或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

パラジクロロベンゼン99%

2006年01月22日 | ハンガリー(役立ちメモ)
クローゼットにある綿100%のTシャツなどに小さな穴を発見。最初は、洗濯で
ひっかけたとか?などと気にしないことにしていたけれど、段々、不安に。
しまいには、小さな穴が2つ並んで開いていたりして、いよいよなにやら虫に
やられている予感が。

以前、ダンボールに入れたままの衣類が心配で探した防虫剤。郊外型大規模
スーパー(ハイパーマーケット)で発見した防虫剤を再び買い求めました。
どこにも防虫剤と書いていないけれど、匂いで判断したもの。

今日は、しみじみと裏書を読んでみた。使い方の説明は、「1・2個ずつ」「典型的な
不快な臭いを出して、気化する」と書いてあるくらいのもの。その下には肌についた、
子どもがどうかしたとかいう場合、石鹸使ってよく洗えとか、実物を持って医者に
行けといった記述のみ。どこにも防虫効果については書いてない。そして、商品名
と共に「防臭剤」と大きく表示されていた。

成分欄はパラジクロロベンゼン99%とのみ。そこで、「パラジクロロベンゼン」で
日本の辞書を引いてみると、「衣類の殺虫剤として広く用いる」と出ていて安心。

しかし、この防虫剤、使いにくい。なにがどうしてって何にも包まれていないから。
厚さ1.5cm、直径4cm位の強烈な匂いを放つ白い塊が10個、無造作に袋に入って
売られており、砕けた粉末が粗末な袋の端から少し漏れおちている始末。それでも
ほかに、防虫剤らしきは無いので購入。

日本なら和紙に似た質感の包装紙で使いやすい大きさの小袋になっているものだけど
そうは行かないのがハンガリー・・・。普通紙で包んだら、成分が出て行け無そう。
紙ナプキンで包んだら破けそうで心配。ということで、古布を切って三方を縫い、
中に白い塊を入れてギョウザみたいに縫い閉じて出来上がり。しかし、チクチク
縫いながら「なんて手間なの!」という想いがフツフツと。ハンガリー人は、これを
どうやって使用しているのでしょうか?謎です。

とにもかくにも、防虫剤ってあるの?という方、郊外型大規模スーパーの洗剤棚付近
でお探しを。Pissoirという商品名でszagtalanító;(防臭剤)と書かれています。何処
へいっても同じものしかありませんから店員に頼むためにメモして持参されても良い
かもしれません。(写真参照)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外国人からみた郵便局

2006年01月16日 | ハンガリー(日常)
家の近所に新たに郵便局がオープンして嬉しいと小躍りして書いたのも束の間、
「これで筆不精ともおさらば」と思って週末にしたためた封書を持って訪ねると
長蛇の列。

どこの郵便局も同じことだから、、、と気を取り直して並ぼうとすると、窓口5つの
うち2つは閉鎖。そこでは客そっちのけで話し合う局員が3人。開いている窓口3つ
のうち1つが郵便、2つは郵便振替専用になっていました。

ハンガリーでは郵便振替が盛んなので、公共料金の支払などで郵便局の窓口へ
並ぶことは多いものです。時に10枚以上の請求書を持っているひとがいて、
後の人は全員大変待たされることもありますが、それでも我慢強い日本人の
目から見ても「大人しい」と思えるくらいジッと耐えるのがハンガリー人。
そりゃたまに焦れるひともいるけれど、基本的には社会主義時代に培われた?
列に並ぶ耐性のようなものがあり「時間がかかって普通」といわんばかりに
ジッと待ちます。

さて、今日はといえば、郵便窓口は私の前の人1件で何と15分も並んでしまい、
他の窓口に並ぶ人が絶え、スタッフのなかにヒマな人まで出てきたのを横目に
「新しいのは入れ物だけ」という古くて新しい想いを抱きました。欧米の気質か、
それともハンガリー人の気質なのかわかりません。ただ、郵便局に限らず労働に
おいて、自分の仕事はコレコレと決められたら絶対に他のひとを手伝わないし、
その必要性も感じない。だから外国人から見て非効率この上ないと思う仕事ぶり
に翻弄されることが珍しくないのです。

日本の郵便局もサービスに関しては不満をもつ人も多いようだけど、私が以前よく
利用していたターミナル郵便局のひとは「忙しさ」のなかで「他人の時間」にも
配慮してくれるというか郵便だけの窓口に長蛇の列が出来ているとサッと閉めて
いたカウンターをあけ「郵便の方どうぞー」と声をかけてくれたものです。2列、
3列と分かれると格段に処理が早くなって、待っていたひとも窓口で一人頑張って
いたひとの負担も減って見ていて気持ちのいいものがありました。

ようやく自分の番がきて、「エアメイル、日本まで」といったら「440Ft」、
封筒に数字をメモしてサッと後方の机に置かれたけど(そこに置いて忘れないの?)
という私の不安をよそに、もう次のひとへ。エアメイルとハンガリー語で書かれた
シールも切手代わりの支払済みシールも貼られない。放置されたように見え、
ちゃんと友達に届くのだろうかという心配とともに家路につきました。

考えてみると郵便局ほど外国人に観察されている場所はないかもしれません。
日本では民営化が現実のものになるようですが、価格や便利さだけでなく、
「公共性」を考え、良い意味で親切さや誠実さが失われない未来像であって
欲しいと思った今日でした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブダジュンジェ郵便局

2006年01月13日 | ハンガリー(役立ちメモ)
ブダジュンジェが最寄りのショッピングセンターである私、近所で買い物ができる
ことは重宝で有難いと思ってきたけれど、唯一不満を述べるなら郵便局がないこと
でした。(ちなみにブダジュンジェは、ブダの真珠という意)

ほかにブダ地区で日本人が多く住んでいる地域のショッピングセンターといえば、
ロージャケルト(バラの庭、の意)やロージャドンブ(バラの丘、の意)があり、
さらに、少し離れたモンパーク(こちらは、小さ目のショッピングモール)付近に
お住まいの方も郵便局がテナントとして入っており不便はないと聞いていました。

「ブダジュンジェもあるでしょう?」と聞かれるたびに、「それが無いんです」と
答えて来ましたが。ついに出来ましたとも!真新しい郵便局は、ハンガリー式で
1階、日本式で2階のコーナーに出来ました。嬉しい!

これで支払も郵便も、ヤーノシュ病院前やパシャレーティ広場前の小さな郵便局を
路面電車使って訪ねなくて良くなりました。ブダジュンジェ付近にお住まいで、
まだ気づいていらっしゃらなかった方、便利になりましたよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスの飾りは、いつまで?

2006年01月12日 | ハンガリー(日常)
当地の数少ない日本語情報誌パプリカ通信2006年新春号で、毎回楽しみに
読んでいる鷲尾亜子さんのエッセイに「ツリーを片付けるのは、クリスマスの
直後ではなく1月6日か2月2日である」「1月6日は公現節(東方の三博士が
キリストを訪問して祝辞を述べたことを記念する日)、2月2日は「聖母マリア
の清めの日」である」と読んで勉強になりました。

さて、では近所のスーパーマーケットはどうかとといいますと、建物入口の壁面に
今も電飾をよじ登るサンタクロースのお人形がそのまま。建物の前にある大きな木
につけられた雪の結晶をかたどったイルミネーションも夜には、昨年末同様に点灯
されています。さらに、さまざまなハンガリー関連サイトで話題に上っていた
クリスマス名物、切り株型のドーナツのような味のパン(ケーキ?)を売る屋台も、
まだ焼き立てを売る湯気をあげています。

屋台の切り株型の甘いパンは、普段くちにするハンガリーの焼き菓子より柔らかく
美味しいので前を通るたびに買ってしまいます。2月2日まで屋台が居てくれたら、
1ヶ月くらい楽しめちゃってうれしいなぁなんて思いつつ、幾らなんでも2月まで
は居ないかも・・・と、クリスマスの飾り付けと一緒に屋台も消えるだろうと思う
と寂しい今日この頃・・・。

ショッピングセンター入口の飾りつけはクリスマスのままでも、昨日訪ねた文具・
ラッピング・カード類を置くお店では、店員さんが次の発注にどんなものがいいか
を相談しあっていて、話題は「イースターには、これよ!」などと真剣でした。
すでに長い冬の終わりに待つ、春のお祝い、イースターへと関心がうつっている
のを聞きながらハンガリーの春に想いを馳せました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーストリアとハンガリー

2006年01月07日 | ハンガリー(日常)
ブダペストは雨ばかり・・・で気分も沈みがちでしたが、今年に入って初めての晴れ間が
のぞき、今日は朝から穏やかな天気に和みました。

さて、今年はモーツァルト生誕250年を祝って各地で盛大な催しが行われるようです。
1月27日はモーツァルトの誕生日とあって、ここブダペストでもモーツァルト祭と
冠した演奏会が2件。

オーストリアは、彼の生家があるザルツブルグは勿論、首都ウィーンを主として1年を
通じ様々な催しを繰り広げて世界の観光客を集め、国を挙げてのお祝いになるようです。
お土産によく頂くモーツァルト・チョコも、今年はたくさん売れるのでしょうね。

ここハンガリーは、かつてオーストリア・ハンガリー二重帝国と呼ばれた時代がある
ため、隣国の中では心情的に最も親しみを覚えている西側経済圏の国といって間違い
ないかもしれません。歴史上、様々な国から干渉や抑圧を受けたという暗い面が強く
意識されるハンガリーですが何事にも例外というものがあります。二重帝国時代、
エリザベートに愛されたという誇りがオーストリアに対する古き良き時代という
イメージの根幹となっているようです。皇女エリザベートとハンガリーの関係に
ついては、探せばスグに色んなエピソードが見つかるので蛇足になりますが、
かいつまんで話すと格式と伝統を重んじる堅苦しいウィーンの王宮生活を嫌った
美しい皇女が、欧州にあって最も難解と呼ばれるハンガリー語に興味を示し熱心に
勉強されたこと、何かと理由をつけてはハンガリーにある離宮での時間を持たれ、
ハンガリー国民を良く愛したことなどが知られています。ちなみにハンガリー人が
つけた彼女の愛称はシッシー。

ウィーン風のカフェ文化もブダペストに根付き花開いた過去があり、社会主義から
資本主義への体制転換後には、かつて老舗と呼ばれたカフェが次々と復活、新規出店
も相次ぎ活況を呈したとか。私たち外国人から見ると今見るカフェのたたずまいは
懐かしい感じすら漂い、ずっと昔からそうだったかのように自然に溶け込んでいます。
日本でイメージするフランチャイズ制の一律な店ではなく、個人の店が「こんなに
カフェがあるけど経営大丈夫?」と心配になるほどあるという感じです。最近は
趣向を凝らしたオシャレ系も多く、昼間も軽食を出してレストランに準じる形で、
若者向けに夜はアルコールを出すタイプのお店も増えています。

また、ウィーンとの国境まではブダペストからで3時間くらい。ちょっとクルマで
飛ばせば華やかなウィーンへ出られるとあって、国境近くに出来たアウトレット・
モールは毎週末ハンガリー人で大盛況。私たちのような外国人が、「これこれがなく
困っている」と聞けば必ず「ウィーンへ行くといいよ」とアドヴァイスするほど
「ウィーンへ行けば何でも有る」というのが常識になっています。(実際に、ものの
溢れる日本から来た私たちにもそう感じられます。)

「隣同士の国は仲が悪い」という世界的な傾向にあって、オーストリアとハンガリー
は例外ともいえる関係のようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする