オペラ「こうもり」はドイツ語圏で馴染みの大晦日の出し物、ハンガリー語を話す
ハンガリーでどうして?というのは、なかにハンガリーの民族舞踊が出てくるせい。
一組の夫婦が仮面舞踏会に出かけます。この旦那さんは偽名を使うものの仮面はつけ
ません。奥さんは仮面をつけてハンガリーの伯爵夫人に化けます。それを示すため、
ハンガリーの民族舞踊チャールダーシュを披露します。
(オペラですから、実際にはバレエ風にアレンジされ大変エレガントな踊りになって
いました。ここで観客は最高に良い気分になるようです。ハンガリーのひとは、
チャールダーシュに差し掛かると本当に愉快そうで、そのシーンが終ると拍手が
沸き起こりました。ブーツとてのひらを打ち合わせて音を出す独特の踊りに胸が
スッとするのかもしれません。見ている人のワクワク感が肌で感じられて、楽しい
ひとときでした。)
仮装パーティーは盛り上がり、ダンスを披露したのが奥さんとも知らず旦那さんは、
この伯爵夫人を熱心に口説きます。・・・そもそも、この旦那さんは役人に生意気な
口を利いたとして5日間(後に手違いで8日間にされてしまうけど)投獄される
予定になっていました。しかし気晴らしにパーティーへ出かけた留守宅へは、奥さん
の昔の恋人が訪ねてきます。そして浮気をしようかというときになって、警察が
来て、浮気相手を旦那さんと間違えて連行してしまうという前段があります。
仮装パーティーが終わり、着替えた奥さんは拘置所を訪ねて元恋人の男性を釈放
してくれるよう頼みます。が、頼んでいる相手は実は夫。旦那さんは一足先に
「自分の名前で既に牢獄に入っていた男性」をみて妻の浮気を悟ります。そして
弁護士なのか役人なのかに化けて奥さんを糾弾しようと待っていたわけです。
意地悪をして奥さんに色々と質問をします。なにやかやと理由をつけて釈放する
よう頼む姿に痺れを切らし、最後にはカツラをとって自分は夫だと正体をバラして
憤慨します。
そこで、奥さんは前の晩に伯爵夫人として口説かれた際にもらった夫の懐中時計を
取り出して見せ、夫も浮気をしようとしていたではないかと言い返す。これがオチ
になっていました。
拘置所の番人は大酔っ払いで、ロレツもおぼつかないのですが、そこは一流の
コメディアンのように面白い語りと仕草で笑わせどころになっていました。子ども
までゲラゲラ大笑い。あとで出てくる上司とのやりとりでも実に良い味を出して
軽妙なやりとりをして見せ、やはり観客は盛り上がっていました。
大晦日の夜にオシャレをして劇場を訪ね、夫婦モノの喜劇を見て大笑いするという
ハンガリー人の行事を一緒に楽しめました。肩のこらない出し物です。駐在の間に、
一度体験されることをオススメします。
ハンガリーでどうして?というのは、なかにハンガリーの民族舞踊が出てくるせい。
一組の夫婦が仮面舞踏会に出かけます。この旦那さんは偽名を使うものの仮面はつけ
ません。奥さんは仮面をつけてハンガリーの伯爵夫人に化けます。それを示すため、
ハンガリーの民族舞踊チャールダーシュを披露します。
(オペラですから、実際にはバレエ風にアレンジされ大変エレガントな踊りになって
いました。ここで観客は最高に良い気分になるようです。ハンガリーのひとは、
チャールダーシュに差し掛かると本当に愉快そうで、そのシーンが終ると拍手が
沸き起こりました。ブーツとてのひらを打ち合わせて音を出す独特の踊りに胸が
スッとするのかもしれません。見ている人のワクワク感が肌で感じられて、楽しい
ひとときでした。)
仮装パーティーは盛り上がり、ダンスを披露したのが奥さんとも知らず旦那さんは、
この伯爵夫人を熱心に口説きます。・・・そもそも、この旦那さんは役人に生意気な
口を利いたとして5日間(後に手違いで8日間にされてしまうけど)投獄される
予定になっていました。しかし気晴らしにパーティーへ出かけた留守宅へは、奥さん
の昔の恋人が訪ねてきます。そして浮気をしようかというときになって、警察が
来て、浮気相手を旦那さんと間違えて連行してしまうという前段があります。
仮装パーティーが終わり、着替えた奥さんは拘置所を訪ねて元恋人の男性を釈放
してくれるよう頼みます。が、頼んでいる相手は実は夫。旦那さんは一足先に
「自分の名前で既に牢獄に入っていた男性」をみて妻の浮気を悟ります。そして
弁護士なのか役人なのかに化けて奥さんを糾弾しようと待っていたわけです。
意地悪をして奥さんに色々と質問をします。なにやかやと理由をつけて釈放する
よう頼む姿に痺れを切らし、最後にはカツラをとって自分は夫だと正体をバラして
憤慨します。
そこで、奥さんは前の晩に伯爵夫人として口説かれた際にもらった夫の懐中時計を
取り出して見せ、夫も浮気をしようとしていたではないかと言い返す。これがオチ
になっていました。
拘置所の番人は大酔っ払いで、ロレツもおぼつかないのですが、そこは一流の
コメディアンのように面白い語りと仕草で笑わせどころになっていました。子ども
までゲラゲラ大笑い。あとで出てくる上司とのやりとりでも実に良い味を出して
軽妙なやりとりをして見せ、やはり観客は盛り上がっていました。
大晦日の夜にオシャレをして劇場を訪ね、夫婦モノの喜劇を見て大笑いするという
ハンガリー人の行事を一緒に楽しめました。肩のこらない出し物です。駐在の間に、
一度体験されることをオススメします。