God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

まだまだ、おあずけ

2006-03-21 09:58:32 | 歴史/民俗/伝統芸能
 ということで、ようやくドングリを食べる話にたどり着きました(笑)

 一番簡単な食べ方は、そのまま食べることです。小学校に出前授業に行って、「ドングリを食べたことがある人は手を上げて」というと、だいたい10人に1人くらいは手を挙げます。「どうだった?」と聞くと口々に「苦い」「渋い」「マズい」という声が上がります。これはドングリに含まれるサポニンという成分のせいです。

 サポニンというと、なんか体にいいような気がします(笑)実際にサポニンにはトリテルペノイドサポニン(triterpenoid saponin)とステロイドサポニン(steroid saponin)の二種類があり、前者にはコレステロールの減少、肝機能の向上、二日酔いの予防、脂肪の代謝を促進するため、肥満予防にもなるというすばらしい効能があります。さらに界面活性作用や沈痛消炎、抜け毛やアンチ・エイジング!!
 その一方で、後者は中毒や溶血作用をもつそうで、ジギタリスなんかの有毒成分と分子構造が非常に近いようです。




 というわけで、ドングリといえども迂闊には食べられません。しかし、西日本の方はすこし事情が違います。じつはサポニンをほとんど含まない、「苦くない」ドングリがおおむね静岡以西には自生しているからです。ドングリとはカシやナラの実の総称で、実際にはさまざまな種類があるのです。このなかでスダジイ・マテバシイは榧の実のような食味だそうで生食も出来ますが、残念ながら東北ではあまり見られません。

では、次回はどうやってドングリを食べるか、です。いよいよ核心に迫りますよ~

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一部訂正です (坊)
2006-03-22 20:28:51
サポニンが含まれるのはトチの実だけで、

ドングリにはタンニンしか含まれていない

という話を聞きました。



どうやらそうらしいです。

以下、次回

Unknown (ひす)
2006-03-26 18:53:57
まいど~!ヽ(・∀・)ノ

私が子供の頃は、「ドングリをたべたらツンボになる。」と言われていました。

ですので、食べなかったのですが、

ドキドキしながら少しかじったことがあります。

とても渋かったです。

渋くないドングリもあり、これは商店街の休みの日に売りに来ていて、

それを銀杏のように炒ってもらって食べました。

看板には「しいの実」とありましたよ。

とちの実は、ぐねぐねで硬くてえぐさ満点ですね!

そうそう、ひしの実はおいしかったですよ!

http://hisuaki.hp.infoseek.co.jp/tabemonohanasi/tabemono113.htm



さて、この続き期待していますよ!

コメントを投稿