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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

続・夕陽のガンマン 地獄の決闘

2021-09-15 16:09:36 | 映画

 1966年公開のマカロニ・ウェスタンです。

 南北戦争中のアメリカを舞台に、横領された20万ドルの金貨の行方をめぐって、善玉、悪玉、無頼漢の三人のガンマンが、時にはくっついたり、また離れたりしながら冒険します。

 金貨探しやガンファイトだけでなく、南北戦争の悲惨さも描いていて、壮大なスケールの映画です。

 監督はマカロニ・ウェスタンの第一人者のセルジオ・レオーネで、おなじみのエンニオ・モリコーネの音楽も有名です。

 善玉役のクリント・イーストウッドはもちろんかっこいいのですが、悪玉役のリー・ウ゛ァン・クリーフと無頼漢役のイーライ・ウォラックもさすがの存在感を見せています。

 

 

 

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ジュラシック・パークⅢ

2021-09-09 14:55:00 | 映画

 2001年公開のアメリカ映画で、ジュラシック・パーク(その記事を参照してください)・シリーズの三作目です。

 前二作と違って、マイケル・クライトンの原作の映画化ではなく、オリジナルの脚本です。

 そのため、ドラマが著しく弱く(一応、離婚家庭の再生の形を取っています)、文明批評もほとんどなく、完全な娯楽映画になっています。

 監督もスピルバーグでなくなったため、サスペンスが薄れ、その分恐竜との戦い、恐竜同士の戦いの連続で、テーマパークのアトラクション感が強くなっています。

上映時間も93分と短く、小粒な感じが否めないので、このシリーズはいったん打ち切りになります。

 その後、ジュラシック・ワールド・シリーズ(それらの記事を参照してください)として復活します。

 

 

 

 

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七年目の浮気

2021-09-07 17:32:18 | 映画

 1955年公開のアメリカのコメディ映画です。
 結婚して七年目が浮気の危機で、特に夏季休暇に避暑地へ家族を送り込んだ夫が危ないという通説(?)に基づいて作られています。
 小心なくせに性的な妄想癖のある中年男が、若くて超絶美貌(金髪で可愛いお人形さんみたいな顔(しかもセクシーなほくろ付き)とそれとアンバランスな極限までセクシーな肉体。なにしろ二十代の一番魅力的だったころのマリリン・モンローですから)の女性と知り合って悶々とする姿を描いています。
 妄想男役のトム・イーウェルの達者な一人芝居も見もの(ゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞しました)ですが、この映画の最大の魅力はなんと言ってもマリリン・モンローでしょう。
 マリリン・モンローと言えば、50年代から60年代にかけてのセックスシンボルですが、今の基準で言えばセクシーなシーンは驚くほど少なく、彼女の可愛らしさや無邪気さの方が強調されているので、男性ファンだけなく一般的にも受け入れられたのでしょう。
 有名な地下鉄の通気口からの風でスカートがめくれるシーンもあるのですが、ぐっと抑えた演出になっています。


 

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フラガール

2021-09-03 17:15:42 | 映画

 2006年公開の日本映画です。

 閉山の危機をむかえた常磐炭鉱を舞台に、起死回生の策として打ち出された常磐ハワイアンセンター(現在のスパリゾート・ハワイアン)誕生の苦労を、そこに出演するフラガール(地元の女の子たちが特訓を受けました)を中心に描いています。

 実在するフラダンスの先生を松雪泰子が演じているのですが、このころこうした幸薄そうな美人を演じたらこの人がナンバーワンでした。

 フラガールを演じた、蒼井優やしずちゃんたちも、特訓の成果を発揮して、見事なフラダンスを演じています。

 

 

 

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かもめ食堂

2021-09-03 17:07:04 | 映画

 2006年公開の日本映画です。

 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこのくせ者三人が、フィンランドのヘルシンキで繰り広げるコメディです。

 小林聡美が開いた日本家庭料理店を舞台に、ひょんなことから店を手伝うことになった二人を含めて、現地の人たちとの交流をまったりしたタッチで描いています。

 ヘルシンキの落ち着いた佇まいも魅力ですが、店で出すいろいろな料理(鮭のソテー、揚げ物、シナモンロールなど)がどれもおいしそうですし、たびたび出てくるコーヒーも素晴らしくおいしそうです。

 何度見ても、癒される映画です。

 

 

 

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ジュラシック・ワールド 炎の王国

2021-08-29 15:42:15 | 映画

 

 

 ジュラシック・ワールド(その記事を参照してください)の続編です。
 ジュラシック・パーク・シリーズとしては5作目になります。
 こうしたエンターテインメント映画のシリーズ作の常套手段としては、第一作でうけた部分(例えば、ロッキー・シリーズでは、トレーニングや試合のシーンです)をだんだん拡大してエスカレートさせることですが、この映画では恐竜の種類や数の増加、闘争シーンの増加、より凶暴な恐竜の登場などでしょう。
 そうした意味では、前作でお子様向きな味付け(子どもが主役、離婚危機の家庭の再生など)が不評だっだのか、オーソドックスにこれでもかこれでもかと恐竜を登場させ、とうとうティラノザウルスとヴェロキラプトルのDNAを持ち合わせたインドラプトルなる知性と凶暴さを兼ね備えた新恐竜まで登場させています。
 ストーリー自体はこの作品も他愛のない物ですが、テーマパークのアトラクション的なスリルは堪能できました。
 ただ、ティラノザウルスと並ぶこのシリーズの最大のスターであるヴェロキラプトル(人とほぼ同じ大きさで知性のある凶暴な恐竜というのは、ティラノザウルスと違ってそれまでほとんど無名だっただけに、ジュラシック・パーク成功の最大の立役者だったでしょう)が、だんだん正義の味方になっていくのは淋しい感じでした。
 それは、あの人類の敵だったゴジラが、人気が出るにつれてだんだん地球の味方に変貌し、そのためにさらに邪悪なキングギドラを創造しなければならなかった過程に極似しています。

ジュラシック・ワールド / 炎の王国 2018 アタックパック アクションフィギュア ヴェロキラプトル
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マテル
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メン・イン・ブラック2

2021-08-25 15:56:07 | 映画

 2002年公開の、人気シリーズの二作目です。
 こうしたシリーズ物は、普通は映画の中の時間経過が実時間とは違うのですが、この作品は、映画の中も前作からきっちり5年後になっていて興味深いです。
 そのため、ウィル・スミスはMIBの組織の中で出世していますし、前作のラストで記憶を消されたトミー・リー・ジョーンズは民間人(といってもエイリアンばかりが務めている怪しい郵便局ですが)になっていて、その記憶を取り戻すところから話が始まります。
 児童文学的な言い方をすれば、通常のシリーズ物はそこだけ独自の時間が進行しているタイプの成長物語(ロッキーやバック・トゥ・ザ・フューチャーなどがそうです)にして作品世界を古くさせないのが一般的ですが、この作品は児童文学の王道の純成長物語なのです。
 その理由として、この五年間でウィル・スミスが大スターになっていて、彼を中心にした作品にしたいことと、前作のラストでトミー・リー・ジョーンズを引退させたので、それを復帰させる辻褄合わせが必要だったからでしょう。
 それにしても、この間のCGの進歩には驚くべきものがあって、アクションもエイリアンもスケールアップがすごいです。
 また、それを逆手に取って、チープな特撮映画風のシーンを挿入したのもおしゃれです。



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ロッキー2

2021-08-10 14:13:25 | 映画

 1979年に作られたロッキー・シリーズの二作目です。
 大ヒット作品のシリーズ化は、国の内外を問わずによく

行われますが、それが人気シリーズになるかどうかは、第二作の出来にかかっていることが多いです。
 そういった意味では、この作品は成功例の一つでしょう(他に、「スター・ウォーズ」、「ダイ・ハード」、「エイリアン」なども二作目も優れていて、シリーズが続く要因になりました。失敗例としては、「バック・ツー・ザ・ヒューチャー」や「ジョーズ」や「ジュラシック・パーク」などがあげられるでしょう)。
 一般的には、前作で観衆にうけた部分(この映画で言えば、トレーニングや試合のシーン)を拡大して誇張するのが一般的ですが、どうしてもその分人間ドラマが弱くなります。
 でも、この映画では、結婚、子ども誕生などを通して「家族のために闘う」(前作は自分の「アイデンティティの証明」のための戦いでした)という新しいテーマが打ち出せたので成功したのでしょう。

 

 

 

 

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ロッキー

2021-08-10 14:08:12 | 映画

 1976年公開のアメリカ映画です。
 言わずと知れたシルベスター・スタローンの出世作で、アカデミー作品賞や監督賞を受賞して、惜しくも主演男優賞はノミネートだけでしたが、スタローンを一躍ハリウッドを代表する人気スターにしました。
 高利貸しの取り立て屋をやって暮らしている場末の三流ボクサーが、幸運にも世界チャンピオンに挑戦する機会を得て、根本から人生を立て直していくという、いかにもアメリカ人が好きそうなストーリーですが、企画を持ち込んだスタローン自身が売れない役者だったということで、二重のアメリカン・ドリームが描かれることになり、多くの人の共感を得ました。
 日本でも大ヒットして、その年のキネマ旬報の外国語映画の1位(ファン投票でも1位)に選ばれました。
 今見直してみると、練習シーンや試合のシーンは意外にも短く、人間ドラマがしっかりと描かれているのに感心しました(シリーズ物のパターンで、回を重ねるごとにそうしたシーンが増えたので印象が変わっていたのでしょう)。
 主役のロッキーが、生きる目標をなくしたごろつきから、人生から逃げずに戦い続ける男に変身していったように、相手役のエイドリアンも、極端に内気な、自分に自信を持てない女性から、ロッキーを愛することに生きる喜びを見出した力強い女性に変身していき、男性観客だけでなく女性観客にとっても励ましになっています(ジェンダー観はやや古いですが)。
 また、エイドリアンの兄のちゃっかりしているが気のいい中年男やロッキーを指導する口うるさい老トレイナーなど、脇役もベタながらしっかり描かれています。
 それにしても、当時のスタローンの肉体は、若くて惚れ惚れとするような魅力に溢れ、それも映画の成功の一因だったことでしょう。



 

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オデッセイ

2021-07-23 18:08:54 | 映画

 宇宙時代のロビンソン・クルーソーといった趣の作品です。
 火星に取り残された宇宙飛行士が科学的知識を使ってサバイバルしていく様子は面白いし、もちろんCGもすごいのですが、最近のほとんどの大作映画と同様にヒューマンドラマがすごく弱いです。
 火星に取り残されても、ほとんど孤独や絶望感を感じないメンタリティは、アメリカ人らしいといえばそうなのかもしれませんが、あまりにも楽観的で日本人には理解しがたいところもあります。
 また、娯楽映画なのであまりめくじらは立てたくないのですが、あまりにもご都合主義な部分(立派な避難所でディスコミュージックは好きなだけ流せるのに地球との交信設備はまったくない、宇宙飛行士がたまたま植物学者だったので火星でジャガイモを植えることができる、まったく政治的な動きが描かれていないのに中国が救出に協力する、最終的な救出方法は若い黒人が個人的に考え出す)には、苦笑を禁じえません。
 女性にも(宇宙船の船長は女性です)、ヨーロッパ人にも、黒人にも、アジア人にも配慮するのは、世界的にビジネスを展開しなければならないハリウッドの宿命なのでしょうが、あまりにも八方美人的ではないでしょうか。

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ロブスター

2021-07-20 17:01:08 | 映画

 2015年公開のギリシャ、フランス、アイルランド、オランダ、イギリス合作映画です。

 パートナーがいることが義務づけられている、近未来の世界の話です。

 パートナーのいない男女が、新しい相手を見つけるためのホテルに送られてきます。

 そこで、45日の間にパートナーを見つけられないと、本人が希望する動物に変えられてしまいます。

 「ロブスター」は、主人公の男が希望した動物です。

 主人公は、期間中にパートナーを見つけられずに、ホテルを脱出して独身者たちが暮らす森に逃げ込みます。

 そこでは、逆に恋愛が禁止されています。

 主人公は、そこでも禁を破って女性と恋愛関係に陥り、そこを逐われます。

 全体にシュールな雰囲気で、作品世界においては恋愛やセックスも形式化されていて無機質です。

 初めのうちはなかなかおもしろかったのですが、シュールな度合いが加速度的に強くなって、残酷なシーンもあり、ついていけなくなりました(ラストでは、独身者たちのリーダーによって失明させられたパートナーに合わせて、主人公も自分で目をつぶすことが暗示されています)。

 

 

 

 

 

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マッドマックス2

2021-07-20 16:01:07 | 映画

 1981年公開の人気シリーズの第2作です。

 前作よりも近未来感は強くなっています。

 石油を掘り当てたコミューンの人たちと、凶悪な暴走族たちとのガソリンを巡る攻防戦に、マックスと途中で連れになった軽量プレーンの奇妙な男が参画します。

 まあ、ストーリーはどうだっていいのです。

 前作の大ヒットで手に入れた制作費のおかげで、カーアクションもスタントも爆破シーンも格段にスケールアップしていて、観客を十分に楽しませてくれます。

 

 

 

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マッドマックス

2021-07-20 16:00:28 | 映画

 1979年公開のオーストラリア映画です。

 低予算で作られたB級映画なのですが、迫力あるカーチェイスやスタントシーンで、世界的にヒットしました。

 暴走族と、それと似たりよったりの雰囲気の警察官たちによる復讐の応酬で、観客を飽きさせません。

 かなり残酷なシーンや無謀とも思えるスタントシーンの連続で、撮影中にスタントマンが二人死亡したという噂も信じられる気がします。

 低予算のせいで、セットも車もかなり荒い作りなのですが、なんでもありのCGに慣れた目で見直すと、むしろこちらの方がリアリティがあるように感じられるのが不思議です。

 この作品で、監督のジョージ・ミラーと主演のメル・ギブソンは、一躍売れっ子になりました。

 

 

 

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フィフス・エレメント

2021-07-14 16:26:21 | 映画

 1997年に公開されたリュック・ベンソン監督のSFコメディです。
 ブルース・ウィルスの髪の毛がまだ残っていて、ミラ・ジョコヴィッチもあまり怖くなくてかわいらしかった時代です。
 SFX全盛の現在から見ると、宇宙の映像などはかなりチャチイのですが、コメディとしては結構よくできていて観客を飽きさせません。
 最近のSF映画はまず映像ありきで、テーマパークのアトラクションのような楽しさはあっても、肝心のストーリーの方がいまいちなことが多いのですが、このころの作品はまだまだストーリーの方が主体なので、私のようなオールドファンでも楽しめます。
 

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ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月

2021-07-11 18:42:18 | 映画

 2004年公開の人気ロマンティック・コメディ・シリーズの第2作です。

 こうしたシリーズ物の常套手段として、前作で受けた要素をさらにデフォルメして見せます。

 この作品の場合は、三角関係の男女のそれぞれの関係の浮き沈みを誇張し、主演のレネー・ゼルウィガーをさらに太らせて下品にして、ドタバタ喜劇の要素を強調して見せます。

 また、舞台を、イギリス国内だけでなく、ドイツやタイへスケールアップしました。

 たぶん、前作が世界中で当たったので、制作費がたくさん使えたのでしょう(主演の三人のギャラもきっと高くなったと思います)。

 そして、続編映画らしく前作の成功を超えることはなく、残念ながらシリーズは打ち切りになりました。

 ところが、なんと12年後に第3作が作られました!(ただし、敵役のヒュー・グラントは出演していません)。

 こういう例は、かなり稀だと思います。

 よっぽど、関係者の作品のアイデアが枯渇していたのでしょう。

 そう言えば、日本のテレビドラマでも、「半沢直樹」や「結婚しない男」など、ずいぶん時間が経ってから、過去のヒット作の続編を無理矢理作る例もあるようです。

 一般的には、こうしたシリーズ物が長続きするためには、第2作が非常に重要です。

 「ロッキー」も、「エイリアン」も、「ターミネーター」も、「ダイハード」も、「マッドマックス」も、第2作がそこそこ成功したために長続きしました。

 そういう意味では、この作品は微妙な成功だったのでしょう。

 

 

 

 

 

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