まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1752 吉野川分水・県営佐保川工区(3)

2022-05-01 11:01:30 | 吉野川分水
よろしくお願いします。






















吉野川分水巡りは佐保川工区が今回で3回目、大和平野の北部を網羅する佐保川工区の巡りは今回が最後となります。お送りする地域は一番上の地図では黒色の枠で囲った部分、太い赤色の線から分岐して南へと向かう水路を追って行くこととなります。その太い赤い線が東部幹線水路、上のゾーンの写真1枚目~3枚目にあるのは池の畔に立つ分水工、周辺には建物はなく金魚の飼育の池が平面に並ぶ場所にありここから支線水路が分かれている。姿が見えない水路を追って行くのはなかなか骨が折れますが、今回も行ってみることとしましょう、まあいつも言っていることですがそのルートが正解かどうかは分かりませんが・・・。

分水工が立つ池の向こう側にはJR大和路線が通っていて、その手前に分水槽が見えている、周辺は田畑と畦道で近くまで行くことはできないので写真は望遠機能で撮ることに。この分水槽は電車に乗っているとよく見えるが、吉野川分水巡りをするようになってからは特に気になっていた、この分水槽が今回の巡りの路線のスタートとなります。小南支線との名がついた支線水路はその地名が付いた場所には向かわないで、近鉄橿原線を越えて線路の東側にある集落へと向かって行く。












近鉄橿原線の近鉄郡山~筒井間は橿原線内では一番距離が長い区間、環濠集落が点在して田園風景が広がる所。水路はその地域のどこを通っているのかは分からないが、所々には小さな分水槽を見つけることができるので、分水路は確実に地図通りの経路をたどっていることは確認できる。吉野川分水と言うと農業用水が用途のように思われるが、この辺りは先述したように金魚の飼育池がたくさんある所、用水は金魚を育てるにも必要とされているかのよう。大和郡山から筒井へと至る吉野街道を進み筒井の集落に入ると水路を追いかけるのが難しくなるかと思ったが、国道25号線を越えた住宅地の中に立つ分水槽を見つけることができた。

筒井の集落の東側にあるのが奈良県中央卸売市場、ここの中には入ったことはないが佐保川沿いの京奈和自転車道を通っていると、市場の裏手に分水槽を見つけた・・・3番目のゾーンの写真1枚目~3枚目・・・。これも吉野川分水の分水槽かな?地図を見ると支線水路の経路からは外れているからよく分からない。一方分水の経路に当たる方では西名阪付近で順調に分水槽を見つけて、いよいよ地図ではこの区間の終わりとなる所へ。そこは地図では西名阪を越えて近鉄橿原線に接した場所に当たっている、と言うことでそれに思い当たる場所を、と探索していると近鉄平端駅から少し進んだ所にある池の畔に吉野川分水の表示を掲げた分水槽があった。池に向けて注ぎ口が見えているので、ここが吉野川分水のこの支線の最終到達点となる所だろう、と言うことで3回に渡ってお送りしてきた佐保川工区はこれにて終了となるのですが・・・。

















話は吉野川分水とは全く関係なのですが、近鉄橿原線の話を出したのでちょっと触れておこうと思うのが、先日大和郡山市で起こってしまった悲しい事故の話です。警報機が鳴って踏切内にいた閉じ込められてしまった女性が特急電車にはねられる事故が起こりました、女性は全盲で近くには白杖が落ちていたとのこと、何も見えない中で起こってしまった事故だから怖かっただろうな、もう気の毒としか言えないです。この踏切、自分(一人称)も通勤でいつも通り過ぎる所でよく知っているのですが、道は一方通行で県道の渋滞を嫌ってこちらの方が市の中心部に近いこともあって車も多く入って来ます。狭い道で人が歩くのも危ない所を、全盲の人が歩いていたわけですからね、この被害者の方は数日前にここに越してきたばかりだから、土地勘も馴染みも何もなかったわけだからやっぱり気の毒としか言いようがないです。テレビのコメンテーターは踏切を撤廃して高架化するとか、点字ブロックに不備があったなどいろいろと言っていますが、起こってしまった後で言っても仕方のないことです。この間この踏切を通りかかった時には花束や千羽鶴が置かれていました、起こってはいけない場所で起こってしまった一番最悪の事故、被害に合われた女性の方にご冥福をお祈り申し上げたいと思います。今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち