まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.205 頑張れ(るのか?)天理高校

2015-07-28 09:45:20 | 日記
おはようございます。


夏の高校野球、奈良県代表は天理高校に決まりました。
予選の時期になると普通の都道府県では「今年はどの高校が出るやろ?」となるのですが、奈良県では「今年はどっちや?」となってしまいます。で決まったのが天理、まあ順当と言えばあまりにも順当すぎ、今年は1強他弱の状況だったので、むしろ出やんなおかしいでしょう。奈良代表として甲子園に行くわけですのでぜひ頑張ってほしいところです、ホンマに頑張らんなあかんで!
とは言え、各地で決まっていく代表校を見てみると、そうそうたる名前のある学校が挙がってきています。まだ決まってない所もありますが、今揃っている校名を見てみると、北海、仙台育英、健大高崎、早実、敦賀気比、東海大甲府が過去に天理に勝利。最近分が悪い栃木県からは奈良県キラー作新学院が出てくるし、天敵神奈川県(神奈川の人はそうは思ってないかも知れないけど)も横浜と東海大相模が残っているし、優勝となるとどうでしょうかねえ・・・


まあネガティブなことばかり言ってますし、実際最近はパッとしない天理ですが、過去には甲子園で3回優勝しています(春1回、夏2回)、全部前世紀の話ですが。
初優勝は1986年夏、決勝の相手は松山商、甲子園では何度も優勝経験のある名門中の名門校。後に近鉄(Bu)で活躍した水口選手の活躍など野球の巧さで勝ち進んできた松山商と、勢いでここまで来た感じの天理、相手になるかな・・・と思ったのですが、本橋投手が我慢の力投で3-2で見事初優勝、奈良県全体が歓喜に包まれた瞬間でした。
2度めの優勝は1990年夏、相手は沖縄水産、沖縄県勢初めての決勝進出で日本中が盛り上がった大会、奈良県は完全に悪役にされてしまいました。悪役と言うと四国の
義塾とか、東京の
高校とかがよく名前に挙がりますが、この時はもう全国に味方がいないほどの沖縄びいきな状態。結果は1-0で天理が勝利、見事2度目の優勝を成し遂げてくれたのですが、この時の日本全国を敵に回した罰が当たったのでしょうか、それ以来天理はベスト4にも進めないチームになってしまいました(春は1997年に優勝)。片や沖縄県はその後、沖縄尚学が2度優勝、2010年には興南が春夏連覇、今や甲子園強豪県となってしまいました。なんでこんなに差がついてしまったのでしょう・・・


2003年夏に7年ぶりに甲子園に帰ってきた天理、それ以来の成績は15勝14敗、最高はベスト8での敗退が3度。ただその内容と言うと、15勝の相手は秋田県や宮城県、山口県や富山県などのいわゆる弱小校。一方負けた相手となると、東海大甲府、愛工大名電、沖縄尚学、国士舘、敦賀気比、履正社、健大高崎、大阪桐蔭など、名前負けしてしまいそうな相手ばかり。かと思えば、北海や長野日大などは取りこぼしな感じでなんでやねん?と言うのもあって、なかなか期待通りには行ってくれません。
奈良県のどっちか?のもう一方、智辯学園、こちらもそこそこな成績しか残していませんが、青森山田、拓大紅陵、PL学園、仙台育英、そして何といっても横浜、と強豪校を倒してきているので、最近は智辯学園に期待する方が大きかった。去年は岡本選手がいて「今回は行けるかも!」と期待したんですが、前述した四国の高校にあっけなく負けてしまった。


そこそこ勝っているとは言え、今は奈良県勢暗黒の時代かも知れない。21世紀に入ってからは近畿勢で唯一決勝に進んでないし、県勢通算勝利数も以前は拮抗していた千葉県に離される一方。春は期待しないと言った天理高校ですが、夏は県代表として甲子園に行くわけですから、是非とも頑張ってほしいところです、って言うか、ホンマ頑張らんなあかんで。東邦高校(愛知)みたいに、優勝できないなら地元に帰ってくんな、と言われるチームになることを期待して、今回はここまでとしておきます。      まちみち