今年も、年が暮れようとしている。
今年が我が家にとって
どんな年だったかを、振り返る。
今年は、例年になく
心の中に留めておきたい思い出が
多い年だった。
自分自身や、身の回りの生活のことや、
身近な人たちとの関わりの中で、
「これからの人生を、どうやって生きるか」
を気付かせて貰えた一年だった。
思えば密度の濃い、一年だった。
にも拘わらず、ひととせの
流れを速く感じさせるのは、
歳をとったからだろうか。
経験を積み重ねて齢をとるからこそ、
人生の指針も見いだせ、
向かう景色も見えてくる。
いつも、
「心豊かな暮らしをしたい」
と願っている。
その実現には周りの人たちとの繋がりが
肝要であるのと同じように、
実現には当然、
自分自身にも向けられる。
課題は山ほどあるが、
先ずは「人生を、愉しむこと」。
「愉しむこと」とは、
ポジティブであること、
能動的であることを心掛け、
誰にも邪魔されず遠慮せず
好きなこと、やりたいことをやること。
但し、家族や世間に
迷惑を掛けないことを条件とするが、
是を追求すると面白いことが待ち受ける。
やっている内に、
指向や趣向が変わっていくこと、
言い換えれば、上達すること。
それによって、
出来上がりのイメージを一早く掴め、
頭と身体はイメージ通りに働き、
次から次へと、愉しみが膨くらんでいく。
今年も近所の人が呆れるほど
素人大工仕事に熱中したが、
愉しみを膨くらませた一つに、
JAZZがある。
新旧の名演奏を聴きあさればあさるほど、
更に広く深くその魅力に傾倒していく。
スウィングだろうが、モードだろうが、ファンクだろうが
JAZZのジャンルに拘ることなく愉しみ、
多くの優れた奏者に出会えたのは
好きなことに続けた故の
大袈裟でもなく、財産だ。
しかし、暮らしは
愉しいことばかりではない。
息子が齢をとれば
母もまた、歳をとる。
昨年の暮れ、ディサービスに通う母は
左大腿骨骨折で入院。
年が明け、病院を2つ替わり、
骨折の他にも持病があり、
受け入れる施設が限られたが、
先日、やっと入居できた2つ目の施設で、
今度は右の大腿部を骨折・・
再び、病院。
同世代の多くが頭を抱える
親の介護。
スージィーは実母と義母の
二つの介護に、気の休まらぬ日々を
今も続けている。
そんなスージィーに、「元気の素」がある。
今年のGWに、
40年ぶりに再会を果たした、
宮崎に住む、はとこの
禎子ちゃんの存在。
その時、禎子ちゃんの旦那さんと
スージィーは初対面。
にも拘らず、初対面から意気投合したのは
みっちゃんと禎子ちゃんの
根っからの明るさ。
それ以来、月に2度から3度、
必ず、禎子ちゃんは宅急便を届けてくれる。
大きな段ボールには
宮崎特産の果実・野菜、
名物の加工品・お菓子・焼酎nに至るまで、
毎度のことながら、” 呆れる ”ほど
詰まっている。
送るために買ったものもあると思うが、
本人曰く、「いただき物」。
それに応えるためにスージィーは手料理や、
先日は旦那さんの好物の「干し柿」を
作ってを送ると
「美味しかった」の言葉に、
リピートで応えれば、そのお礼の度に、
一時間にも及ぶ長電話を繰り返す。
感心するのは、禎子ちゃんのその人柄。
「いただき物」を証明するように、
自身の苦労した経験がそうさせるのか
人に対して優しく面倒見が良いこと。
また、その苦労と努力を
けして惜しまないこと。
これはスージィーと実によく似て、
そんな共通点が二人を繋いでいる。
慌ただしく送った一年、
苦労や悩みはこれからも続くが、
心豊かな暮らしの実現のために、
努力を惜しまず続けていければと。
今日の曲はJAZZばかり聴いていた中でも
好く聴いていた、心が優しくなれる曲。
ライ・クーダー・の
名盤「チキンスキン・ミュージック」
「 Always Lift Him Up」
いつも彼を持上げるように
邦題:いつも優しく
♪
彼が人生に うんざりして
酒に手を出すようになったとしても
彼の前を 素通りしたり
嫌な顔を したりせず
手を貸し損(そこ)ねずに
彼に 救いの手を差し延べて
いつも 彼を助け起こしてあげて
そして 決して打ちのめしたりなど
しないように
♪
Ry Cooder
Always Lift Him Up
Kanaka Wai Wai