F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

読書記録071「立場茶屋おりきー4-月影の舞(今井絵美子)」

2012年09月12日 23時22分42秒 | 読書記録

品川宿で自前の芸者として毅然として芸に生きる幾千代、一方では遊興費に詰まった商家の跡取りなどに高利で金を貸す。女郎として売られたその過去は壮絶で、夫婦約束をした相手は濡れ衣で処刑されてしまいます。金に厳しいという評判の一方で「弱きを助ける」気持ちは強いものがあり、女将おりきと相通じるものがあります。隣地に立つ一膳飯屋が出火し、茶屋が類焼してしまう。おりきは懸命に再建するが、飯屋の跡地を買って飯盛女のいる店を開こうとする茶屋経営者に対抗して跡地を買う余力がない。

幾千代はそれらを察して、さっさと跡地を自分のものにし、おりきに提供します。姉が不幸な死に至ったおさんは茶屋で働かそうとするおりきの意に反し、芸者になりたいというので幾千代に弟子入りさせます。そのおさんは舞が苦手で月影の砂浜で舞のけいこに励みます。

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