God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

さて、馬だ その1

2006-11-22 05:33:32 | 歴史/民俗/伝統芸能
馬が日本に渡ってきたのは、おそらく古墳時代の初め頃です。
そのへん、私は専門でないので結構いい加減かもしれません(笑)

馬は韓半島からきた渡来してきた人たちが、財産として持ち込んだのだろうと思います。
初期の古墳からはきらびやかな馬具が出土しており、それは韓半島でも同様な
状況です。

日本においては、馬は豪族の権勢を示す重要なアイテムだったようです。
今で言えば、たとえばロールズ・ロイスの様なものでしょうか。
財力とコネクションとステータスが無ければ持てないもの、それが馬です。

当然のことながら、公式の席では馬も正装です。なかなか当時の馬の
様子を伝えるものは多くはありませんが、権勢を示す威信財であっただけに、
豪族の古墳に供えられる埴輪は馬型のものが少なくありません。

たてがみをたて、三角文の描かれた飾り帯をかけられ、
全身に鈴と飾り金具をちりばめた出で立ちです。
鞍とハミがつけられ、手綱が見えます。


旗を立てれば完璧な正装です。


そして、行列です。どうだっって感じでしょう。

きっと、地方の平民は馬を見ただけでひれ伏したに違いありません(爆)
そして、おそらく、馬は財産として徹底的に管理されたことと思います。
ところが、やはり本能のままに脱走する馬もいたようで、野馬が発生します。
つまり野生化した馬ですね。野良馬(笑)
これが旺盛に繁殖しているのを捕まえて、調教して輸出していた
のが陸奥の国は平泉ですね。平泉の文化を支えた財力は砂金と馬です。
また、福島の相馬ではこの野馬を捕まえることで、戦の訓練をしたり
したことが、相馬野馬追という祭礼の発端となっています。
ですから、少なくとも平安時代も半ば過ぎには馬は比較的
一般化していたのではないでしょうか?
ということは、当然家畜化してきているというわけですが、
家畜という部分では、まず乗り物として活用されはじめたようです。

ところでこの馬、なんかバランスが悪く見えません?

それは作った人間がへただったからなのかどうかは
次回のこころだ~~!

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1 コメント

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Unknown (ひす)
2006-11-29 18:05:42
大きい生き物は、多だそれだけで迫力満点!
ましてやなじみがないものならば、おそろしい~!

こんにちは坊さん!
きっと、古代に船上で初めてこのウマを見た人たちは、腰を抜かして驚いたでしょうね!
ですので、実際以上に大きく見えて、
そのようなバランスになったのかも♪
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