まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1515 巨椋池(2)

2021-02-18 10:31:07 | みち
よろしくお願いします。

















京都の宇治市西部から久御山町にかけては地図で見ると長方形に区画された道が並び、その真ん中を高速が突っ切っています。実際にどんな所かと思って走ってみると見通しのいい田園風景が広がっていて、風通しが良くて冬ならちょっと寒そうな感じです。前回は京都市内からの帰りに第二京阪の側道を走ってこの場所を走りました、で今回、興味を持ってしまった場所はとことん突き詰めて巡ってみたい、と言うことで前回は高い位置から見た風景を地上から見てみようと思います。
まずスタートは近鉄京都線の小倉駅から、「ogura」の読みはいっしょでも池は「巨椋」で駅は「小倉」、池の方は難読っぽいが、昔からある地名なのでむしろ「小倉」の方が当てられた感じ。駅周辺の府道が通る辺りは車も人も多くて賑やかだが、小倉駅は入り組んだ所にあって駅もあまり大きくはない。踏切を渡ってすぐの交差点を左へと曲がる、この辺りには昔からあるような雰囲気の町並が続いていて道も少し緩やかにカーブしている。地図を見るとこの道の西側は道が直角に区画された住宅地になっている、巨椋池は近鉄京都線に沿ってあったとのことなので、この道が池のふちを通っていたことになるのだろうか・・・とここからは今は存在しない風景を思い描きながら走って行くことになります。


















府道81号線へと入り国道24号線を過ぎると久御山町へ、その後も第二京阪、国道1号線と大きな幹線道路を通り過ぎるが、住宅地は道に沿うところにあるくらいで全体的には田園風景が目立つ。この辺りはもう完全に池の中、畑の中に差し掛かると遠くにいかつい高速道の高架と点在する集落が見渡せる、この集落は池があった頃からあったのだろうか・・・、またいろいろと予想が膨らんでくる。久御山町は京都や八幡、競馬場に行く時に何気なく通り過ぎるだけでこれまで町を意識して走ったことはなかった、前に万葉歌碑巡りでやって来たことはあったが、映画館があるイオンモールがあるくらいしか印象がない所だった。町域の半分が巨椋池とのことで、町制が実施されたのも戦後、池が埋め立てられた後からとなっている。広大な田園風景があるとのことで農業が盛んな所かと思えば、wikiを見ると工業も盛んな所と記されている、古くからあった南側の地域に合わせて埋め立てられた地にも幹線道路が通ることで工業の進出も増えて行ったのだろう。さて、走りの方は田園風営の中を通り抜けて宇治川に架かる淀大橋を渡る、この橋は京都競馬場に行く時にいつも通る所だが今回はそちらへは向かわずに川沿いの道へと入る。あれれれ?写真には淀川との看板がありますね、八幡の三川合流点は過ぎていてここはもう宇治川なのですが。

















川沿いの道は広くて走りやすいが途中には柵があり車は入ることができない、警備員も立っていると言うことは河川敷からは競馬は見られないようにするためか、でも自転車はそのまま走ることができる。ここは快調に進んで京都競馬場の裏側へとたどり着く、時は10月の終わり頃、普通なら休日でレースをやっているはずなのに競馬場からは何にも聞こえてこない、今週から工事期間に入ったんだった。これから約2年間、京都競馬場は改装にために開催がなくなってしまう、寂しいことだが仕方がない、でも2年半後には新しい競馬場になって、その頃は感染症禍も収まっていてまたたくさんの観客を迎えてレースが行われてほしいところです。ところで写真でもチラッと見えている競馬場の真ん中にある池、白鳥が泳ぐと言うことで京都の象徴的な場所だが、この池の水質が巨椋池と同じだったとのこと、巨椋池はなくなってもう90年近くなるが時を越えてもどこかに影を残しているもんなんだな~。痕跡はまだまだ探せそうかな~、と言うことでもう少しだけ、池のあった場所、と言うか池であった場所を巡ってみることとしましょう。続きは次回と言うことで、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち