F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

読書記録2015-001「飛鳥の木簡 ― 古代史の新たな解明」

2015年01月17日 16時57分46秒 | 読書記録
昨年11月「古代歴史文化賞」に「飛鳥の木簡 ― 古代史の新たな解明」が選出されたというニュースを見て、読んでみました。
知らないことが多い中でそうだったのかとまたまた驚かされた一冊でした。

日本には38万点以上の木簡があるそうです。590年に推古天皇が即位してから藤原京から平城京に遷都されるまでの120年間飛鳥が日本の首都でした。その頃の木簡は現在、約45000点あるそうです。木簡は一度目的を終えると削られ、何度も使用されたり、最後は「ちゅう木(クソベラ:現在のトイレットペーパー)」として役割を終えるものがあり、削りかすが捨てられるゴミ捨て場、トイレ跡から多く見つかります。といったことから年号や地名、職名などが日本書紀などと一致してそれに徴用された名もない人々のことなどが次々と連結されてその時代のことがひとつづつ解明されていくー大変、興味深い内容でした。



かって、自分にも世の中のほとんどの人に知られることなく、あるいは知られないようにひとつのことに打ち込んだ時期があったように、情熱をもって歴史のページを作っている人がいると実感できたことも読んでよかったと思いました。

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