ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

太ったんでない?

2018年07月24日 | Japanese Books


「太ったんでない?」は、阿川佐和子さんと壇ふみさんとの対談エッセイ。
よく知らないけれど、タイトルが面白くて買ってみた。
実は、この本の前作のほうが有名で、そっちを先に読んだ方が良かったらしい。

↓レゴを二つも買って遊ぶ子ども


檀一雄さんが書いた「火宅の人」を読んだのは1998年で、あまりにも印象的だったので、何度も読み返してきている。
火宅の人の筆者のお嬢さん、壇ふみさんは、なんとなく近寄りがたい雰囲気があったんだけれど、このエッセイを読むと、お父さんと同じだなーって思う。素敵なんだけれど、やたら食にこだわるところとか、なんとなく好き放題やってるところとか。

一方、阿川さんは、実はまだ阿川弘之さんの本は読んでないので知らないんだけれど、娘さんのエッセイはやはりはとても面白い。
30回以上お見合いをしていたとか、実は何十年?にもわたるフリンの後に大学教授(元)と結婚したとか、いろいろあるみたいだけれど、そういう経験があるからこそ面白い人間いなったのかもしれない。


この本の醍醐味は、なんでも食べたくなる、なんでも飲みたくなるところ。さらに、世界中を回っておいしいものを追求したくなる、まさに火宅の人を推奨している本なのである。

↓美味しかった焼き鳥を食べにタイ料理へ、でも前回と違って今回は辛かったらしい・・・


この本を読むまで全然知らなかったのは、神戸のジャン・ムーランが閉店していたこと。名前くらいはしってる有名店で、まさか自分が行くことはないとは思っていても、まあ有名なので、誰でも地元では知ってる店。

そうなんだ、店長さんはやめてフランスにいってたのね・・・

あと、三ノ宮高架下のお好み焼き屋も紹介されていて、これはまだ残っていたら是非行って見たいかな。

↓三宮高架下を散歩したけれど、息子の希望でうどん屋へ



今回の連日35度をこえる神戸滞在では、なぜだか毎日いろいろ電車に乗って出かける雑用があって(カンボジアでも毎日でかけるけれど車ばかり)、電車にのって他人の会話を身近に聴いてる。
そうすると、たまたま、となりでなく向かい合わせで座ってる人たちの、「このあと、ぶらぶらする?」っていう会話がきこえてきた。
高校生?とってもとっても若いカップル。

ぶらぶらする、ーーー多分、クメール語では、ダウ・レーン。

そういえば、学生時代(学部、大学院ではない)には、毎日のように、三ノ宮をぶらぶらして、デートしてたなと思い出した。


久しぶりに聞いた、ぶらぶら、とても新鮮。


「ぶらぶらできる」って、いいな。青春だな。でもあの頃は、太ってるのを悩んでばかりで、損したかな。






ナグネ・旅の途中

2018年07月24日 | 建設現場の女性たちの調査


「ナグネ・旅の途中」は、故鷲沢萌さんが書いたエッセイをまとめた本。
とても短いエッセイばかりなので、ちょこちょこ体操しながらよんじゃった。

↓カンボジア料理といえばロッチャー、思いっきり辛くして食べるのが好き


仕事におわれ、ついつい本に逃げたくなる生活・・・・
とはいっても、選挙前なので役所の仕事2つはほぼ完成したし、性犯罪調査はたんたんと調査員が調査を続けてくれるので、倫理的側面のバックアップのために色々指示と許可を出すだけ。倫理的な手配っていうのは、すさまじい雑用というか、誰か他にやってーってかんじなのだけれど、調査が安全に終わるためには、絶対必要な過程なのであった。


お手伝いさんが産休にはいってしまい、わたしは子育てを最優先にするため、今年に入ってから仕事量を相当減らしたとはいえ、仕事しないと食べていけないし、仕事ないとストレス溜まって家族全員が不幸になるので、結局好きでもいやでも仕事からは逃げられないのである。
でも、たまたま引き受けることになった小さ仕事は、上の子の学費を払えるくらいで、ちょうどありがたい。仕事の内容は基本的に資料と格闘するデスクワークなので、9割以上の仕事を在宅でできて嬉しい。

↓大好きなインド料理、エンゲル係数も高いのだが、下の子は大食漢の上の子とちがって、とにかく食べない


子供達の学費は高いので、1年4回にわけて支払うのだけれど(学期ごと)、支払いにいったら二人分払えなかった・・・(ちゃんとチェックしてなかった私が悪いのだが、ちょっと値上げしてた・・・・)。
仕方ないので、下の子だけ払って、上の子の学費は未納なのである。
ま、新学期まで1ヶ月弱あるし、支払いは新学期までにやってればいいだろうと気楽に考えているのである。
下の子は同じ系列の学校とはいっても、幼稚園から小学校へ進学するので、ちゃんと名簿に名前のせてくれるだろうかとかいろいろ心配なので下の子優先で支払ったのであった。それにしても、いい加減なカンボジアの私立学校。学費だけはとっても高いくせに、お金はらったらとりあえず入れてくれるっていうのはどういうことなんだ。


↓シエムリアップで食べた朝食、なかなかおいしいおかゆ


鷲沢萌さんの本は、まだ学生生活を終えた直後、私自身がまだ20代だった頃に飲み仲間に本をもらって読んで(「あんたと似てる作家がいるよー」)、なんだか飲みまくっている様子と、天真爛漫な様子が好きで、何冊か読んだ。

その後いつだったか、自殺したと聞いてとてもショックだった。

↓ラオス料理、不思議な野菜がはいってもやしと微妙なハーモ二ー


鷲沢萌さんも、うつだったのかな・・・・・?

ふと気になって、ネットで見ると、亡くなる直前に受けたインタビューもアップされていて、とても自殺する人には思えない。

まあ、うつ病って、治ったようで治ってなかったり、アップとダウンがあるから、自殺を予想できないのかもしれない。
もったいないなあ、もっともっといい作品を書いて欲しかったな。

↓メキシカンのタコス、生ビールのあてにぴったり


鷲沢さんは、韓国留学もしているし、自分自身に韓国の血が入っているので、韓国の話題が多い。
韓国行きたいな・・・・と思ってすでに数年。

近くて遠い外国、いつでもすぐ行けると思ってたら、なかなか行かないのであった。

秋には下の子と二人で沖縄旅行を予定しつつあるんだけれど、韓国にしようかしらん・・・・