55歳の配管工の男を取り上げたコラムです。
彼は、家庭の事情で教育を受けられなかったために、読み書きがまったくできません。
それでも、配管工の仕事を見よう見まねで覚え、結婚もし子どもも孫もいます。
しかし、文字が読めないために職を失ったのをきっかけに、一念発起してボランティアの先生について読み書きの勉強を始めます。
私はこのブログで主に本について書いていますが、彼のことを思うと、本が読めるということ、それからそういう環境を与えてくれた両親への感謝の思いを新たにします。
また、現代の日本にも、彼のように家庭の事情で教育を受けられない子どもたちがたくさんいることも、思い返さざるを得ません。
ボブ・グリーンは、後にはかなり変わってしまいましたが、元々は彼のような普段はスポットライトが当たることのない市井の人々を取り上げた優れたコラムをたくさん書いています。
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