我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「続:二年分の秋」

2020年09月30日 | 日記

昨日、今年初めて
虫の音を聞いたのは、

福岡女学院大学のグランド横を
歩いていた時だった。

日毎に陽の落ちるのが
早くなったとはいえ、

まだ、青い空を仰ぐ時間の、
5時50分過ぎの頃だと思う。

(いつものウォーキングコースの
丁度、半分の地点だから、
時間は大体判る)

何処からともなく聞こえる
優しくもあり、物悲しくもある
虫の音をもっと近くで聞きたくて、

家路に急ぐ足を止めて、
しばし耳を傾けることにした。


まだ、街灯に明かりが灯る前の
この時間に、一匹の虫が
羽音を立てて鳴くのは、

恋の相手を探すためなのか?

それとも、その目的のための
トレーニングの最中なのか?


虫の音で秋を知り、
風の冷たさで秋を知る。

Tシャツとショートパンツ姿の
ウォーキングも、

そろそろ終わりにしないと、
風邪をひく。

風呂上がりに庭に出ての晩酌も、
まったく同じこと。

明日の夜は、
厚着をして庭に出よう。

澄んだ空には中秋の名月が
きっと、冴え渡るはず。


我が家にとっての二年分の秋は、

虫の音に耳を傾けるように、
月の灯りに照らされるように、

静かに深く心を通わせる。


明日で早、十月。
秋はまだまだ、これから。


選曲は、
ただ聴きたいだけ。

作:さだ まさし

唄:山口百恵

「秋桜」

 

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「メモリアル・レコード」

2020年09月23日 | 日記

ジャズベース奏者の
ゲィリー・ピーコック氏
(以後、ゲィリー)が、

9月4日に亡くなったことを
知ったのは、
一昨日のことだった。

嗚呼、
ゲィリーが亡くなったか・・

オヤジにとって
彼の存在が特別なのは、

オヤジがジャズに傾倒し始め、
ジャズの本質を理解でき、

ロックのように、ジャズを
普通に愉しめる音楽でありたいと
憧れた20歳の当時、

ゲィリーが日本文化に関心を抱き
二年ほど滞在した時、

尺八奏者の故・山本邦山氏と
録音したレコードが、

オヤジが生涯、初めて買った
ジャズのレコードだったこと。

しかし、その頃は
ただ背伸びしただけで

聴いていて楽しいなんて、
正直、よく判らないままだった。

しかし、ゲイリーとの関係は、
キース・ジャレット(ピアノ)
ジャック・ディジョネット(ドラム)と、

スタンダードの楽曲をメインに組んだ
「スタンダーズ・トリオ」から、
「キース・ジャレット・トリオ」
に至るまで、

これまでにトリオとしては一番、
好く聴いたのが
ゲィリーと2人の演奏。


感銘を受けた演奏家が
亡くなるのは淋しいが、

ゲィリーの演奏はオヤジの
心の中で永遠に響き続け、
これから何年も、

「これぞ、ジャズ」

と思わせる心地よい
演奏ばかり。


ジャズに憧れて、最初に買った
ジャズレコードの恩師、

ゲィリー・ピーコック、 享年85歳。

心からご冥福をお祈りします。

Standards 1983 - 2014

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「二年分の秋」

2020年09月17日 | 日記

大型台風10号一過の
憂さを晴らすように、

空には青天井が広がり、
心地良い乾いた風が吹けば、

店頭には秋刀魚が並び、
宮崎からは日向特産の香酸柑橘の
へべす(平兵衛酢)が届き、

このまま、この勢いが続いて、
本格的な秋を迎えたら、

久方ぶりに、
秋の佇まいを取り戻した
涼しい庭で、

秋刀魚の塩焼きと、
焼酎の氷と水割りに、
へべすの果汁をたっぷり絞り、

「秋の佇まいには、
秋の味覚で一杯」を

心置きなくゆるりと
愉しむつもりでいた。


ところが、移り気な秋の空には
秋雨前線が停滞し、
春日村は連日の雨。

雨ばかりか、おまけに気温も高く、
梅雨の逆戻りを思わせるほどの、
蒸し暑い日が続き、

「とてもじゃないが、
これじゃ暫らく、庭に出れんわ」

と、オヤジは嘆く。


間もなく、秋分の日。

思えば昨年の今頃は、
母の入退院や、施設探しに
入居退居の繰り返しの慌ただしさで、

季節を愉しむ余裕など、
微塵もなかったことを思い出す。


今、やっと
暮らしに平穏を取り戻し、
こうして、心に余裕も生まれ、

スージィーは明日、4連休を
愛しい孫と過ごすために
念願の名古屋に行き、

オヤジは忠犬ハチ公よろしく、
家で一人、帰りを待つ。

一人っきりの寂しい4日間は、
口には出せない一人っきりの
〇〇しい4日間。


秋雨前線が去って、
いつもの秋が戻ってきたら、

逸る気持ちを抑え、
去年の分までまとめて、

なめ尽くすように、
念願の秋を堪能することにした。


もう直ぐ
我が家に
正真正銘の2年分の秋が、
やってくる。

 

「Feel like making love」 
・・・・・・・

ギター:ラリー・コリエル

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「誰もが大切にすべきもの」

2020年09月08日 | 日記

オヤジには守るべきもの、
失いたくないものが、
数えきれないほどある。


たとえわずかでも、
我が家の生活を支える

貯蓄であったり、

大切な家族や親族だったり、

コミュニケーションを欠かせない
ご近所の方達との繋がりだったり、

気心の知れた同級生や友人だったり、

趣味のコレクションや、
下手な道具調べの数々だったり、

儚い夢であったり、
あるいは健康だったり、

そして、その代表に家と土地がある。

家族にとって、家は生活の基礎であり、
安らぎの場所であり、

安心して暮らせる場所である。

多くの人達と集い、語らい、笑い、
時に愛犬や、常に花も一緒に暮らし、
家族の歴史を刻み続け、

誰にも気兼ねなく住める
こんな居心地の良い
唯一無二の我が家が、


突然、自然災害によって、
一瞬にして、すべてを失う

危機にさらされる・・

日曜日、過去最大級の台風10号が、
九州の全域を暴風域に巻き込みながら

北上した。

過去に幾度も、東からの強風を
まともに受ける我が家は、

2階のべランドの屋根を、
台風で煽(あお)られたが、

日曜日の夜は、
今までとは一つも二つもクラスの違う

激しく打ち付ける風と雨に怯え、
一睡も出来ないまま、
そして、長い夜が明けた。

直ぐに家のすべてを見回したが、
神頼みのお陰か、被害はなく、

安堵で食事もとらず、
”嵐の後の静けさ”の中、
朝から片付け。

難を逃れたベランダには、
洗濯物が戻り、



庭のすべてが元の位置、



此処も同じく、元の景色に戻ったが、
左のサクランボの木の葉っぱが、
強風でスカスカに。



失ってから気付く前の
家を守るための台風対策と
後片づけ作業の

金曜日からの4日間は、
全くもってくたびれたが、

失ったものは、皆無。

そう、今の気分はこんな感じ。


「One Way Or The Other 」

ザ・フィス・アベニュー・バンド

 

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「天に向かって神頼み」

2020年09月06日 | 日記

過去に経験したことのない
比類なき大型台風が、

沖縄を経て、やがて、
九州に上陸しようとしている。

TVでは、家屋の倒壊等
甚大な被害を避ける為の備えや
早めの避難を呼びかけ、

被害がどれほどのものか
全く想像がつかない中で、

我が家は二人して、最善の備えを
尽くすことにした。


庭の植木は一か所に集め
ベンチとテーブルをロープで固定。

棚とテーブル周りに置いた
鉢はすべて、家の中に。



フェンスに固定した
トネリコの鉢。



強風をまともに受ける
雨戸のないリビングの出窓は
一人では出来そうになく




お世話になっている大工さんに

電話をしたら、

「今はどこに行っても
材料はありませんし、

何か(材料)あれば、
お手伝いできます」と仰るので


取っておいた残り物の
フローリングの板を
貼り付け、





大工さんが帰った後は、
出窓横面は段ボールで養生処置。




2階寝室窓と、同洋間2窓を
段ボールで養生。





他、2階の出窓を含む全4窓は
外からの養生が出来ず、

被害に遭わないことを
ただ願うだけ。


また、車が横転するほどの

強風とあって、

隣の野口さんの、今は空になった
ガレージを借りることにした。


迫りくる大型台風を前に、
スーパーやドラック・ストアーでは、

停電や断水対策に
水や食料を求める人。

ホームセンターでも、
コンパネやブルーシート、
養生資材を求める人たちの行列で、

どの店舗も、売り切れ状態。


普段は、気象情報など
気にもかけないオヤジでも、
「今度ばかりは様子が違うぞ」と、

普段は、信心深くもないくせに、
柄にもなく

「どうか、無事でありますように」
と天に向かって神頼み。

はてさてこの先、
どうなりますことやら、

正直、不安でなりませぬ。

ゴスペル
「Touch The Hem Of His Garment」 

イエス様の衣服の裾に
触れることができたら


唄:サム・クック

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