まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.64 雨

2015-03-10 09:03:33 | 日記
おはようございます。

自転車旅にとって天気は重要なファクターです。とにかく雨になると走れない、話にならない。走るならやっぱり太陽がギラギラ照りつける中でもどんよりな曇り空の下でもいい、とにかく雨さえ降ってなければいい。
しかし何回か前にお伝えした九州の旅のように、早くから宿泊や切符を手配した遠出を決めた旅は、多少の雨なら仕方ないと割り切って行くしかない。天気予報で雨の予報が出ていて現地でまだ降ってなかったら、何とか降らないでくれ・・・と祈りながら走る、がその甲斐も空しく降られてしまったこともしばしば。今回はそんな憎らしい雨の中を走った思い出話をお送りしていきます。

・今治から大崎下島~大崎上島~竹原へ


(霧に煙る来島海峡大橋)

(御手洗の町並)

正月恒例しまなみ旅行、今治で宿泊して明けて2日、ホテルを出るともう本降り。そのまま今治駅からJRで帰ることも考えたが、やはり走りたいという気持ちが強かったので旅を強行することに。
今治港から岡村島までフェリーで渡り、その後は雨の中を大崎下島まで走る。フェリーで大崎上島に渡った後も雨は止まず、結局竹原に着くまでずっと降りっぱなし。2007年、雨に祟られた年の始まりの旅だった。

・箱根西坂





JR静岡駅から旧東海道をたどって走り三島へとたどり着く。道中は今にも雨が降りそうなどんより曇り空。その日は東京に宿を手配していたが、時間はまだ昼を過ぎたところ、思い切って国道1号線を箱根に向けて上ることに決めた。
案の定上ってる途中で雨が降ってくる。もう半分くらい上って来たので戻るのも惜しいと思いそのまま先へ進むことに。寒さに震えながら何とか14キロの上りを克服して箱根峠にたどり着く、しかし本当の恐怖はこれから。
山を下る手前の国道1号線最高地点辺りでは雨は少しましになったものの、辺り一面濃霧でまさにホワイトアウト状態、これから山を下るのに・・・寒さと下りの恐怖と渋滞する車の中を何とか箱根湯本駅までたどり着き、駅前で相棒をたたむことに。この旅ほど命の危うさを感じたことはなかった。

・児島にて



(雨があがった後の瀬戸大橋)

岡山を走った時の話。朝からすっきりしない天気、宇野港からフェリーに乗って直島へと向かう。海の遠くの方はもう真っ暗、時折雷が光っているのも見えた。直島では降られることはなかったが、宇野へ戻ってきて国道430号線を児島に向けて走っている途中で雨が降ってきた。先を急ぎたかったのでそのまま走っていたが、雨はだんだんきつくなり雷も鳴り始める。これはもうアカン、と言うことで郵便局の軒先で雨宿り。
その後雨は小康状態になったので走りを再開。児島からは鷲羽山方面へ向けての山を上り、その後下津井の漁港を走るがその頃には雨もあがる。鷲羽山の展望台からは夕日ではなかったが瀬戸大橋の雄大な姿を臨むことができた。
まあまあ満足な気分で岡山へと戻ったが、そこではまた雨になっていた。宿泊先までは傘もささずにずぶ濡れになりながら輪行バッグを掲げて歩いて行った。これも2007年、雨に祟られた年の話です。

・湖西、黄砂交じりの雨にやられる


(近江今津港にて)

(塩津にて)

(JR近江塩津駅)

近江今津港では黄色い空にぽっかりと浮かぶ朝の太陽。北へ向けて走っていると突然雨が降り出す、それでも何とか走りは続行したが服も相棒もなぜかドロドロ、さっき見た黄色い空は黄砂のせいだったと気づく。
その後黄砂の影響はなくなり雨も小康状態だったのでそのまま走り続ける。しかし海津大崎を過ぎてこれから峠越えという矢先雨はきつくなり、だんだん寒くなってきたのですぐ近くのJR永原駅にて雨宿り。しかし雨は全くやむ気配なし、2時間近くその場にいたがタイミングを見計らって出発。峠を越えて塩津へとたどり着いたが雨は止む気配はなく仕方なくJR近江塩津駅前で相棒をたたんで旅を断念することに。
帰りの湖西線からの車窓には雨があがって所々青い空も見える琵琶湖の風景、流れて行く景色を恨めしい気持ちで眺めていた。


雨の中の旅の思い出はまだまだ他にもありますが、それについてはまた別の機会にお伝えしようと思います。とりあえず、今回はここまでとしておきます。     まちみち