もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

叔父が電話をしてきたわけは「諫早湾干拓訴訟 上告断念」!

2010-12-18 21:02:03 | Weblog
 今朝、旧不知火町の松合(小さな漁港で不知火の見える町)に長年住んでいた叔父から電話があった。
 毎年サクランボを送った時しかないのに・・・何事かと思ったら、こりゃまたびっくり!
 「おい、聞いたろ。またアサリやタコやクルマエビば獲るっごつなっかもしれんばい!」と弾んでいる。

 つまり、15日に菅首相が「諫早湾干拓訴訟 上告断念」と発表したことを受けて喜んだのだ。
 叔父は漁師ではないが、漁師たちはみんな仲間。

 それで大潮の夜など船に乗せられて沖合いの干潟でイイダコやタイラギやクルマエビなどを面白いように獲っていたと言う。“いお(魚)”が湧いてくる海だったのだ。

 それが10年ほど前から
 「海のおかしゅうなったつばい。海の水ん塩がるうなかごつなって(海の水がしょっぱくなくなって)あぎゃんおった(あんなにたくさんいた)アサリもシャク(アナジャク)もマテ(マテ貝)もじぇんじぇん(ぜんぜん)おらんごつなったとばい。」と言うようになった。

 そのころは足元しか見ていなかったので、なぜこうなるのか分からなかったのだ。
 それが有明海の奥に7kmに及ぶ潮受け堤防が作られていたとは・・・
 とりあえず開門の結果は冷静に見届けるにしても、影響が起きないはずはない。

 先ずは漁業関係者が言うように、地裁と高裁が出したように開門をするべきなのだ。
 遅くはなったけれど、一時も早い開門が望まれる。
たとえこれが政権浮揚狙いであっても、有明海の長年の願いだ。

 叔父がわざわざ電話をかけてきたのは、こんな訳だったのだ。