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インカの石積~クスコ~

2008年04月23日 09時18分12秒 | 添乗報告
南アメリカのペルーとボリビアのチチカカ湖周辺を中心としてケチュア族が作ったのがインカ帝国。13世紀に成立したと言われ16世紀(1532年)にスペインの征服者フランシスコ・ピサロに滅ぼされるまで続き、最盛期には80の民族、1000万人の人口をかかえチリ・エクアドルまでを版図としました。

その都がクスコ(Cusco)です。

ペルーの南東アンデス山脈中の標高3400mに位置し、現在はクスコ県となっており人口はおよそ30万人。ペルーで10番目の都市です。クスコとはケチュア語で「へそ」を意味するといいます。

インカ帝国侵略後、スペイン人はインカの街という街を徹底的に破壊しました。それはもう酷いものです。現在のペルー(南米と言ってもいいかもしれません)の街が中心に広場と教会があってという一定にパターン化されているのはそのためと言えるでしょう。ちなみに破壊を免れた唯一の街が昨日紹介したマチュピチュです。

都であったクスコは当然壊され、インカの魂と言える「太陽の神殿(コリカンチャ)」は土台を残して消滅し、その上に聖ドミンゴ教会が新たに建設されました。

実際に訪れてみると、土台として残されたインカ時代の石積みの精巧さには本当に驚かされます。石と石のあいだに「カミソリの刃一枚通さない」と形容されますが、まさにその通り。インカの中心地は地震の多い地域ですが、インカの石積みは地震にはびくともせず(耐震構造も見られます)、上ものの教会は数度倒壊したそうです。これまで教会建築は緻密な石造建築と私は思っていましたが、コリカンチャを見ますとまるで大人と子供。まったくお話にならないほどの差があります。

これほどの技術が、現在に残されていないのは本当に残念なことです。1983年、クスコの街は世界文化遺産に登録されました。
内藤でした。


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