我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「秋好日」

2016年10月30日 | 日記

ご近所のどなたもが
暖かな陽射しに唆(そそのか)されて
海や山にでも総出したのか、

あるいは
神隠しにでも遭ったかの様に

辺りは静かである。


音も無ければ風も無く、
二つの風車も
ずっと、止まったまま。

こんな穏やかな秋の好日には、
風車同様、人も羽根を休め
思考を停止して

ぼんやり過ごすに限る。


秋の好日は
音も無く、風も無く、

一方、我が暮らしは、
金も無く、憂いもなく。

自慢じゃないが
確かに金は無い。

しかし、その分、
さして憂いも無ければ、

生きていくことになんら
遜色も無く、それなりに
愉しく暮らす日々、

これを、
「日々是好日」と言う。


明日のことは
明日になって考えれば善し。

今日は風がないが、
明日は明日の風が吹く。


秋好日の今日の天気は、
何故かいつも以上に、
己を能天気にさせる。

呑気(のんき)でいられることは
平和であり、

平和であることは、
幸せである。


「ありがたい、ありがたい。
ありがたき哉、秋好日」

なのである。


ありがたき秋好日に染まりゆく、
ヘンリー・ヅタの葉。

本日は思考を停止中、
よって、日記に相応しい曲が、
見つけられず。 

 

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「三日遅れのみっちゃん」

2016年10月28日 | 日記

「花鳥風月」とは、
自然の優雅な趣(おもむき)を
愉しむことである。

自然を表す四っの文字の一つに
「鳥」がある。


我が家はささやかながらも
風情を愉しむべく、

毎朝、八朔の木の下の
バード・レストランを目指して
沢山の雀がやってきてくれるし、

季節ともなれば何処からか
メジロが飛来し、

枝に刺したミカンを啄(ついば)む
愛くるしげなしぐさは、家人に
冬の風情を愉しませてくれる。

家人にとって庭に鳥を招き入れ
愉しむ風情は道楽でも、

食にありつく鳥たちにとっては、

生命保持に不可欠な行動である。


行動の主旨が何であれ

人と鳥の互いの営みを
同じ空間と時間の中で共有し、

また、その様を間近に
接することが出来るのは
実に喜ばしく意味あることだと思う。


暫く前に、NHKのニュースで
高知に「プチコッコ」と言う、

ペットとして飼われている
小型の鶏がいることを知った。

そのプチコッコ を庭で抱く、
小生にとってはなんとも理想的で
羨ましい限りの、シチュエーション画像。 



昔、本気で庭に鶏を飼いたい
と思っていた私の心に、たちまち、
火が付いたは言うまでもなく、

TVの中のプチコッコを指して
傍にいたスージィーに
「これを飼おう!」と言い出す始末。


しかし、放送が進むともに、それも
諦めざるを得なくなった・・・


小生にとっては
「トサカあっての鶏」。

とは言いつつも勿論、
雄鶏(おんどり)だけでなく
牝鶏(めんどり)と番(つがい)で
飼いたいが

プチコッコは貴重な品種故(ゆえ)の
種族保存目的のため、
一般への販売は雌鶏のみ。

その上、高知で直接の引き取りが
販売条件だとか。


そんな小生の目に
今朝、朝日新聞のWebニュースで
ほのぼのと心温まる鳥の話題を知った。

以下はその記事一部。

千葉県松戸市の男子中学1年生が
夏休み中に電気行火(あんか)で
温めたウズラの卵が孵化(ふか)して
2カ月経った今では大きく成長した。

学校の自由研究にと取り組んだものだが、
失敗を重ねながら1カ月以上かけて
ヒナが誕生した。

・ 
 

孵化したウズラは
スーパーから買った20個の内、
2個の
卵が孵化したらしいが、

記事を追いかけるうちに
寂しい結末に辿り着くことに・・・

それで今日は、
その記事の文末までを紹介し、
日記を終えることにする。 

再び、記事に戻る。


・ 

合計2羽の孵化に成功した
1羽目の孵化が3日遅れだったので
「みっちゃん」、

2羽目が4日遅れで
「よっちゃん」と名付けた。
 

 みっちゃんは半月ほどで死んだ・・・

原文ママ)


 

画像は、孵化に成功した中学1年生と
4日遅れのよっちゃん。 

 

補足
孵化した時の動画がありますが
アプロードできませんでした。

動画とウズラの卵の孵化の記事全文を
ご覧になりたい方は、
朝日新聞 デジタル アクセス・ランキング
「スーパーで買ったウズラの卵孵化」
でどうぞ。
 

エルトン・ジョン
「Country Comfort」
田舎気分 

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「若返り酒場」

2016年10月26日 | 日記

若いお姐ちゃんはおろか、
若い人たちが興味を抱く対象に、
このところ、とんと関心がない。

関心がないどころか、
物とによっては
嫌悪感さえ覚えることさえあり、

思えば随分と時代の流れに
取り残された感がある。


この世代間の価値観の
乖離(かいり)現象は、

自身が老いたことに
起因するのではと考えるが、

齢六十五ともなれば、
世間の尺度は「老人」でも、

いまだに感性は「青年」と信じ、
また、それを自負し続けている。


ある時、鏡に映った顔が
祖父の遺影の顔に
似てきたことに気が付いた。

頭部の不毛地帯が次第に
祖父に似てきているのである。

「血は争えず」の言葉通りに、
遺伝子は継承する。

いつかその内に、
祖父の頭と
寸分違(たが)わず同じになる
その兆候が現れている。
 

老いていく自身を誰しも
やにわには認めたくはないが、

精神は青年で、
肉体は初老が
一人、

鏡の前に
立っているのを
認めざるを得ないのは、
どこか寂しいものがある。


週に5日程、
「4㎞歩き、5㎞走る」
を日課としている。

しかし、できることなら

「雨さえ降らなければ
毎日でも
歩きたい」

と本人は望んでいるのに、


それが出来ずにいる・・・

望んで叶わぬ理由とは、
足に疲れが残る(溜まる)のである。

丁度その日が、今日である。


慢性的な右足首の痛みも
完全に癒えたわけでもなく、

春日公園へ向かう心と葛藤し
「無理は禁物」と諦めるが、

足に疲れの蓄積もなく、
休む日もなく

いつまでも若い足でいたいと、

「アンチ・エイジングに良き策は?」
と考える。


「歩き、走る」ことには、
二つの意味がある

一に健康、二に旨い酒。

きつい思いをして
走り終えた後の、
酒の旨さは格別である。


カロリーを消費した後の
なに構うことなく頂ける酒は、
汗で失った水分を十分に補えるし、

酔いとともに純で無垢な
ロマンチストに変身する精神は
「感性、いまだ青年」も
取り戻すことが出来る。

そう!

ここまで書いて
今、ハタと気が付いた!

「これこそが、
アンチ・エイジングではないのか!」


「寄る年波には、勝てず」

走りたくとも慌てず無理せず、
ここは開き直って、
今夜も酔いで若さを取り戻そう。

もう一つの日課に、
「歩き、走る」 の後の
喜多里亭の晩酌がある。

その喜多里亭は今宵、身も心も
永遠の若さを取り戻せる

「若返り酒場」と 化すのである。
 

「女将さーん 、若返りのお湯割りを
もう一杯! 」

「もう、若返りのお湯割りも
今度で六杯目でしょっ!

今夜もついに、駄々をこねだして
六十五の親父がとっくに
子供に戻っていることも
気が付かないほど、
若返っていると言うのに ・・・

(末文は、投稿後に思い付きで
編集追加したもの)
 

「Forever Young 」
ロッド・スチュワート 

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「副題:酔いどれ詩人」

2016年10月20日 | 日記

秋10月も、すでに20日。

春日公園の外灯の下を走る
ジョギングを済ませ、

風呂から上げれば
心は喜多里亭に
一目散(いちもくさん)。


亭のテーブルには、一枚のお盆、

そこには、
湯気上がる焼酎のお湯割りと、
ささやかながらも
旬の肴が一品か二品。

逸(はや)る気持ちを抑え、

「それでは、いよいよ」

と庭に明かりを灯し、
やおらデッキ・チェアーに
腰を下ろす。

すると、その日二回目の
幸せを感じる時間がやってくる。


「それでは、いよいよ」とは、

待ち侘びた時の訪れに、
思わず、腹の内からこぼれた
声なき言葉。


年中、喜多里亭で過ごす
夜の帳(とばり)も、

赤や黄と次第に色付く庭の
深まりゆく秋は、

この季節ならではの
風情(ふぜい)漂い、

今宵も主人を心行くまで
愉しませてくれる。


今夏、二階のベランダに、
庭一面を照らす照明を取り付けた。



照らされた箇所と、
そうでない箇所に、

明と暗と、濃と淡の
奥行き、深さ、厚みによる、
幻想的な世界が現れた。


しかし、ライトアップされ
目に映る庭の情景は、夏と秋では
全く、異なるのに気付く。


秋の夜の肌寒さと静寂さは
妙に人の心をしんみりとさせ、

小さな庭一つでさえ、
移ろう季節が織り成す
情景と情感を
愉しみ知ることが出来る。


照明で浮かび上がった
夜化粧の庭を相手に
しばし、一人酔いを重ねる内に

酒がそうさせるのか、
それとも
情景や情感がそうさせるのか、

後々(のちのち)のために
記録しておきたいほど、

六十五の無粋な親父が
美的な言葉と繊細な表現に溢れ
作り手自身が魅了されるような
感性豊かな詩人となり、

一面では、無垢なロマンチストに
変身した自分に、
気付き驚いてしまう。
 

「食卓は人を詩人にさせる」

こんな言葉もあるが 
残念ながら、その才能も詩も
酔い覚めとともに、

すべて揮発してしまうのが 、
毎夜の常である。

 

「その日、二回目の
幸せを感じる時間がやってくる」

と前述した。

「その日の一回目の幸せ」とは、

今朝、生きて目覚めた
その喜びである。


お蔭さまで何事もなく、今朝も
目を覚ますことが出来ました。


それでは、その日二回目の
幸せを感じる時間を、

夜が更けるとともに、
ロマンスを夢見
酔いどれ詩人に化けるまで

一人、愉しませて貰うことにする。
 

「秋の愉しみ方(7)」
(副題:酔いどれ詩人)


ところで、今夜の旬の肴の二品は、

喜多里農園で育ち
スージィーが作った
「しその実の醤油漬け」、 

そして、ケイコ・リーの
「My Romance」。

 

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「極上の秋の愉しみ方」

2016年10月16日 | 日記

初めて海を眺めたのは
何時のことだったろうか?

初めて海を
目(ま)の当たりにした少年が
何を感じたのか、
記憶は定かではないが、

その時、
少年は小さな目を大きく見開いて、
胸をときめかせたに違いない。


そんな九州の中央部、
山間(やまあい)の小さな町に
生まれ育った少年と少女の三人が、

肩を並べて釣り糸を垂れ
ハゼ釣りを愉しんだのは、
秋半ばの暖かな土曜日の午後は
北九州の防波堤だった。


夕刻の五時までの4時間、
他愛もない話に笑いを交えながら、
ウキを見つめ続け、

釣り上げたハゼは、
優に100匹以上。


すでに少年と少女は、
現在、65歳。

しかし、ウキを見続けた目は、
初めて憧れの海を眺め
胸をときめかせた時の
少年と少女のまま。


その夜は、
ハゼ釣りに誘ってくれた
山女魚小僧のお宅。

沢山の心のこもった
ご馳走を前の酒宴は、
さながら、秋を愉しむ

「小さな、小さな同窓会」。

以下の画像は、
最高に旨い、心のこもった

小僧の手による、「オコゼの刺身」

これも小僧の手による
「コハダ (コノシロ)の昆布〆」




一夜明けた、午後四時。

少女は釣ったハゼの
下拵(ごしら)えを済ませたばかり。

これから、ハゼのフライで
「ハゼ釣り反省会」を始める予定。


小僧ご夫妻へ、

昨日、今日、
本当にお世話になりました。

布団に入るまでの一日、
童心で過ぎさせていただき、

お蔭さまで、
極上の秋の愉しみ方を
教えて頂きました。

反省会と言えば、
夜も更けゆき、酒が進むとともに、

つい、憂国の志士と化した少年が、
不覚にも空気を乱しましたこと、
心よりお詫び申し上げます。

これに懲りず、
長い目でこれからも
お付き合い頂きたく存じます。



それでは、間もなく反省会です。

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「説明不要」

2016年10月14日 | 日記

ここに、英文と和文の2冊が入った
梱包段ボール紙が日焼けし、
角が擦り切れてしまった詩集がある。




この本は、出版された
1972年のこの年に
21才だった音楽好きの青年が、

当時、2800円の大金をはたいて
買い求めて以来、
ページを捲(めく)る機会は
なくなった今でも、

後生大事にしてきたものである。


昨日の昨日まで、
書棚に眠っていたこの本が、

何故、今日になって突然、
日の目を見たのかは

説明不要。


昨夜のニュース速報、

それにしてもまさかの、

文学賞とは!


半世紀近く、彼の音楽(曲と詩)を
追いかけてきた者としては、
この名誉ある受賞を
諸(もろ)手を挙げて賛同し歓迎する。


一番好きな曲が、
名盤「ブロンド・オン・ブロンド」
に収められた11分23秒に及ぶ

「Sad-Eyed Lady of the Lowlands」
(ローランドの悲しい目の乙女)

著作権の関係か、
Youtubeでオリジナル曲が
見当たらない・・・

ところが、運よく今夜の曲が収められた

「Highway 61 Revisited」
(追憶のハイウェイ61)
がリリースされた
1965年の
貴重なフィルムを
見つけたので 

(余談だが、このフィルムで、ディランの左に
ぼんやりと映る ギターリストは

どうも、マイク・ブルームフィールドっぽい。
となると、オルガンはアル・クーパー。
であれば、本当に貴重なフイルムになる)
 

今夜は「 Like a Rolling Stone」
昨夜に続いて、
若かりし頃を振り返り

しみじみとこ聴くことにした。

文学賞を受賞した彼の才を
感じて頂けると思うので、
願わくば是非、
詩を追いかけて欲しいもの。


補足

1972年出版の
「ボブ・ディラン全詩集」は、

1962年最初のアルバム
「 Bob Dylan 」から、

1970年リリースの
「New morning(新しい朝)」
までの11枚のアルバムが対象。
 

 

Bob Dylan
「 Like a Rolling Stone」
(転がる石のように) 

♪ 

昔、良かった頃は派手に着飾って
浮浪者に10セント硬貨をやってた、そうだったよな
皆は言った、”気をつけろよ、堕ちちまうぜ”って
でもからかっているとしか思わなかっただろ
あんたはよく笑ってた
ふらふらしているような奴らを
今では声高に話すこともなく
プライドもなくなっちまったみたいだ
食事をあちこちであさるような
生活をしなきゃならないんだから

 

How does it feel ?

How does it feel ?

To be without a home ?

Like a complete unknown ?

Like a rolling stone ?

どんな気分だ?
何を感じる?
帰る家もなくして
誰にも知られることなく
ただ転がる石の様になってさ

 

最高の学校に行っていたよな、ミス・ロンリー
でもわかったんだ、あんたはそれに酔ってただけなんだって
誰も道端で生きていく方法なんて教えてくれなかった
これから慣れていかなくちゃならないな
あんたはやり取りする気はないって
変な浮浪者と絡まないと言うけど、気付いちまった
奴らは言い訳を売ってるわけじゃない
奴らの空虚な目を見るほど感じるだろう
そして言うんだ、”取引したいの?”って

 


どんな気分だ?
何を感じる?
たった一人になって
帰る家もなくして
誰にも知られることなく
ただ転がる石の様になってさ

 

ジャグラーや道化師の
しかめっ面を見て回ることもなかったな
その時皆企んでいたんだよ
気付きもしなかったよな、あんまり良くない状況で
あんたは反感を買うようなことをすべきじゃなかったってこと
話がうまい奴とよくクロムのきれいな車に乗ってた
奴は肩にシャムネコを乗せていたよな
さすがにすべてが分かったときは辛かったろう
奴は本当は良い奴じゃないって
あんたが盗れるだけ何もかも奪われた後で

 


どんな気分だ?
何を感じる?
たった一人になって
帰る方向なんてなくした
誰にも知られることなく
ただ転がる石の様になってさ

 


塔の上の王女や、きれいな服を着た人々は
酒を飲み、自分たちはやりきったって思って
貴重な贈り物を交換し合ってるのさ
でもあんたはダイヤのリングを外すんだ、質に入れちまえよ
よく面白がっていたよな
堕ちたナポレオンと、ナポレオンの言葉をさ
彼のとこに行くんだ、呼んでるぜ、断れないよ
何も持ってないということは、何も失わないということだ
あんたは今透明になった、隠す秘密も何もないんだよ

 


どんな気分だ?
何を感じる?
たった一人になって
帰る家もなくして
誰にも知られることなく
ただ転がる石の様になってさ 

 ♪

 

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「秋の愉しみ方(6)」

2016年10月13日 | 日記

塗装の乾いた棚に鉢を乗せ、
最後に、「Wellcome」を取り付けたら、
作業はすべて終わった。



この秋の三連休の
最初の二日間に済ませた
「ガーデンレストラン・スターダスト」
のリニューアルは、、

「自己満足」と言われようが、
己の意思で縦にも横にも
自由自在にできる世界で唯一の
我が家の庭を

より快適に過ごせるための
リニューアルである。

先週の続きは、連休の初日に、
枕木の後の積んだブロックに
板を囲んでセメントを流仕込む。

連休二日目、
その上に、上下2枚の板を張る。
(入り口側より) 

(スターダスト側より)

塗装とセメントが乾いたら鉢を乗せる。
(スターダスト側より) 

「Wellcome」を取り付けて、終了。




勝手に洒落で「スターダスト」の
看板を上げたらいつの間にか

通りすがりの人たちが、
本物のレストランと勘違いするほど、

今や我が家は、
グーグルの地図でも、
れっきとした「スターダスト」の表示。

洒落もここまで通じると、
当の本人にすれば
私的な遊びの世界でも、

「してやったり」

の、実に痛快な気分になれる。


しかし、今回の作業は
枕木が朽ちたのを機に、
ついでに「スターダスト」の入り口を
リニューアルしたまで。

ことの発端がなんであれ、
結果が良ければ、すべて良し。


「ワンダフル」とは、
素晴らしいということである。

そう、スターダストの入り口が
随分と素敵になった。


「快適」とは、
気持ち良いことである。

そう、これで更に気分は快適になり、
より本物らしくレ
ストランの雰囲気も高まった。


「ロマンス」とは、空想である。

実在しないレストランでも、
私の洒落を理解してくれた人が
気軽に入ってくれるのを待つだけ。

 

「Dreams Come True」
(夢はかなう)

いや、既に少しは叶っいる。

夢も半ば、秋も半ばの
 秋の三連休の二日間を、

そんな空想に浸りながら、
せっせと一人、

秋を愉しんだのである。


曲は、
なんて素敵な世界なんだろう!

「What a Wonderful World」
この素晴らしい世界に

トランペット 
ファブリッツィオ・ボッソ

 

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「願い」

2016年10月11日 | 日記

昨夕、食事中に
山女魚小僧から届いた電話は、

故郷リトルの
大火事の報せだった。

その報せは、秋の三連休を、
相も変わらずの庭仕事で愉しんだ

「秋の愉しみ方(6)」を夕食後に
投稿しようとした矢先で、

報せのあまりの重さに、
急遽、投稿を止めることにしたが、
報せはその後も絶え間なく続いた。


火災はその日の
早朝の出来事にもにも拘らず、

常々、休日にTVを点ける
慣習にない私が、

20棟以上の建物が全焼した
信じ難い火災を知るのは
実に半日後のことだった。


三連休の初日の8日に
阿蘇山が噴火したばかりの
この火災。

4月の熊本震災以来、
故郷の安否を気遣わない日が
途絶えることはない。


今回、火災に遭った地域は、
町内でも建物が密集した

かつては、
バス中央停留所、映画館、
書店、飲食店、スーパー、
旅館、店舗が通りに軒を連ねた、
町一番の繁華街であった。

日本のどこの市や町と
同じように、商業施設は

かつての町の中心から郊外に移り、
この地域も昔の賑わいを失ったが、

映画、書籍、レコード、等々、
新しい時代の新しい文化の匂いに溢れた
この通りは

好奇心旺盛な田舎者の私にとって、
多くの刺激と想い出の詰まった
特別な繁華街でもあった。


故郷の思いもしない突然の火災に
ただただ、驚嘆しています。


火災に遭われた方たちへの
心からのお見舞いと、
一日も早い復興を目指してほしいと
願うばかりです。

  

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「秋の愉しみ方(5)」

2016年10月06日 | 日記

夕食を済ませ、
残った酒のグラスを片手に
千鳥足で二階に上がれば、

そこから、
「今日」と言う日の終焉を
音楽や落語で結ぶのが、
このところの慣(なら)わしとなった。


毎夜のこの愉しみは、
就寝までの僅かなひと時でも、

自身にとっては実に
得難い時間となっている。
 

 寒暖に
気を煩(わずら)わすこともなく
過ごせる秋の夜は、

作品のカテゴリーの対象が
如何なるものでも、
鑑賞に集中できる利点があり、

少々、酒に酔っていようが、
その作品をより深く、
味わい知ることが出来るのだが、

昨夜も例外なく、そうだった。
 

昔、働くようになって
月に2枚のレコードをやっと
買えるようになった頃は、

ライナーノーツを
暗記するほど読み尽くし、

歌詞を追いかけては、
針で擦り切れるほどに繰り返し
聴いていたのに、

何時の頃からか
お金が自由になると、

旋律の表っ面(おもてっつら)だけを
追いかけるだけで、

一度聴いて気に入らないと
二度と聴かなくなるのも恒だったが、

最近の、我がその所作が、
昔の自分に戻ってきた感がある。
 

 
昨夜、トム・ウェイツを引っ張り出して
聴き返した。

昔のように訳詞を追いかけて
聴いていると、

歌詞カードの文字が
次第に霞(かす)んでくる。

詩と旋律の切なさに
哀調を帯びたトムのしわがれ声が
涙腺を刺激し、

六十五の親父が今夜もまた、
涙を零(こぼ)してしまったのだ。


少しばかり酒に酔っていて、
感傷的な作用が増長していた性も
あるだろうが、

トムの思いのままを、
表情豊かに表現し
外に向かって創作した曲に

素直に反応し、涙した自分が
「正直者」に覚えて
無性に嬉しく感じた。

 

曲(歌)は、
旋律と詩で出来ている。

他国の言葉を理解できないものは、
旋律だけで曲を愉しんでいるが、

それは「片手落ち」と言うもの。
 

 折角、手放さずに
手元に置いた数々の愛する作品が、

「ただの作品」でなく
「優れた作品」であることを
改めて、確かめてみたいもの

あたふたと
生き急ぐ人生でもあるまいし
落語であれ、音楽であれ、
埋もれた「名作探し」の愉しみを

秋の夜長に緩々(ゆるゆる)と。


涙した曲は
「ルビーの腕」

「ルビー」とは、
当時、トムと同棲していた
リッキー・リー・ジョーンズのこと。

その彼女との、切ない別れの歌。 

 

 ♪

君と一緒にいた時に着ていた服は

全部おいていこう

このエンジニアブーツだけあればいい

それと革のジャケット

ルビーの腕にさよならするんだ

俺の心は砕けたけれど

日よけをすり抜けそっと出て行こう

君はすぐに目を覚ましてしまうだろうから

 

朝の光が君の顔に降り注いでいる

今や何もかもが憂鬱だ

君は枕を抱きしめている

もう俺ができることは何もないな

俺はルビーの腕にさよならするから

きっと君は次の戦士を見つけるんだろう

たぶんクリスマスまでには必ずな

きっと他に君を抱いてくれる人はいるさ

 

俺が手に取るのは

物干しにかかっているスカーフだけ

君のタンスは早足で過ぎて

それと君の壊れたウィンドチャイムからも

さよなら

さよならするよ

さよなら、ルビーの腕

 

俺の道はうす暗い廊下を進んでいるみたいだ

そこを抜ければ朝へと続いている

貨物置き場のホームレスは

いつもたき火を絶やさない

このくそいまいましい雨

誰か俺を列車に乗せてくれないか

俺は二度と君の唇にキスすることはない

君の心を傷つけることもない

さよならするから

さよならするよ

さよなら、ルビーの腕

 

「Ruby's Arms」

Tom Waits

 

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「人生の秋の愉しみ方」

2016年10月03日 | 日記

我が家の庭を
自己趣向の造作に着手して、
約20年を経過した。

当時、暮らしの、食から
インテリア、家づくりに至るまで、

古来より伝えられてきた
自然の素材・技法・製法がいかに
人の暮らしに心地好いのかを
教えてくれる

「チルチンびと」と言う、
年に4回発行する季刊誌が、
我が愛読書だった。


そのテーマの一つであった
「木のある暮らしのライフスタイル」
に、憧れ馳せた思いの中で生まれた
〝種″が触発され以来、

「チルチンびと」は、
我が40代以降の生き方の
師と仰ぐ本であり、

「木のある暮らし」のその一つが、
「枕木」である。


以前から、
20年前に最初に庭に使った、
八朔(はっさく)の木の下の枕木が
朽ちているのを気にしながら

その内に秋が来て涼しくなり、
そして、昨日は好天の日曜日。

気分と気候が均衡し
環境も十分に整えば、

「この機を逃してなるものか」

と早速、
作業に取り掛かることにした。


上質の枕木は価格もさることながら、
形状・重量・材質的にも、
運搬やカットなどの作業に
手間を食うのが難点である。

これからもしばらくは、
庭を遊び場として愉しんでいく
目論見(もくろみ)は、
少なくとも後、10年。

だが、枕木が朽ちるたびに
迫られる重労働は、
願わくば、回避したいもの。


それで今回は枕木の代わりに、
ブロックを使うことにした。

午前9時、作業の前に、
バードレストランなどの
八朔の木の周辺を一旦、移転させ、

朽ちた枕木を取り除き、
必要な大きさのブロックを
買いに走った。

以下が、その流れ。

朽ちた枕木を取り外し、
土の表面を整える。 

バラスを水平にひき詰める。

ブロックを並べる。

ブロックの穴と隙間に
バラスを入れる。

重みでびくともしない。 

数か所、セメントで固定。

バード・レストランの引っ越し先は、
同じ八朔の木の下に。 



午後の三時、そして、今日はここ迄。

ブロックとその周辺を、
どうリニューアルするかを考えて、
今週の土曜日には
作業を終わらせる予定。


考える愉しみの後は、
汗をかく愉しみ。

汗をかいたら風呂に入り、
風呂から上がれば庭に出て

月を眺て一杯やりながら、
その内に酔い、

いつもの様に
出来上がりに己惚(うぬぼ)れるのも

これまた、愉しみ。


季節も秋なら、
人生も秋。

季節の秋が
始まったばかりなら、

人生の秋もまだまだ、
これから。

人生の秋の愉しみ方も当分、
終わりそうにない。


トム・ウェイツ

「 Drunk on the Moon」
月に酔って

コメント
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