コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

ヘルメス迷走 part4

2013年08月20日 | ゲームブック
前回、寂れた街で、物騒な男たちに囲まれました。
今回は、彼らにどう対処するかでございます。
が、とある組織に近づくため、028へ進みます。

028:
凶暴性にぎらつく、狂ったような男の目を見た時、キミの心の中の
何かに火がついた。
コイツの顔を腫れ上がるまでブン殴ってやりたい、ナイフを持った
腕をヘシ折ってやりたい。-非常な攻撃本能が、心の忘れていた部
分から湧き上がって来た。
「殺してみなよ…」
全身を並々ならぬ殺気で漲らせつつ、薄く笑うように開けた唇から
キミはボソリと言葉を吐いた。
「玩具の遊び方は知っているのかい、坊や」
何人目かの男を這い蹲らせた時、キミは我に返った。血の匂いに顔
を顰める。
-何だ?オレは…-
キミは自分が殴り倒した男たちを見回した。ピクリとも動かず、白
目を向いている者もいる。殴られてもいないのに、腰を抜かしてへ
たり込んでいる男がキミを見上げ、口をパクパクやっていた。
-オレがやったのか?-
キミは自身を猛烈に嫌悪した。
-これがオレなのか?オレは一体何者なんだ?-
動きを止めたキミに腰を抜かしていたヤツが必死でむしゃぶりつく。
腰に飛びついて来た男の体重を支えきれず、キミは倒れてしまう。
キミが拳を使うのを躊躇った一瞬に、男はキミのポケットから財布
を抜き取り、脱兎のごとく逃げ去った。
・男を追う:016
・気絶しているひとりに逃げた男の行き先を聞く:147
空かさず、跡を追いましょう。

016:
男は死にそうな声を上げながら走る。
ひとつ角を曲がったところで、男は足を滑らせ、ひっくり返った。
キミが追いつくと、這い蹲ったまま顔を地面に擦りつける。
「勘弁してくれ!盗ったものは返すから」
男の腕を掴んで立たせた。ベルトに挟んであった財布を抜き取る。
立ち去ろうとするキミに、男が縋りついた。
「待ってくれ!ひとりで逃げ帰ったなんて知れたら、オレは仲間に
フクロにされちまう」
「どうしろって言うんだ?」
「アンタ、どこの人間だ?MADSじゃないんだろ?」
「ハッキリしないけど、MADSなんて名は聞いたこともないぜ」
「じゃ、アジトに来ないか?あんた位強けりゃ、頭目も喜ぶぜ」
・頼みを聞いてやる:085
・断って立ち去る:181
折角なので、聞いてみましょうか。

085:
「強いって言われて悪い気はしないな」
「じゃ、ついて来てくれ」
男が歩き出そうとした。キミは振り向いた。
「ちょっと待て。あそこでひっくり返っているヤツは…」
どうするんだ、と言いかけて絶句した。200m程向こうの路上で転
がっていた筈のヤツらが消えているのだ。
「ここはオレたちT・Tのシマだからな。仲間がアジトに運んでるさ」
男が案内した先は、二階建ての雑居ビルだった。窓ガラスは見事な
位ほとんどが割れ、所々分厚い板で塞いであるのがいかにも…。
話を聞くと、このT・Tというグループは下街の北地区を縄張りとし、
南地区のMADSというグループに圧され気味らしい。
キミは応接室と言うよりは牢獄と言った感じの部屋に通された。
…良からぬ気配を感じ、キミは目を覚ます。部屋は薄暗い。ベッド
の横に立っていた誰かが右手に何かを持っているのを見て、キミの
体は瞬間的に反応した。
右手を蹴り上げ、男が手に持ったものを叩き倒す。中に薬品が入っ
ているらしい瓶が床に転がった。男は情けない声を上げて逃げ出す。
・男を捕まえる:204
・窓から飛び降り、アジトから逃げる:083

204:
キミは男の襟を掴んで引き戻した。薄明かりの中で見ると、キミを
ここまで連れてきた男である。
「オレは、アンタをアジトに入れた責任を取らされて…」
その時、部屋の照明がついた。ドアの所に3人の男が立っている。
「ソイツを放してやってくれないかな」
男が魚屋で値段を尋ねる時のような口調で言った。
「あんたが頭目か?」
「そういうことになっている」
「手下の躾がなってないな」
キミは男を掴んだ手を放した。
「わたしが命じた。この男は自分のミスを糊塗しようとして、さら
に大きなミスを犯した」
プロレスラーのようなひとりが怒鳴りつけた。
「惚けるな!オマエはナオミに取り入るつもりで、ここに潜り込も
うとしたんだろう?」
「ナオミ?」
「MADSの頭目のナオミだ」
「ナオミの懐刀のリエが、ここに入るオマエを見て教えてくれたの
さ。オマエが一週間前迄ナオミにしつこくつきまとっていたってな」
「ナオミってのは美人か?」
唐突な質問にプロレスラーのようなふたりは戸惑ったが、頭目は事
も無げに答えた。
「そう言うヤツもいる」
キミが黙っていると、頭目が口を開いた。
「MADSと我々のグループは敵対しているが、第三者の介入は有難
くない。キミのようなピエロのお陰で、要らぬ騒ぎは起こしたくな
いのだ。黙って出ていきたまえ」
・腕にものを言わせてでも、誤解を解く:211
・ここは引き、ナオミに会ってみる:027
・早くこの物騒な界隈から逃げ出す:063
063以外は同じルートなので、211へ進みます。
誤解(記憶喪失なので判りませんが…)をされたとこで、次回へ。
コメント
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