もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

「貧困最前線~年越し派遣村から見えるもの~」湯浅講演会から

2009-11-10 11:35:34 | Weblog
 7日(土)、派遣村「もやい」の湯浅さんの話を聴いた。
 主催は、宮城県の私立・公立の幼・保・小・中・高・大の教職員組合等で開く「みやぎ教育のつどい」。
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 彼の話の中から、心に残ったところを記しておこう。

 ○雇用の質が低下
  ●ハローワークの求人票から
   正規雇用だけど、「時給は最低賃金、昇給・ボーナスなし」という。
   ・何年勤めても、ゆめも希望も持てないー先が見えない人生
 
 ○自己責任論から、社会を変える力は湧いてこない
  ●努力しても非正規社員ーー能力がなく、努力が足りなかったと自分を責める
  ●社会の問題として捉えられなくなる==内にこもる
  ●デモをしたり、抗議をしたりするエネルギーは湧いてこない

 ○貧困の可視化
  ●同じ10万円でも大きな差が生じる
  ・家族の支えがあると、家賃・光熱水費・食費など軽減できる
  ・一人住まいで支えがないと、まるまる自己負担
  ●家庭内の問題は外から見えにくい
  ●「家族よろず相談所」が必要

 ○「ため」が奪われる社会 (ため池を例に)
  ●がんばれる条件がなくなっている
  ・人は行き詰ることを繰り返すと、自分に価値を見出せなくなり、向上心や努力すること  も失せ、夢も持てないようになる。人とはそういうもの
  ・一息ついて再スタートができる、社会的な「ため」がそぎ落とされてきた
  ●日本社会の二つの神話
  ・探せば仕事は見つかる ・働いていれば喰っていける
  今、これは通用しない
  ・日本は、働いても貧困率が高い
 
 ○今、大事なこと
  ●日本社会の自画像を修正し、望ましい自画像を持つこと

 会場は、400名を超える聴衆で埋まっていた。
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 ※感想
 「ぼちぼち村」は、彼の言う「ため」の役割りを目ざしてきたのだと思った。


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