我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「ところでなんですが」

2015年07月21日 | 日記

昨秋、発症した風邪を
思いのほか長引かせて仕舞い、

再発を恐れ、止(や)めていた
平日夕刻日課のジョグ&ウォークを、
「春」とは名ばかりの四月に再開させて、
四半期余りが過ぎた。

「止めてはいけない!」

私にそう決意させたのは、

庭仕事の際に立ちくらみが
頻繁に起こるようになったからである。

原因はよく解らないが、
ジョグを心がけていた時には確かになかった。


最初は、ウォーク・オンリー、
歩くことから始めて
六月には、ジョグをプラス。

当初は、重い身体に
どう鞭打っても直ぐにへばっていたのに、

最近は、昨年の好調な頃には程遠いが、
満足の距離を走れるまでになり、

心臓、脚力共に、走る愉しみを
再び取り戻しはじめた。


私より、はるかに高齢と思しき方にも、
うら若き乙女にも、子供にまでも、

いとも容易く、次々と追い越される親父だが、
そんなことにはまったく、意を介さず、

走れる身体を取り戻し、目標までを走り終えた
心の中にあるものはただ一つ、

格別の感。



昨日の朝、曇り空を幸いに、
ある作業を開始した。

永雨が影響したのだろう、
敷き詰めた枕木が変色し、
少しばかり朽ち始めている。

枕木は、我が庭の要。

水はけを良くする為に
隙間の無いほどに敷き詰めた
枕木の、木と木の間に溝を作ることにした。


借りてきた電動ノコで
片方の端を切り落として
溝を作る作業に熱中している内に、
汗が一滴、ニ滴

気が付けば、とっくに「炎天下」。

枕木の切りクズまみれの顔からは
汗が止め処(ど)なく流れ落ちて
枕木にしみていく。

衣類は汗でびっしょりの炎天下での作業は、

「ついに枕木に倒れたロバは今、 
クラクションを鳴らして走る車の中・・」

一つ間違えれば,死にも至る
熱中症の危機。

幸いにも熱中症を発症せずに
事なきを得たが、

汗を拭き、水を補給しながら、

「なんで、こんなに頑張っているのだろう?」

と、ふと思う。

巷は、三連休、

多少なりともお金があれば、
世間の人並みに旅行も楽しめるものを、

まるで、何かに取り憑かれたように外にも出ず
ひたすら庭で汗を流す。


予(かね)てより、
賢い生き方を身につけておけば、
なにもこんな苦労もせずに済むものを・・

額に汗して頑張るのなら、
もっと世の中を幸せに出来る
違う頑張り方もあろうものを・・


もし、「富んだ者よりも貧しき者に
一つ賢いことがある」とすれば、

それはメンテナンスの心得。
つまり、モノを大事にすること。

愛するモノを失う、あるいは、壊してしまえば
貧しき者は、容易く買い替えられない。

故に大事に使い、時に補修し、永く使う。

貧しき者の、賢明な知恵。

例えば、枕木然り。例えば、嫁然り。

そして、パラソル然り。



傘の骨が一本折れてぶら下がっている。


テーブルに固定していたパラソルを
作業で解体していた時に
どうやら、傘の骨が折れたらしい。

取り付けた後ににそれが判ったが、
そこは貧しき者の本領発揮、
すぐに手直し完了。



さて、作業も終わり、風呂から上がった夕刻、
焼酎の冷えた水割りを
片手にチェアーに腰掛けて、
今日の作業で寿命の延びた枕木と
パラソルを眺め、

「今日は、よく頑張りましたね」

と自分で自分を褒める。


「知恵ある者は知恵を出せ、

知恵なき者は汗を出せ、

それも出来ない者は去れ」

は、松下幸之助先生のお言葉。


「先生、今日は枕木とパラソルと私の為に
ひたすら汗を出しました。

ところでなんですが、
もう少しばかりこの世にいても
宜しいでしょうか?」



「走れること」が、
たちまち「健康である」とは限らない。
しかし、「汗を流せる身体」は
「健康」と言ってよい。

「無能であっても、知恵が出なくても、
誰かの為に、何かの為に、
一生懸命に 汗を出して、頑張れれば
徒労に終わらず、葬り去られることもない」


汗を流すことが如何に大事かを悟る、
今日この頃である。
 

補足

松下先生の言う「去れ」とは、
「会社や組織」からのこと。

けして、「現世や世間」を
指したものではありませんが 、

同意語として表記。

今日は、雨でジョギングはできず。
その分、日記が走ってしまうことになり。

 

毎回、私のジョギングは、号砲代わりに
この曲でスタート。

「スタート・ミー・アップ 」

ご存知、今や平均年齢70歳の

「健康高齢者バンド」、

ザ・ローリング・ストーンズ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする