みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

ゲゲゲの日産エンデューロ戦記2010

2010-10-03 23:12:53 | 自転車
 俺は悩んでいた。

 横浜にある日産スタジアム、言わずと知れたかつてワールドカップの決勝の地でもあるこの競技場で毎年行われる、自転車の耐久(エンデューロ)レースである「サイクルパークフェスティバル」。

 2006年末にセント・ニコラウスのコスプレをして以来(こう書くと凄く偉い人の真似をやったんだなー俺)、一応「和」をテーマにして見て楽しい、走ってバタつくというステキな服を着てきた。

 しかし、今年はクドイようだが9月初めまでそれどころではなかったというのがあり、一方ネタも決して尽きるほどやった訳ではないものの、ある程度金をかけずにやるにはそろそろ苦しくなってきたということもあった。


 ここで話はうって変わるんだが。

 今年の4月から、NHKの朝の連続テレビ小説でゲゲゲの女房というのをやっていた。
 個人的に水木センセイに興味があり、ヒロイン松下奈緒さんにもモゴモゴ…というのがあるような無いような感じで観ていたのだがこれが良かった。
 こないだもTBSで水木センセイご夫婦が出られてたりというゲゲゲな昨今の中、これだと思った訳よ。

 早速ネットで黄色と黒の縞のチャンチャンコ、および目玉の親父キーホルダーを購入。

 まあ自転車レースである以上ゲタは履けないし、ヘルメット着用なので判りづらいかな?と思いつつも、それらを持って日産スタジアムに馳せ参じた俺。


 俺は午後の2時間の部にエントリーしていたため、10時過ぎにダラダラと現着したのだが、そこでは既に3時間の部にエントリーしていたカッパが颯爽とスタジアムを走っていた。
 ああごくありふれた日産スタジアムの光景だなぁ…っつうか今年もカッパ出場してたんかい!!!と1年ぶりの妖怪仲間?との再会に、のっけからむしろ度肝を抜かれた俺ではあったが…

 エントリー、試走、チャンチャンコにゼッケンの取付け等前準備を悠々と済ませ、何故か頭から下は黒のハロウィンぽいコスに身を包んだカッパの背中に漢の哀愁を見つつ、時間が来たためスタジアムに入場。

 遊びにきてくれた某友人の見守る中、紺のシャツにハーフパンツ、上には例のチャンチャンコという、即席ながら鬼太郎のコスチュームらしきものに身を包み、2時間の部スタート。


 思えばこのンヶ月、レースを抜きにしても2時間ぶっ通しで自転車を漕ぐなんてのはお盆に埼玉に遊びに行った時位しかない。
 タダでさえ毎年実力の差を痛感させられている所で、走りこみが減っている今年にそうそう皆様に食いつけるはずがない。

 という訳で、いつもは夜に墓場で運動会をやっている?鬼太郎、昼に自転車に乗るのは不得手とばかりにガンガン周りに置いていかれる…
 イキのいいママチャリライダーも、もっとイキのいいお子さんロードレーサーも爽やかーに前を通り過ぎていった。
 くっそー来週からはもっと自転車乗り込んでやる…と思いつつも、とりあえずは楽しく走りきるのが俺の本分。その上で見ている皆さんに楽しんで頂くためのコスである。

 しかし、毎年書いている気がするが、ここのコースは出だしに危険なカーブが連続しており、今年も2連ヘアピンの出口で落車の現場を見かけたりした。
 そして今年は、スタジアムに戻る手前の急な上り坂でのアクシデントを何度か見かけた。
 というのも、そこが日産のコース唯一の上りであり、そこまでド平坦だったところで急に頑張りすぎて脚がつってしまうという人がおられたようなんである。

 スタッフの方は、3時間の部でそういう出来事を目撃していたらしく、2時間の部のスタート前にそういった旨の説明がなされていたが。

 ちょっと苦言になってしまうが、ここでのレースは去年今年に始まったものではない訳で、その辺はノウハウを伝承しつつもう一歩踏み込んだ対策(大きめの減速表示を出すとか、そもそもHPとか案内に具体的な危険ポイント情報を分かりやすく書いておくとか)をやってもらった方が良いのではないか。
 流石に年一回しかやらない自転車レースのために、コース自体をいじるというのは無理ではあろうが、これだけ事故の類を目撃するレースもあまりないような気がしてるので…


 まあそんなことを書きつつ、一番苦言を浴びそうな男が一人、思い出したように目玉の親父を取り出しつつ、「あー腹減ったなー」と通常営業過ぎることを思いつつ、地味に2時間を走りきった。
 今年は流石に地味過ぎたのか、MC絹代さんも鬼太郎の存在には気づかなかったようで…まあこれでよかったのかも知れん。


 レース後、再び合流した友人と、絹代さんに挨拶するため表彰式を見ていたが、何と言うか表彰を受けている方々の姿がまぶしかったこと…
 どんなことにせよ、人より突き抜けたものを努力して手に入れた人達というのは輝いているもんであるね。つうか2時間ソロのトップ3など見た目ではプロの選手に引けを取らない、見事にスリムな自転車体形だったりするんだよねー

 中でも、小さいお子さんレースで受賞した子の家族などは絵に描いたようなしあわせ自転車ファミリーといった風情で、羨ましいなどと言うことすらはばかられるような格差を感じてしまった俺


 ともあれ、絹代さんとも挨拶できたし、2時間もとりあえず無事に走りきれたし、今日のことを胸にこれから自転車修行に精進することにすっか…

 と思った次の日早速脚が終わっていてひたすら悶絶の鬼太郎、人間世界での戦いはまだ始まったばかりなのであった…

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