God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

てんこ盛りであった。

2004-12-12 16:20:15 | その他
 ゴジラを見に行った。最新作。もっとも面白かったのは宝田明が光線銃(表現が古い!)をかまえながら、「昔は百発百中と言われたんだ」と言うところ。この作品は過去のゴジラのみならず様々な特撮映画に対するオマージュに溢れているのだが、まさか宝田明の往年の名作「100発100中」まで引っ張りだしてくるとは!!彼はミス日本の選考会の司会を第1回から勤めているんですよね、たしか。
 映画は?まあ、いいんじゃないですか、あれで。今までの映画のnonstop-remixだとおもえば、息もつかせぬ展開は楽しかった。re-mix自体の方向性で好き嫌いは分かれそうだけどね。
 惜しむらくは、故平田昭彦さんを出してあげたかった事!あの人のいないゴジラはゲイブリエルの抜けたジェネシス(シドの抜けたピンクフロイドじゃないとこがミソ)の様なものだし。あと、今の人たちはミリタリー風の衣装が何となく似合わない。誰かが指摘していたけれど、たとえば戦後しばらくの間戦争映画では「待てぃっ!」と言っていたところを、最近は「待てっ!」と軽く言ってしまう、というような鉄の規律と男の世界(なのか??) のバックボーンがとおっていないからかなぁ。
 文句をいいたい人は言うだろうし、ツッコミどころも満載であった。でも、金と時間を返せとは思わなかったよ。