もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

でも、でも・・・障害者の選挙権は行使できるの?

2009-08-19 22:05:22 | Weblog
 昨日、政権交代をかけた衆院選の公示。
 
 小生の息子タカヒトは、重い知的障害を持つダウン症。昨年11月に二十歳になった。
 字の読み書きも数的認識もできない。それどころか、しゃべることもできない。
 でも、選挙権を持ったのだ。

 8月30日の衆院選は、この子にとって初めて選挙権を行使する日。
 でも、選挙の意味など全く分からない。会ったこともない人の名前など分かるはずもない。ましてどんな人かも分からない・・・
 この子にとって、選挙なんて考えられないことなんだ。
 でも、この子にも選挙権がある。 国民として保障されているはずである。

 3年前、小泉政権によって「障害者自立支援法」なる「自立できない悪法」が作られた。
 重い障害を持つ人ほど、重い負担になる仕組みだ。生きていけない仕組みなのだ!

 この3年間、障害者たちは「応益負担を応能負担にもどすよう。所得の保障をするよう。」等などを国に訴えてきた。
 でも、国は、障害者の切なる願いを受け止めず、一部の軽減措置でごまかそうとしている。

 これまでの政府は、障害者の福祉を切り捨ててきた。
 だから、障害者は、障害者が安心して生きていける政府を願っている。

 タカヒトのような知的障害者や重い痴呆症の人やいろいろな機能障害を持って、実質選挙ができない人たちは、全国に何十万人、いや数百万人もいる?人たちの一票が行使されることができずにいるとしたら。人権の問題でもある。

 そこで昨日、息子を連れて選挙管理委員会に“障害者の選挙”はどうしたらいいのか訊きに行った。、
 対応した職員は、いわれることは良く分かるけど、「公選法上はできません。」と繰り返すだけ。返ってくる返事は分かってのことだったが、問題意識を持ってほしかったのだ。
 
 このことは、障害者に限らない。
 健常者といわれる人にも同じようにかかわるのだ。
 なぜなら、人は誰しも、生まれたときから障害者に向かって生きていくのだから。



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