もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

クマンバチの思い出

2015-04-27 01:41:20 | Weblog
 今朝の蔵王山(蔵王は幾つかの火山からなる連峰だが、マスコミなど“ざおうざん”と呼ぶのでそれに合わせる。)
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 平地では田植えの準備が始まった。
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 庭さきでは数年ぶりに虫の羽音が響いていた。
 眼をこらすと、ヤマザクラの周辺を行ったりきたりしている。
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 その主は中央の少し上辺りの黒く光っている玉。クマバチだ。

 クマンバチの飛行だ。 
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 わくわくしてくる!

 オスはホバリングをしてメスがくるのを待ち、やってくると急追するのだ。
 他の昆虫や鳥でも縄張りの中にやってくると追跡してメスかどうかを確かめる習性がある。
 
 中学生のころ、毎年5月の連休になると近くの里山にある“鬼のイワヤ”と呼ばれる古墳に観察に行った。
 ブンブン ブンブン 顔にぶつかりそうになるくらい集団になって飛び回っていた。
 音楽の時間に聞いたリムスキー・コルサコフの「クマンバチの飛行」そのものだった。
 
 彼らは人なんて「ムシ」していた。人を襲うことはなかった。
 春の光の中で飽きるまで眺めていた。

 その道に進みたかったけれど、『なんば考えとっとかい。ムシでは食うていかれんばい!』と怒られた。
 貧乏だったから理解してもらうことはできなかった。当時はそれが貧乏人の常識だったのだろう。

 あのときに戻った感じ・・・