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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

エーリヒ・ケストナー「児童文学作家の博物学について」子どもと子どもの本のために所収

2016-12-11 18:27:52 | 参考文献
 1960年に、ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞を受賞した時の挨拶です。
 ケストナーは、児童文学を書くに至った経緯を説明した後で、次の三つの命題をあげています。
一、児童文学作家の職業は、あらゆる他の商売からと同様に、作家の職業から区別されます。この二つの職業が、共通の道具としてことばを用いることは、その差別をおおい隠すが、その差別を小さくはしません。
二、児童文学作家にとって特徴的な前提は、彼が子どもを知っていることではなく、自分の子どものころを知っていることです。彼の作る成果を、彼は観察にではなく、自分の思い出に負っています。
三、作家の場合より児童文学作家の場合は、アウトサイダーがずっと大きな重要な役割を演じています。女性の場合にそれが男性の場合と同程度であるかどうかは、留保しておきましょう。
 これらの命題は、狭義の「現代日本児童文学」(定義は他の記事を参照してください)でもあてはまっていましたが、現在ではかなりずれてきていると思われます。

子どもと子どもの本のために (同時代ライブラリー (305))
クリエーター情報なし
岩波書店

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