前回日記で書いたが、愛機グラマンを駆りIFRでエンルートを飛んでいる時に少し出力が落ちた気がした。回転数はグリーンアーク内で飛んでいたのでキャブアイスの可能性は低かったが、一応一通りのトラブルシュートをした。エンジンが止りそうというわけじゃなく、いつも調子じゃない。一番考えたのは熱ダレだ。そうこうしているうちにトーランス空港に到着、用事(BFR)も済み、サンタモニカ空港に帰ることに。
少しエンジンに不安もあるが、とりあえずエンジンを始動してランナップをしてみることにした。IFR Clearanceの指示通りかなり急峻な角度で上昇をしたことによる油温上昇が良くなかったのかな?と考え、例えエンジンが好調でも帰りはVFRと決めていた。
トーランス空港のランナップエリアでエンジンチェック、しかも入念に。特に問題はない。左マグニートチェックで回転数降下が125rpmくらいある。ギリギリの値だが、もともと左マグは下側4個のプラグを点火しており、右よりもカブリ気味になりやすい。規定値なので大丈夫と判断した(これが間違い)。右マグニートチェックでも回転数低下は規定位置以内、左右差も規定値以内。油圧も大丈夫、燃料系も電圧も計器異常なし。1分くらい最大出力を試してみたが、エンジンは問題ないようだ。
Right Downwind Departureで離陸、1700ftくらいでコンプトン空港の上を越え、できるだけショートカットでサンタモニカ空港を目指した。上昇時間が短時間だったので油温も好調、2400rpmの出力設定でエンジンに負担をかけず、油温を上昇させないようにした。そしてDodgers Stadiumから3マイル離れてLA Downtownの南を飛び、サンタモニカ空港の管制塔を呼んだ。Straight in, Rwy21, Follow Fwy10、いつもの指示。そして出力を絞りながら速度を下げていくと、エンジンから微妙な振動を感じた。勝手知ったる愛機だからわかる程度の僅かな症状なのだが、
”このエンジンはおかしい”
とオーナーの自分としては断言できた。すぐに出力をもとに戻し、通常巡航速度のままサンタモニカ空港まで突っ込んでいくことにした。エンジン計器に異常はないし、エマージェンシーを宣言するほどじゃない。ただ、普段よりもエンジンの出力が数パーセント落ちている感じがする。
そのままCleared to landが出たので、どこでエンジン出力が落ちても大丈夫なようにできるだけ速度を高度を維持した。空港まで2マイルくらいの所に来て、もうエンジン無しでも滑走路に戻れると思った瞬間、なんとも言えない安堵感を味わった。スロットルを戻し、ほぼグライダー状態でRwy21に着陸した。
タクシーアウトしようとしていると、エンジンの振動が増している。これはいよいよおかしい。駐機スポットに戻り、もう一度マグチェックをした。そうすると、左側のマグニートが酷い。200rpm以上低下し、仕舞いにはエンジンが止りそうになる始末。
Annual Inspectionを終えたばかりだし、プラグ4本は新品、残り4本もほぼ新品。点火系の異常だと分ったが、故障箇所は左マグニートか下4本のプラグの配線のどこかだと思う。
いずれにせよ、愛機はAirworthyでは無くなってしまった。早く手を打たねば。
少しエンジンに不安もあるが、とりあえずエンジンを始動してランナップをしてみることにした。IFR Clearanceの指示通りかなり急峻な角度で上昇をしたことによる油温上昇が良くなかったのかな?と考え、例えエンジンが好調でも帰りはVFRと決めていた。
トーランス空港のランナップエリアでエンジンチェック、しかも入念に。特に問題はない。左マグニートチェックで回転数降下が125rpmくらいある。ギリギリの値だが、もともと左マグは下側4個のプラグを点火しており、右よりもカブリ気味になりやすい。規定値なので大丈夫と判断した(これが間違い)。右マグニートチェックでも回転数低下は規定位置以内、左右差も規定値以内。油圧も大丈夫、燃料系も電圧も計器異常なし。1分くらい最大出力を試してみたが、エンジンは問題ないようだ。
Right Downwind Departureで離陸、1700ftくらいでコンプトン空港の上を越え、できるだけショートカットでサンタモニカ空港を目指した。上昇時間が短時間だったので油温も好調、2400rpmの出力設定でエンジンに負担をかけず、油温を上昇させないようにした。そしてDodgers Stadiumから3マイル離れてLA Downtownの南を飛び、サンタモニカ空港の管制塔を呼んだ。Straight in, Rwy21, Follow Fwy10、いつもの指示。そして出力を絞りながら速度を下げていくと、エンジンから微妙な振動を感じた。勝手知ったる愛機だからわかる程度の僅かな症状なのだが、
”このエンジンはおかしい”
とオーナーの自分としては断言できた。すぐに出力をもとに戻し、通常巡航速度のままサンタモニカ空港まで突っ込んでいくことにした。エンジン計器に異常はないし、エマージェンシーを宣言するほどじゃない。ただ、普段よりもエンジンの出力が数パーセント落ちている感じがする。
そのままCleared to landが出たので、どこでエンジン出力が落ちても大丈夫なようにできるだけ速度を高度を維持した。空港まで2マイルくらいの所に来て、もうエンジン無しでも滑走路に戻れると思った瞬間、なんとも言えない安堵感を味わった。スロットルを戻し、ほぼグライダー状態でRwy21に着陸した。
タクシーアウトしようとしていると、エンジンの振動が増している。これはいよいよおかしい。駐機スポットに戻り、もう一度マグチェックをした。そうすると、左側のマグニートが酷い。200rpm以上低下し、仕舞いにはエンジンが止りそうになる始末。
Annual Inspectionを終えたばかりだし、プラグ4本は新品、残り4本もほぼ新品。点火系の異常だと分ったが、故障箇所は左マグニートか下4本のプラグの配線のどこかだと思う。
いずれにせよ、愛機はAirworthyでは無くなってしまった。早く手を打たねば。
コメントありがとうございます。次の日記にも書きましたが、原因は交換したプラグのうち1本が不良品だったという事でした。メカニックとも色々と話しましたが、最終的にこの日サンタモニカに向って飛んでいる時、その不良品プラグが完全に鉛カスに埋もれて点火できなくなったと推測しています。何もなくてよかったですが、今後は自分の感性と直感を信じ、ちょっとでも疑いがあれば、もっと早い段階で飛行を中止するようにするつもりです。