11月27日「仙台筋弛緩剤えん罪事件・守大助さんを守る会」第3回総会が開かれた。
この事件が仙台市の「旧・北陵クリニック」で起きた事件であることは周知のこと。
事務局から再審に向けた弁護団の立ち上げが報告され、ついで旧弁護団長から、守大助さんが無期懲役に至った経緯の確認報告がなされた。
その後の討論の中で、守さんと働いていた女性看護師Sさんの話を聞くことができた。
彼女の話はこうだ。
○筋弛緩剤について・・・麻酔科の医師は問題になっている症状 はありえないと
○取調べ・・・タバコの煙がいっぱいの狭い部屋の中で7・8時間の取調べ。
途中、飲んだ湯飲み茶碗をハンカチでくるんで運んでいく。
拷問のような雰囲気だった。
★“守”のいいとこは思い出さないで、悪い所だけ言うように指示される。
院長の医療問題ー正しい処方を書けなくなっていた。 なんでもかんでも点滴で、スピードが速い。全開だと動悸が起きる患 者もでてくる。
と指摘しても問題にされず、調書にも書かれなかった。
クリニックの問題は一切取り上げられなかった。
★調書は警察が書く
誘導尋問ー「あなただったらどうする?」と問われるので考えを述べる と守さんがやったように書かれてしまう。
訂正を求めても応じない。
最後に署名をさせられるー意に沿わないので拒否すると帰してもらえない。
(当時は小さい子どもがいたので、最初はやむなく書いたけれど、次からは書かなかった。)
○証人尋問にて・・・私が答えようとすると、検察はそのたびに「意義あり」とストップ をかけ発言は阻止された。
○東北大の医師たちの反応・・・何人もの医師たちが筋弛緩剤の症状ではないと言うが、裁判での証言を頼んでも断られた。理由は東北大医学部を守るため。
※北陵クリニックはFESという治療を地元財界(電力、地銀、県・仙台市医師会、新聞社)を理事に連ね、国から20億円、県から30億円の補助金を受けていた。
FESとは:機能的電気刺激療法-運動障害者の患部を電気刺激で動かそうとする先端医療で東北大医学部・工学部と深いつながりがある。(旧院長の前夫は東北大医学部教授。)
これまで現場からの声は聞いたことがなかったので、大変新鮮だった。
ずっとこの事件の黒いもやの後ろを知りたかったが、少し見えるような感じがした。
小生にも発言が求められた。守さんの母校がある柴田町からきていたからか・・・
小生は、多くの人たちが「自白をしたのだから間違いない」と信じ込んでいる。それを乗り越える活動が欠かせない。彼の地元で守る会を盛り上げなければならない。と・・・
でも、できていない。・・・自分のことなのだが。
最後にご両親が挨拶をされ、閉会した。
検察自身の問題も噴出している日本の社会では、誰にでもえん罪の火の粉が降りかかる可能性がある。だから、みんなで見張っていくことが大事だ。
参加者70名。県外からの参加者も10名近くあった。とにかく、広めよう。
仙台の市内は、イチョウの季節だった。
守さんにも、一日も早くこの明るさを楽しめるようになってもらいたい。
これから数回にわたって「北陵クリニック筋弛緩剤事件」の基本になる情報を書きたいと思っています。
彼は現在千葉刑務所に収監中です。
会では、年賀状で元気をつけようと呼びかけています。 よろ しかったら、下記へ励ましのお便りをお願いします。
〒264-8585
千葉市若葉区貝塚町192
守 大助 様
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