まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.66 賤ヶ岳

2015-03-12 10:54:00 | みち
おはようございます。今回は北近江方面を走ってみようと思います。



スタートはここで何度かお伝えしたことがある雨宿りしたJR永原駅から、駅前の県道に出て湖西線の下をくぐって国道303号線へと入る。再び湖西線の下を過ぎると道は緩やかに上りとなって行く。この上り坂の行き着いた所で道路は上下線に分かれてトンネルに入る。
長いトンネルを抜けると急な下り坂を一気に下って行く。北近江の田園風景を見渡しながら走り、やがて国道8号線が合流するT字の塩津交差点へとたどり着く。この交差点の一角にコンビニがあり駐車場は車やバイクでいっぱい、何度か入ったことがあるが店内はいつも混雑していた。駐車場の外れにはバス停があり、その横には大きな常夜燈が立っている。




この交差点を北へ行くとJR近江塩津駅、JR北陸本線と湖西線が合流する大きな駅だが駅周辺は山と田んぼに囲まれたひっそりとした所である。右へ南へと進むとすぐに左側に細い道が分かれている。この道が旧北国街道にあたる道、旧街道の雰囲気を残す古い町並の中を走って行く。街の一角には『塩津海道』と彫られた新しい石の表示が立っているが、この「海」は多分琵琶湖のことだろう、この道の行き着いた所は国道8号線に合流するところだが、その向こう側には琵琶湖の風景が広がっている。地図で見るとこの辺りが琵琶湖の最北端に当たる所。



(塩津の町並)

(琵琶湖北端辺り)


国道8号線を走り賤ヶ岳トンネルに入る。これを抜けると飯浦交差点、右手側に琵琶湖を臨みながら少し走ると、左側に賤ヶ岳方面へと表示された坂道が現れる。いよいよこの区間最大の山場、賤ヶ岳への上りが始まる。
いきなり急な上りとくねくねと連続するカーブ、さっきまで目と同じ位置にあった琵琶湖はもう見渡せるくらいの高さまで上って来ている。琵琶湖の横を沿う国道8号線の車が行き交う音が聞こえてくるがこちらの道は至って静か、車の通りはちらほらでバイクや自転車はよく見かける。この山の雰囲気はやっぱり直に感じるのがいいのだろう、結構きつい上りも忘れさせてくれるほどの琵琶湖の風景を眺めることができる。




坂を上り着いた所でトンネルに差し掛かり、そこを抜けるとカーブの連なる下り坂となる。やがて賤ヶ岳へのリフト乗場に近い大音の集落に入って行く。背後には賤ヶ岳が大きくそびえている、ここは歴史の分岐点にもなった戦場となった所、この戦が福井の悲劇につながっている。




ここから国道8号線に合流してそのまま行くと木ノ本へとたどり着くが、今回は大音の集落の外れに架かる石橋、賤ヶ岳橋から余呉川を沿って余呉を目指すことに。細い川沿いの道を左に賤ヶ岳を見ながら行くとやがて国道365号線に合流、この道は木ノ本から続く北国街道となりJR北陸本線に沿う道となる。


(余呉湖)

(JR余呉駅)

余呉湖口交差点を左に曲がり踏切を越えると余呉湖が見えてくる。琵琶湖に比べるとそりゃくらべものにならないほどの小さな湖、向こう側には賤ヶ岳、この道沿いには天女の衣掛柳が立っている。余呉湖の駐車場から湖を沿うようにして行くと余呉の集落へと入って行く。ここは街道の雰囲気を残す町並が続く道、更にそのまま道なりに進むと湖を1周することができるが今回は集落の終わる辺りで折り返す。ローカル色が漂うJR余呉駅にたどり着いた所で今回の走りは終わりとしておきます。     まちみち