みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

【第四話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【富士への挑戦前夜】

2011-07-10 21:48:15 | 自転車

 六月十一日、朝。

 富士ヒルクライムの前日、しかしこの大会は毎年必ず前日に現地の受付でゼッケン、計時用のチップを受け取る手続きをしなければならず、よって俺はこの日山中湖に宿を取り、つまり前日から現地入りすることにした。

 という訳で、この日は富士北麓公園に受付終了の夜8時までに行けば良く、余裕ぶっこきながら用意をしていた。

 もっとも、受付時間は夜までやっているが俺は当日昼間に行われるプレイベントにも立ち会うべく、15時ごろ現着を目標として午前の内に家を出た。

 途中、南町田のグランベリーモールで昼飯を食べ、ダラダラ東名に乗り、ダラダラ渋滞に巻き込まれつつ御殿場まで行き、そこから北上しアッサリと山中湖畔まで到着。

 ただ、この日の宿の場所がかなり分かりづらかった(ナビウォークにも出てこない)のでそこで時間食っちゃったけど。

 

 まるで田舎のおばあちゃん家のような(俺のおばあちゃんは同じ屋根の下に住んでたけど…)良く言えばアットホームな感じの宿で先にチェックインを済ませ、車で今度は富士北麓公園に行くも、公園の周辺は渋滞しているため、公園からちょっと下った所にある富士スバルランド ドギーパークという施設の駐車場(ここは毎年ヒルクラのために場所を提供して下さっている)に車を停めた。

 そこで何故か警備員のおばちゃん(声がド○え○んぽかったというのはここだけの話…)と話しながらシャウラを下ろし、明日に向けての足慣らしを兼ねて公園まで軽く走った。

 

 足慣らしのはずが既にかなりヘロヘロになりつつ公園に着くと、会場は既にマッタリとお祭ムードに?包まれていた。

 ステージでトークショーやライブなどが行われているのを尻目に、俺は場内の出店を巡り、靴下からキャップまで色々なモノを「あらやだコレ安いわー」とオバハン感覚で買い漁ったりしていた。

 

 とあるブースにて。

 そこでも俺は安いウェアなどを物色し、つらつらケースを眺めていたのだが、ふとサイドから尋常ならざるオーラを感じ、そっちを見てみると。

 

 はっ!

 初音…ミク…なのか?

 それは俺が、カッチカチの自転車用シューズを履いた初音ミク(のコスプレした人)と初めて遭遇した瞬間であった。

 つうか顔がお面なんだけど…何とも視界が悪そうだなぁ~と思いつつ、おもむろに俺はミク様に場を譲りつつその場を後にしたのであったが…このかなり脚を鍛えてそうな初音ミクとは、次回思わぬ形で再会することになるのであった。

 

 そうこうしているうちに時間が過ぎ、明日もバタバタしそうだし今日こそは前回挨拶し損ねた絹代さんに挨拶しとこうかな…と思うも、彼女はステージ脇のテントにてせわしなくしていたため、またも遠くから会釈っつうかもはやアイコンタクトしかできなかった。やっぱり会場MCともなると中々暇はないもんなあ…

 

 ともあれ、次の日の勝負に備え、俺は明るいうちに宿に帰り、風呂を頂いた後に車で近所のほうとうのお店小作にて夕食を。

 丁度ラストオーダー直前に滑り込み、ちゃんこほうとうというのを注文。

 「すみませーん大盛りってありますか?」(基本的な質問事項ですね)

 「いいえ、うちのほうとうは元々量が多いですから…」

 ほほう…では見せてもらおうか、小作のちゃんこほうとうの性能とやらを…

 

 …鍋でかっ!具の種類も量も多いっ!!

 という具合で、カボチャをはじめ、野菜にきのこ類や魚介類などが沢山詰め込まれたほうとうを、ノンアルコールビール片手にガツガツと頂き、大変よろしい試合前日のエネルギー補給をさせて頂いたんであるのよ。

 

 この夜は結局その後サッサと寝て、次の日朝4時起きし満を持してイザ出陣となったんであるが…次回いよいよ本番、ヒルクライム開幕!


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