煮るのではなく、蒸してね。
そしてお砂糖は使わないでね、というアドバイス付き。
お砂糖はご忠告いただかなくても入れませんが(笑)
久々にこの手の料理を食べましたが美味でした。




蛸と胡瓜と若芽の酢の物

前日の蛸を茹でまして酢の物に。
最近、蛇腹胡瓜を作るのがマイブームです。
全てのことを忘れて無心になれるから。
心が疲れてるのかしら^^;




南瓜和え

鶏ガラの端肉を南瓜で和えました。
ビネガーと胡椒、赤水を少々加えてアクセント。
南瓜自体の甘さが控え目なので肴になります。



そして昨日の献立。



夏野菜のカレー

姫路の日帰り出張から帰り
クタクタになりながら作りました。
疲れるとカレーの味わいが恋しくなります。
生トマトベースでターメリックたっぷり。
あとは適当にスパイス入れて味を調えてます。
なかなかオツな味わいでした。
ここでも南瓜は蒸してから加えてます。


ここまで真剣に南瓜と向き合うのは
何年ぶりでしょう。
相変わらず外で出される南瓜の天ぷらは苦手ですが
大川内さんの恋するマロンは
特別な感情もあってか美味しくいただけます。
まだまだたくさんありますので
大切にいただかなくては。


本当にご馳走様でした!


初夏の香ただよう朴葉寿司

2014年06月25日 | 和食
道の駅で朴葉を手に入れました。
朴葉というと水分が抜けて枯れたものに
味噌を盛って焼きながらいただく
飛騨の朴葉味噌を思い浮かべますが
目にも鮮やかな若葉も立派な使い道があります。
殺菌効果もあるので携行食を包むのにぴったり。
笹を使う地域が多いですが
飛騨地方や富山の五箇山地区は朴葉を使いますね。
広葉樹林が広がっているからでしょうか。



朴葉寿司

これは朝ご飯の模様ですが
前日の夜に仕込みました。



すし飯の上に生姜の梅酢漬けと焼き鮭
昨年の秋に山形の西川で買ったトビタケの塩漬けを
しっかり戻して醤油と味醂で煮たものを載せて。
本当は〆た鯵や鰯を載せたかったのですが
そこまでしている時間はなかったので
お弁当に使うMy焼き鮭フレークで妥協^^;
包むのが案外大変でした。
藁がないので焼豚用のヒモで止めようと思いましたが
どうせ味には影響はないし、ということで
輪ゴムで止めるという無粋ぶり。
味はとても良かったです。
朴葉の青い香りが爽やかでいいですよ~。





鴨モモ肉と夏野菜の焼きびたし

最近、また鴨が店頭に並びはじめました。
いえ、あるにはあったんですが
少量しか並ばず、ハンガクにはならなかったんで^^;
ビンボー暇無しな私は半額になるとイソイソと買います。
作り方は至って簡単。
鴨の脂で夏野菜を炒めて出汁で煮含めて冷やし
鴨の方はロゼに焼き上げて野菜に添えるだけ。
野菜はあんまり冷やしすぎると脂が凝固するので
すこしひんやりするかな、ぐらいで常温に。
一体感があって美味しいですよ。




鴨ロースと炒め牛蒡

これまた半額で失礼致します^^;
鴨を焼きながらその横で牛蒡を焼き
鴨を引き上げたら酒と醤油と味醂少々で
まあ、金平風に仕上げるわけです。
鴨も美味しいけれど牛蒡がうまい!
脂をまとって程よく柔らかくなり
鴨のコクと牛蒡の土臭さが渾然一体となり
本当に美味しいんですよ。
ネギよりいいかも。あーおいしかった。




石川県産 岩牡蠣

ちょっと贅沢して買ったら不味かった…
重さで選んだけど9割5分が殻の重さ…
やっぱり未だ早いですね。
別名夏牡蠣だからやっぱり真夏が一番。
お盆前に伊良湖岬の特大岩牡蠣を食べにいくぞ!
あれを食べたら他の岩牡蠣が食べられなくなります^^



さて、小休止終わり。
仕事に戻りまーす。



鴨の脂の賜物で3品ドン。

2014年06月22日 | 和食
お陰様で忙しい日々が続いておりまして
なかなかブログをアップすることができませんでした^^;
今もお仕事真っ最中でございますが
さすがに朝からぶっ通しで書いていたら
脳みそがショートしそうなので小休止。
ちょっと前に作った料理をご紹介します。



芯の黒くない向日葵と小菊



ライトアップ

最近万歩計をつけたら
恐ろしい数字を弾き出すだろうほど
全く歩いておりません。
家の中でPCと対峙していたら日が暮れる毎日。
何か気分転換できるものを与えてあげないと
心が砂漠のようにカラカラになってしまうので
たまに花を飾るようにしています。
疲れた時に目を向けると癒されるんですよね。
昔の私には全く理解できない感覚ですわ^^;
花なんかいらないから団子、だったから(笑)




鴨とズッキーニとタマネギのソテー

鴨を合焼きにしようと思ったけれど
いつもとは違う食べ方をしたくなり
野菜室にあった野菜をテキトーに合わせました。
鴨の脂が甘いので塩こしょうでシンプルに。
美味しかったですよ~。




芋茎の炒り煮

芋がら・芋茎・ズイキ・・・
私の大好物です^^
鴨の脂を少し使って炒り煮にしました。
コクが出て美味しいの。
芋茎は下処理をしっかりしないと畳味になるので(笑)
茹でこぼしてもみ洗いを何度か繰り返しましょうね。




鴨と茸のおこわ

鴨の脂多めの肉を細切れにして
しっかり炒めて余分な脂は覗き
香りが出るまで茸を炒め
下蒸しした餅米と合わせて
仕上げ蒸しをして出来上がり。
鴨の脂と茸と餅米の相性は最強です♪




鞍懸け豆の炒り浸し

お友達がやっていたのを真似ました。
いつもは戻して茹でて漬けて…というプロセスですが
戻しも茹でもせず、ゆっくり炒って
豆がぷっくりしたら漬け汁に入れて1晩置きました。
茹でるやり方よりも香ばしくて美味!
これは時間をかけてやる価値ありありですね^^




ザル海老の唐揚げ

サンヨネさんでよく見かける素材です。
赤車とは異なる海老のようですが
ざる、とはなんとも大雑把ですね^^
そんな粗雑な名前でも味は非常に美味。
揚げると全身食べられて香味も倍増。
夕方近くに行くと100円台で売っているので
しょっちゅうお世話になる海老ちゃんです。




金目鯛のお吸い物

金目の目だけが3尾分、
つまり6つの目玉まわりが売られてました。
出目気味の金目6つがこっちを見てる。
泣き出す子供も現れそうなシュールな情景でしたが
まとめて200円の安さに負けてカゴへin。
塩してしばらく置いてからサッと洗い
弱火のグリルで焼いてから
昆布とともに出汁をとっています。
濃厚な脂が汁の表面に浮かんできて
非常に濃厚なお吸い物ができますよ。
アラにめっぽう弱い私です。


と、いった夕べでございました。
さて、執筆に戻りまーす。
やらなきゃいけないことの
半分も終わってないぞ~♪♪♪

目光とヤングコーンの天ぷらなど

2014年06月01日 | 和食
暑い日が続きますね。
極度の暑がり、汗かきの私には堪えます。
逃げ水が現れるほどの灼熱の太陽をジリジリと感じ
小径を歩いていると今にも花開こうとする紫陽花が。
ん?もしかしてまだ梅雨入り前…
私の中では海の日ぐらいの感覚ですわ。
これから1ヵ月以上も先からが夏本番なんて
どうやって身体に言い聞かせたらいいのやら。


さて、最近作った夕ご飯のダイジェスト。
仕事の時間管理者は自分自身なので
調理の時間や手の掛け方は日によってまちまち。
お昼ご飯も然りです。




三段重弁当



オープン

このお重の存在を忘れていました。
本津軽塗の三段重です。
小さめなので
大食いの私一人前でちょうどいい^^
といっても植物性の常備菜ばかり。
玉子焼きと鰆の真子を炊いたの以外はいつも通りです。
自分で作っているので承知の中身ゆえ
「今日はなにかしら?」的なドキドキ感はありませんが
やっぱり蓋を開ける時はワクワクするもの。
お昼が待ち遠し過ぎて11時にフライングしました(笑)



ここからは夕ご飯のダイジェスト。



石焼きピビンパプ

久々に食べたくなりました。
ただの丼飯のように思われますが
ナムルを7種、焼き肉を1種作るのって
本当にチマチマして面倒くさいです。
でも、数が多いほど見た目も華やかだし
ピビン(混ぜる)した時に
複雑な味が絡み合って美味しくなるから
面倒臭さ承知で作りはじめちゃいます。
お陰様でお焦げとともに美味しくいただけました^^




その翌日の晩ご飯。
日中暑かったので
冷たい麺が食べたくなりました。



ぶっかけきしめん

金トビさんの乾麺です。
下手なお店のより美味しいですよ。
皮付きのヤングコーンが売っていたので
天ぷらにして添えました。
あとは茗荷筍と大根おろし、大葉など。
美味しゅうございました。




目光の天ぷら

頭つきの目光があったので
天日干しにしようと思ったけれど
時間がなかったので天ぷらに。
ホクホク感がたまりません。




玉子焼きと板わさ

お弁当用の玉子焼きと
無リン、無澱粉、無化調、無卵白の蒲鉾です。
山葵ももちろん本山葵ですよ。
熱燗が進みます^^




鞍懸け豆の浸し豆

大鹿村で購入した鞍懸け豆を
ササッと漬けたものです。
厚削りからとった鰹出汁と
煮切り酒と醤油で漬け汁を作り
戻して茹でたものを入れて出来上がり。
今度は炒ってから漬けてみよう。





鰆真子の炊いたもの

唐墨用に鰆の真子3腹購入したんですが
片側が3つとも破れてた…
なので片腹3つを破らないように切り離し
今唐墨用に塩漬けしています。
その片腹3つを炊いたり、おぼろにしたり。
鯛などに比べると大粒で大味ですね^^;




ヒゲつきヤングコーンの煮浸し

ヤングコーンは皮付きのまま
グリルで焦げるまで焼きまして
中身が蒸し焼きになったものを
鰹出汁と醤油と酒で作った
吸い地よりも濃いめの汁でサッと煮
そのまま冷やして味を入れています。
少し表面を焼いてから漬けても良かったかな。
香ばしさが加わった方が美味しい気がします。



時間がない無いと言いながら
キッチンに立つ時間は省略できません^^;



さて、もう少しお仕事してから
買い出しに行ってきまーす♪