まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.592 幻の都

2016-10-15 20:55:58 | ふうけい
おはようございます。


前に東京オリンピックのことを少しだけ書いたのですが、自分(一人称)が一番やってほしくないことになってしまいそうです、一部の協議を宮城で行うと言うことです。もうこうなりゃ東京オリンピックではないですなあ、あれだけ素晴らしいPRビデオ(本当に素晴らしいと思った)を披露して「トッキョウ」の瞬間には歓喜の渦に包まれたのに、いざやる段になってロゴマークがどうやら、競技場がどうやら・・・で、今回は宮城での協議開催と選手村、もうこうなると「復興」と言う言葉もきれいごとの材料と言う感じしかしないですねえ。宮城がダメだと言ってるんじゃないですよ、なぜ広島や福岡や、その他オリンピックを迎えたい都市を抑えて次回開催の権利を手にした東京が、簡単に他地域での開催を考えるのかと言うこと、それも震災復興を売物にして。海外から来る選手は東京に競技にやって来るのに、そんな選手に宮城まで行けと言うのはどうなんでしょうかねえ、宮城県も恥ずかしげもなくそんな話を了承しようとしているんですかねえ。これ以上言うと被災地に偏見を持たざるを得ないようなこと言ってしまいそうなので、もうここでやめておきます、自分(一人称)は決して被災地に変な感情も偏見も持っていませんよ、それだけは誤解のないようにお願いしておきたいと思います。














海住山寺をお伝えしたのはもう1ヶ月以上前のこと、伸び伸びになってしまいましたがやっと今回、恭仁京を訪れた時の話をお送りしていこうと思います、まあいつも言っていることですが、忘れたいたわけじゃないよ~と言うことで行ってみましょう。
JR加茂駅前から府道を進んで国道163号線と交わる海住山寺口交差点を真っ直ぐ、少し上り坂になって山の方へと向かって行くと写真1枚目の道標が立つ場所へとたどり着く。山の方へ向かうと海住山寺、さあ、行くぞ!と息込んで上って行ったがすぐにその坂道の急さに恐れをなして、途中で相棒を置いて歩いて上って行った話は前回の「No.557 海住山寺」の項でお伝えしました。さて、山を下りてきて恭仁京跡へと向かうことにしよう、山の裾に沿うようにある道は写真2枚目~5枚目にあるように横に小さな川があり、そこを流れる水は真夏の暑さを忘れさせてくれるように涼やかな流れを見せてくれている、さすがに飲むわけにはいきませんが。この辺りはまとまった集落があり、道はその中を縫うようにして下り坂を進んで行く、途中には青々と育った田んぼの稲を見ることができるが、この頃はまだ稲穂は実をつけておらずこれからと言った感じ、これを書いている現在ではもう稲刈りも真っ最中ってところなのに、記録が相当遅れてしまっていますねえ、申し訳ないことです。














恭仁京の大極殿のあったらしき所へとたどり着きました、ここが740年に平城京から政治の中枢が移籍された所となります。ただしこの都は3年で造営中止となり、その後は都はあちらこちらに移されると言う、まるで昔の西鉄ライオンズが短期間の間に太平洋クラブライオンズ、クラウンライター、西武へと譲渡されるかに似たような流れとなってしまいます、まあ都の方は結局奈良に戻ってきたわけですが。



その都の全容はこのようなものだったとのことですが、これを見ると結構な規模なような感じ、西は近鉄京都線沿線までカバーしているとのことで、広さでは平城京を凌ぐものになったのかも知れない。ただ現在では都の中心があった左京、加茂北部よりも町の規模では右京、杉下右京じゃないよ、木津の方が大きいし、二つの町は木津川と鹿背山に阻まれているので文化の行き来は左京と右京では難しかったんでは・・・だから都の造営は中止されたのかな。どちらにしても奈良から移すにはちょっと不似合いな場所だったと言うこと、そのまま奈良に置いとけばいいものを、何で都を移そうとしたんでしょう?






大極殿跡から少し東に行った所にあるのが写真にある山城国分寺跡、都の機能を失った大極殿は748年にこの寺院に施入されたとあります。先の大極殿跡の写真の中の一番最後の写真は大極殿の礎石となった所、そして上の写真で碑がある周りにあるのが七重塔の礎石と言うことで↓↓↓



この画像を見ると現在の地形とピタリと一致しています、山城国分寺が恭仁京の置き土産だったと言うのはこの時初めて知りました。いずれにしても短命に終わった恭仁京、都としての機能を為すことがなかったからこそ、現在この地が静かな町として残ることができたのだろう・・・と結果論を言ってみる、チラッとかじっただけの知識で物を言うのはダメなのでまたいろいろと調べてみたいと思います。今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。       まちみち

最新の画像もっと見る

コメントを投稿