F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

読書記録104「あんでらすの鐘-高瀬川女船歌(澤田ふじ子)」

2014年01月12日 00時18分09秒 | 読書記録

毎日何か本を読んでいます。いやいやながら読了した「呆韓論」、帯には「これでもまだあの国につき合いますか?」とありました。著者は時事通信社のソウル特派員だった「室谷克実」氏です。タイトルは過激ですが元時事通信の記者ということで客観的な韓国の姿が見えるかと思い読みましたが一つ一つ同感するのですがあまり気持ちの良い読後感ではありませんでした。韓国の言う「正しい歴史」は「ファンタジー史」であるというところは、南スーダンでの銃弾に関するやり取りも「日本の右傾化」と嘘で固めようとするわけのわからない論理から推察すれば理解ができました。

しかし、韓国でいうロビーイング、手段を選ばない自己正当化の宣伝により、いつの間にか虚言が真実化されることには対抗しなければなりません。そのためにはこの本の真髄を十分な裏付け資料とともに英語と韓国語で多くの人に読まれればと思う内容でした。

Dsc02284

というわけで、心が温かくなるような本が読みたくなり、澤田ふじ子さんの「あんでらすの鐘」を読みました。京都の高瀬川の水運をつかさどる角倉会所を中心とした人情の厚い、勧善懲悪の物語です。シリーズの5巻目です。武士の世界がいやになり居酒屋の親父として生きる宗因と理不尽に寺を追われた医者の明珠のかかわる6編の短編です。

「三日坊主」は、通常言われる三日坊主ではなく、田舎から京に出てきた人が白米だけの飯を美味しく食べ、脚気になり、発症から三日で死に坊主を呼ぶという意味です。陸軍軍医総監であった森鴎外は脚気は細菌説をとり多くの人を死なせ、海軍の軍医総監であった高木兼寛は食事に問題があるとして海軍での脚気の撲滅に貢献しました。南極の岬にはビタミンに関係のある人の名前が付けられ、世界で初めて脚気を疫学的に防いだとして「高木岬(Takagi Promontory) 」があります。その後、慈恵医大を作りました。昔、吉村昭の「白い航跡」という本でそのことを知りました。

明珠は、脚気で死にそうになった武士に「そば」を食べさせ、救いました。

Dsc02283


最新の画像もっと見る

コメントを投稿