さて、同じ地点でもやや顔つきの異なる花崗岩も存在します。
こちらはかなり風化がすすみ、全体的に角が取れて丸くなっています。
ペグマタイトの岩脈が左端のほうに見えますが
この岩塊の各所に、そんなペグマタイトが隠れています。
岩塊自体は一般的な?花崗岩帯です。拡大するとこうなります。
石英・長石・雲母・角閃石などがモザイク状になっています。
鉱物毎に結晶化する温度が異なるため、マグマがゆっくり冷え固まるときに、
順々に結晶化していくことでモザイクが出来上がるようです。
なので、結晶同士の結びつきが弱い場合には、
風化などによって結晶ごとにバラバラに崩れます。
花崗岩がバラバラに崩れて出来た砂/土を真砂(真砂土)と呼びます。
で、時折そんな花崗岩の中にあらわれる巨大な結晶がペグマタイトなんですね。<つづく>