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国民のための小沢派か 私欲の反小沢派か

2010年10月21日 18時18分59秒 | Weblog
国民のための小沢派か 私欲の反小沢派か (日刊ゲンダイ)より

小沢一郎と民主党は運命共同体

小沢一郎はこのまま葬られてしまうのか。
残念だが、状況はその方向へ急ピッチだ。
検察ばかりか裁判所、弁護士会まで一体となった疑惑だらけの検察審「強制起訴」議決。
これに勢いづいて、自民党など野党は補正予算と引き換えに「小沢喚問」を要求し続けている。
 
メディアはメディアで「問題から逃げるな」と民主党執行部を突き上げ、小沢を離党させ、はぐれガラスにしようと粘着質の追い込みだ。
議員にとどまる小沢をますます悪人に仕立て上げ、イヤミで「党内は小沢離れも」と書くことも忘れない。
そのせいで朝日や共同通信の世論調査は、6割が「離党しろ」、5割が「議員辞職しろ」だ。
 
まさに小沢は雪隠詰めである。
これに気をよくしてか、民主党内の反小沢派の頭目である仙谷官房長官は、悪人ヅラに磨きがかかり総理気取りも板についてきた。
いずれ、小沢が強制起訴され「刑事被告人」になれば、弱腰の菅首相をけしかけ、小沢切りを決断させるのは目に見えている。
「刑事被告人」になった小沢は、表立った政治行動を取れなくなるし、裁判闘争に精力と時間のほとんどを割かざるを得なくなる。
離党しなくとも、復権への展望は描けず、“生殺し”状態だ。
 
こうして小沢の政治生命は奪われていくのである。

●小沢なら今度の補選も負けない
 
だが、本当にそれでいいのか。小沢あってこその民主党だということを忘れちゃいけない。
06年に小沢が代表になる前の民主党はサークル活動集団にすぎなかった。
それを筋肉質の体育会に変身させ、参院選、衆院選で勝利し、ついに政権交代へ導いたのが小沢だったのではないのか。
ここぞという節目の選挙で、自民党政権に打撃を与え、党内を奮い立たせてきたのも小沢だ。
 
今度の24日投開票の北海道5区補選だって、小沢だったら違う展開になっている。
「北教組事件で民主党議員が辞職したやり直し選挙なので、民主党はそもそも劣勢。
だから岡田執行部は街頭演説など形だけでヤル気がありません。
 
これが小沢さんだったら、官公労が動けない分を連合がカバーするようにし、鈴木宗男さんの新党大地に頼んでテコ入れをする。
水面下で組織を動かすでしょう。
今回、公明党は自民党の町村さんですが、小沢さんが民主党の選挙を仕切っていたら、公明党だって動きが違っていたと思います」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)

●エンジンのない車で走るのか
 
ここで自民党の町村を落とせば、7月の参院選大敗の暗いムードが変わるが、菅政権にはその発想がない。
11月の沖縄県知事選も候補者が立てられず不戦敗のブザマさだ。
菅政権は、自分たちが火をつけた普天間問題なのに、無責任に逃げるだけ。
小沢だったら自ら先頭に立って自民党と戦ったに違いない。
 
9月の代表選で分かったように、小沢の政治に対する覚悟は本物だ。
自民党を離党してからのこの20年間、連立政権に入って裏切られもしたし、小政党の野党暮らしもあった。
浮き沈みがあっても真の政治主導を実現するため、歯を食いしばってきたのだ。
その情熱と執着力が、民主党を大きくしてきたし、政権運営には不可欠な要素なのだ。
前出の野上忠興氏は、「小沢さんの発想力や考え方、権力と官僚の使い方は、他の政治家には真似できません」と言ったが、仙谷や菅は、それを葬り去ろうとしているのだから気が知れない。
 
小沢は、車に例えればエンジンだ。外からは見えないが、エンジンが壊れたら車は動かない。民主党議員は格好よくスポーツカーのように走るのが好きだが、エンジンなしでどうするのか。
民主党と小沢一郎は運命共同体なのだ。
その政治生命をそぐことは、イコール民主党の消滅を意味するのである。

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