「太ったんでない?」は、阿川佐和子さんと壇ふみさんとの対談エッセイ。
よく知らないけれど、タイトルが面白くて買ってみた。
実は、この本の前作のほうが有名で、そっちを先に読んだ方が良かったらしい。
↓レゴを二つも買って遊ぶ子ども
檀一雄さんが書いた「火宅の人」を読んだのは1998年で、あまりにも印象的だったので、何度も読み返してきている。
火宅の人の筆者のお嬢さん、壇ふみさんは、なんとなく近寄りがたい雰囲気があったんだけれど、このエッセイを読むと、お父さんと同じだなーって思う。素敵なんだけれど、やたら食にこだわるところとか、なんとなく好き放題やってるところとか。
一方、阿川さんは、実はまだ阿川弘之さんの本は読んでないので知らないんだけれど、娘さんのエッセイはやはりはとても面白い。
30回以上お見合いをしていたとか、実は何十年?にもわたるフリンの後に大学教授(元)と結婚したとか、いろいろあるみたいだけれど、そういう経験があるからこそ面白い人間いなったのかもしれない。
この本の醍醐味は、なんでも食べたくなる、なんでも飲みたくなるところ。さらに、世界中を回っておいしいものを追求したくなる、まさに火宅の人を推奨している本なのである。
↓美味しかった焼き鳥を食べにタイ料理へ、でも前回と違って今回は辛かったらしい・・・
この本を読むまで全然知らなかったのは、神戸のジャン・ムーランが閉店していたこと。名前くらいはしってる有名店で、まさか自分が行くことはないとは思っていても、まあ有名なので、誰でも地元では知ってる店。
そうなんだ、店長さんはやめてフランスにいってたのね・・・
あと、三ノ宮高架下のお好み焼き屋も紹介されていて、これはまだ残っていたら是非行って見たいかな。
↓三宮高架下を散歩したけれど、息子の希望でうどん屋へ
今回の連日35度をこえる神戸滞在では、なぜだか毎日いろいろ電車に乗って出かける雑用があって(カンボジアでも毎日でかけるけれど車ばかり)、電車にのって他人の会話を身近に聴いてる。
そうすると、たまたま、となりでなく向かい合わせで座ってる人たちの、「このあと、ぶらぶらする?」っていう会話がきこえてきた。
高校生?とってもとっても若いカップル。
ぶらぶらする、ーーー多分、クメール語では、ダウ・レーン。
そういえば、学生時代(学部、大学院ではない)には、毎日のように、三ノ宮をぶらぶらして、デートしてたなと思い出した。
久しぶりに聞いた、ぶらぶら、とても新鮮。
「ぶらぶらできる」って、いいな。青春だな。でもあの頃は、太ってるのを悩んでばかりで、損したかな。