RAKUDA通信 海外&国内 添乗員の最新旅情報! 

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丸山ひとこと

2007年02月07日 12時38分13秒 | 添乗報告
 皆様こんにちは、いかがお過ごしでしょうか?私は先日までインドの旅の添乗に行ってました。11日間私自身も楽しく過ごしてきました。インドは今回で3回目でしたが、世界遺産を始めムガル帝国のお城、遺跡、石窟寺院など何度観てもインドに築かれてきた歴史の素晴らしさは飽きることがありません。
 今回は、インドのベストシーズンという事もあり我々のグループの他に日本人はもちろん欧米人など多くの観光客で賑わっていましたが、ホテルは何処も満室でした。インドの事情でよくあることなのですが、ガイド或いは添乗員は部屋が確保できないことが多々あり、今回も何泊かガイドさんと同室でした。私自身、異国の人と部屋を共にするのは色々なお話しができるし、楽しいひと時でした。
 しかし、ある朝目が覚めると彼は一心不乱にお経を唱え、お祈りをしていました。その後、何かに火をつけてさらに大声で祈っていました。これには私もびっくりしたのですが、さすがに声をかけることも出来ず、終わるまでじっと静観していました。彼はヒンドゥー教徒で忙しい時もあるので、時間の長短はあれ朝のお祈りは毎日必ず欠かさずしていると話してくれました。そのお陰で色々と願い事が叶ったりしているそうです。「日本人は『困った時の神頼み』とよく言うけど、困った時だけだと神様は振り向いてくれないと思う、だから私は毎日している。そうでないと神様は振り向いてくれないから」と彼は言いました。もちろん彼は国の違いもあるし、良い悪いは別にしてと前置きはしていましたが、私は少し考えさせられました。確かに信仰する宗教の違いがありますし一概には言えませんが、私を含め日本人の多くは神というものに対して抽象的なイメージしかなく、都合の良い時に暗に言葉に出して使っているのではないかと感じました。しかしきっと彼には神というものがはっきりとした形であり、存在するものだと確信しているのです。これは大きな違いだなと感じました。これほどまで宗教的な事に関して考えさせられたのは初めてでした。改めて世界には色々な価値観、思想があるのだと認識したのと同時に旅する人がそこが魅力を感じる所の一つではないかと考えました。
 最後にインドは色々な言葉で形容されますが、本当に摩訶不思議な国です。まだ訪れてない方一度行ってみて下さい。はまってしまうか、二度と行きたくないと思うか(これもインドでは良く言われます)どちらかですよ。ひとことでは終わりませんでした。失礼しました。