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ラオス ~メコン渡し場の黄昏~

2008年03月06日 12時08分25秒 | 添乗報告
内藤です。メコンの国、ラオスから戻って来ました。
写真は今回ご一緒しましたあるお客様より頂戴した一葉です。夕暮れのメコン、いいですねぇ。

ラオスを語る上で、メコン川は欠かせません。実際にラオスを訪れてみると、身をもって納得できます。

メコン川(源流から中国領内は瀾滄江 らんそうこう)は全長4000キロ。チベット高原東部に発して南下、中国雲南省を縦断しゴールデントライアングル(ミャンマー・タイ・ラオス3ヶ国国境線)を経てラオスとタイ・カンボジアを通り、ベトナムに抜けるという東南アジアを代表する大河です。各国を貫き、また国境線を形成することから典型的な国際河川とも言えますね。

他の流域の国でもそうでしょうが、ラオスでのメコンも人々の生活に欠くことのできない川です。首都ヴィエンチャンをはじめ、ルアンプラバン、サワンナケート、パクセとラオスを代表する町のほとんどがメコンのほとりにあるのもその証明でしょう。

河岸に人が集まるのは、メコンがもたらす魚や川海苔などの恵みだけではなく、言うまでもなくメコンの水運によるものです。コーンパペンの滝があるため海まではつながらないもののメコンの持つ輸送力、そしてまた北から南へと流れるそのルートが重要なように思われます。

東南アジアの地図を見ますと、その北部は中国領内にかけて延々と山地が続いています。住んでいるのはいわゆる「山岳少数民族」ばかり。道は現在でも満足に通じていません。そんな中で唯一メコンだけが障害もなく、そして大量に人や物資を輸送することができるのです。ですから、そこに人が集まるのは自然なことでしょうし、ことに東南アジア北部の山国で、海の無い内陸国・ラオスにとっては周辺国以上に重要な川なのでしょう。

メコンとは、タイ語でメーナームコン、ワニの川という意味です。しかし、なぜワニなのかはよく分かりません。知ってる方は教えていただけると嬉しいです。

メコンであと気になるのは、世界最大級の淡水魚の一つに挙げられるメコンオオナマズです。大きいものは3メートルをゆうに越えるそうで、ぜひ一度見てみたいと思っています。実に凄いですねぇ。

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2 コメント

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メコンとは (Mekong_River)
2008-03-15 19:59:54
タイ語もラオス語も、メー(母)、ナム・コーン(川或いは河)で、母なる川 という意味です。バンコック(タイ)を流れるのが「メ・ナム河」で、ビエンチャン(ラオス)からベトナムに流れるのが「メ・コン河」。どちらも母なる大河という意味でワニさんとは全く関係ありません(笑)
もっとも、タイでは、最近ではメ・ナムとは言わず、メ・ナム・チャオ・プラヤ(略してチャオ・プラヤ)と表記し呼称してるようです。
淡水の川が「ナム・コーン」なら、海は「ナム・タレー」で、要するにナムは「水」ということですね。
ありがとうございました (内藤)
2008-03-18 16:36:17
詳しい解説ありがとうございました。

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