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オススメ本 新春版

2008年01月15日 12時16分33秒 | 添乗報告
内藤です。年始ですから元気の出る一冊を紹介します。1984年世界初となる厳冬期のマッキンリー単独登頂を遂げた後、遭難された日本を代表する冒険家・植村直己さんの自伝と言いますか青春期です。

『青春を山に賭けて』 植村直己著 文春文庫

私は学生時代にこの本を読み大いに感銘を受けましたが、私自身あまりマトモでない学生であったという自負があるものの、それでも「全くかなわんなぁ」と思った記憶があります。とことん無鉄砲。凄すぎて真似をしようとも思いませんでした。

植村さんに限らず、山野井泰史さんなどにも共通して言えるように思いますが、他人はとても真似できないことをされていますが、ご本人達はまったくもって飄々となさっており、「スゲエだろ!」という生臭さが全くしないと言いますか、一切肩肘が張っていないのも「かなわんなぁ」と思う一因でもあります。

著者が明治大学山岳部への入部から1971年のグランドジョラス北壁登頂までが描かれ、五大陸の最高峰(欧州アルプスのモンブラン、アフリカ・キリマンジャロ、南米アコンカグア、アジアのエベレスト、北米マッキンリー)を制覇した話が中心です。最初に外国行きを決めてから苦労して船で密航同然にアメリカに渡り、そこでもまた苦労の話、そして遂にヨーロッパへ。この序盤の展開が本当に印象的でした。

植村さんの何が凄いか。先ずはやると決めたときに絶対にやり遂げる実行力。あの実行力は常人ではありません。そして、あそこまで孤独に強い人もそうそういないでしょう。そういえば、田中真紀子さんをして『変人』と言わしめた小泉元首相もかなり孤独に強い人と見ました。田中さんが変人と言ったのも群れない小泉という要素もあったようです。しかし意味合いが全く違いますね。

私も改めて読み返してみましょうか。きっと、「やるぞ!」と元気が出てくることでしょう。青春時代の野心を思い出すにはうってつけの一冊と言えます。

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