焙煎機のニュートラルに意味はない。
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使う人は、身長差、利き手、設置場所の条件等は、それぞれ違います。
それを最適位置に合わすのが「Man-Machine」という考え方。
当店で焙煎講習した全くの初心者の方も、その日の夕方には、何の指示も必要無く3キロ、5キロ機を勝手に操作できるようになるのは、実はこの3台が同じ考え方の基で整備してあるからです。
どんな焙煎機も、それが例え同じメーカーでも性格は違う、自動車もそうですね。
「Man-Machine」(マン・マシーン)というのは、焙煎機の世界では誰も使いません。レースの世界です。
そんな言葉を使わなくても、皆やってます。例えば、皆さんも車のシートの位置を前後に調整しますね。
私がやってることも、整備し易い、操作し易いだけです。
R-103のメイン・ファンもプーリーも換装しています。だから大変使い易いです。
この場合もニュートラルは全くノーマル機と違う位置です。(そもそもニュートラルなんて何の意味もないのです。)
これを弄って「煙っぽさ」を無くすとかいうアホもいますが、大体、最初からそんなものはありません。
スモーキーな感じに仕上げるとかね・・・ベーコンですか?
燻製作ってるんじゃ・・ないんだし。そんなに燻したければサクラのチップでも燃やせば?
ニュートラルなんて、ダクトの径、送風力、位置で何とでもなります。ダンパー形状でも大きく違います。
そんなものを基準にしていればダメなのですが、勝手な勘違いで、あたかもそれが言葉通りニュートラル(中立の位置)だと思っています。
100人いれば80人は思っています。二八の法則です。8割の人はどんな世界も判ってないのです。
自分の焙煎そのものに基準がないから何かに頼りたい。その気持ちから、自転車に補助輪を付けるようにそれ(ニュートラルという言葉)を信じてる。拠り所にしています。その方が楽ですからね・・。
つまり、「1ハゼ、その後に・・・・」(爆)それを基準にしたいだけなのです。
「1ハゼ後にダンパーを1段開けて煙臭を飛ばす」なんて言う人です。実は何も判ってない人です。申し訳ないです。
こんな事をネットに堂々書いてる人も多いです。お気の毒です。
ダンパーが付いてない焙煎機では、勿論、そんなアホ理論はまかり通りません。
「芯が生焼け」とかいう人も、私にはとっても不思議です。一体どうやったら出来るのでしょうか?少なくとも「まとも」じゃない。
皆さんは、 そういう焙煎から出来るだけ早く脱却しなければならない。
ありそうに見えますが、焙煎機のニュートラルに意味はないです。