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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝12

2008-01-21 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝12」

混沌鳥

私が出会った不思議な鳥類の一種
牧場で飼われている家畜
いや鳥だから家禽だろうか
まぁしかしそんなことは些細なことである
頭部は鶏
首・胴体はダチョウ
翼は猛禽類
足はペンギン
猛烈にわけが分からない
どう見てもファンタジーである
キメラ(合成獣)である
ゴワイヨーオガーヂィヤーン
・・・失礼

現地の生物学者に聞くところによると
生命倫理的にイリーガルな代物ではなく
昔から存在した希少種であるとの事
一体何処を目指して進化したのだろうと
疑問に思う

・卵は鶏の大きさで産む
 大きさは小さいが数を沢山産む
・ダチョウの体躯は産卵数の確保の為
・身体の形状から肉食獣に対する戦闘力は低い
・そのため野生種はあからさまに弱点である
 長い首に毒腺を持つ
・毒の生成は毒草を食すことによるもので
 家禽にした事で毒腺は退化した
・猛禽の翼は威嚇専用で飛ぶことは出来ない
・頭部が鶏のためくちばしが小さく
 身体の維持に一日のほとんどを食事に費やす

一応何かしらの理由があって取り入れた
能力のようである
ただ
足の形状がペンギンである事の必要性が
どうしても見つからない
歩くのも辛そうに見えるが・・・

しかし
よくなついている
初見では生理的な恐怖に駆られたが
手のひらから餌をついばむ様子は
手乗りインコに餌をあげているのと
さして変わりない
本当に不思議な動物である

夕食
食卓には混沌鳥のフルコース
絶品であった
ごちそうさま
そして
ありがとう
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この文章は全てフィクションです

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