いつまでもぼちぼち

食べ物とか読書録です
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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝75

2008-10-28 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝75」

リュウチャノキ

学名
カメリア・シネンシス・ドラゴーノス・ヴォー
緑茶、紅茶などの原料となる茶の木の亜種である

生の葉の状態及び加工済みの状態でも見た目は
普通のチャノキの葉や実と何ら変わりないが
この植物の特徴として
葉と実にトウガラシの様な辛み成分
ドラゴフレイリンを多量に含む事があげられる
その辛さ指数は
かの有名なハバネロの160倍!である
名前及び成分名の由来はこの辛さ故
どの様にしても口に入れると
火を吐き散らかすほどの辛さに襲われるためである
一説には
竜が火を吹く伝説の源とも言われている

まるで化学物質が直接地面から生えているかのような
このリュウチャノキ
化石が見付かっている事から
普通のチャノキと同じくらいの年代から
存在した様であるが
植物油原料として実を採取する以外で
利用されるようになったのは
ここ30年位の歴史である
なぜなら
その余りにも強い成分のせいで素手で触る事が困難
摘採の機械化がなされても
食用・飲用にはまるで向かなかった為である

この昔から利用されていた
油の使用目的は主に虫除けであったようだ
実から採取した油を吸水性の高い紙
または布に染み込ませ窓際につるしておくことで
害虫を忌避していたそうである
また一時期は
灯火にも利用されていたようであるが
成分が熱で揮発し呼吸器に刺激をあたえるため
いつしか利用されることはなくなった

近年摘採・加工の自動化の促進により
生産量が増えた葉の加工品は
含まれる成分の発汗作用・新陳代謝の促進に注目され
主に減量用食品の添加物として利用されている

ちなみに
私は生の葉を味見してみたが
大変後悔している
現地は大層料理の美味しい地域として
世界的に有名な街であったのに
一週間の滞在期間初日に味見してしまい
期間中ずっと舌が麻痺していたのである
おかげで何を食べても
単純に栄養補給をしているだけという結果
海よりも深く
トホホである
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近況10/24

2008-10-24 | Weblog
明けて昨日
朝から降ったり止んだりの雨模様
一日中読書で過ごせたので
ご機嫌でした
(^_^)v

2・3日前に
今年初めての鍋を食べる
鍋と言うだけで満足なため
具材はシンプル
肉は鶏、豚
野菜は結球する前の白菜とタアサイ
夜になると寒いくらいとはいえ
やはりまだ時期が早いのか
食べ終わると汗だくに

仕上げは旅行土産のうどんで締め
残った出汁で翌朝に雑炊
雑炊の残りでお昼ご飯
ぜんぜん平気
一滴の出汁も残らない

これからますます美味しくなるので
幸せ幸せ
(^^♪

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ORKの口伝74

2008-10-14 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝74」

タカガリコウモリ

全長2mをゆうに越えるコウモリの一種
小さい個体でもコンドル並である

名前の由来は
主に猛禽類を好んで襲いかかり餌とするためである
タカガリとは鷹に狩られるのではなく
鷹を狩り餌にするのである
また世界中で同種が異名で呼ばれており
地方によって
ファルコンエネミー
アードラーイェーガー
トンビオトシ
などなど多数の呼ばれかたをしており
鷹匠やファルコナー達から大変嫌われているのである

その生態は獰猛で勇猛で危険危険
コウモリといえば夜に飛び回るイメージが強いが
このタカガリコウモリは昼と無く夜と無く飛び回り
獲物を探してその巨体で空を闊歩するのである
ほとんどの場合猛禽類にしか食指は動かないが
極稀にその他の動物にも襲いかかり獲物とする
その獲物の中には無論人間も含まれており
3匹以上で飛んでいる所を見掛けたら
こちらが一人なら成人男性であったとしても
一も二もなく全速力で逃げることをお薦めするのである

ただ不思議な事に
猛禽類の中でもフクロウ類には何故か襲いかからない
動物学者コウモリニ・クワウマイナの観察によると
同じ木の同じ枝にフクロウが止まっていても
まるで興味を示さないどころか
夜の寒さを凌ぐかのように枝の上で
ピタリと寄り添っていたそうである

現地の住人に話を聞くと面白い話を耳にした
森の狩人の御伽話とも伝説とも付かない話であるが
このタカガリコウモリとフクロウ類は
仲良くしようじゃないかとの
密約を交わしている
このような話が森の狩人たちの間で伝わっているのである

因みにこのタカガリコウモリの肉も
その他のコウモリと違わず
美味
主に肉食であるため肉の獣臭の強さは免れないが
調理法に注意すれば難なくクリアできる
どの調理法であってもしっかりと
スパイスを効かせる事が肝要である
特に香りの強い物で下処理すれば
家畜肉にはない力強さを存分に楽しめる
ただ
自力で手に入れるのは命懸けになるため
生息地の料理店でこの肉を出す店を探して食すことを
お薦めするのである
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ORKの口伝73

2008-10-07 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝73」

ボウクンヤマネ

齧歯目(ネズミ目)の仲間で
世界に11種いるヤマネの一種
ヤマネの中では世界最大である
名前のボウクンは
漢字で書くと「暴君」となる

現在までで発見された個体で最大の物は
尾を含めない体長2.7m
体重1.2t
外見だけなら紛れもない猛獣であるが
その性質は大変大人しく臆病
向こうから襲いかかることは皆無である

だがしかし
ひとたび攻撃を加えよう物ならば
想像を絶するような反撃を食らうことであろう
まずその巨体から繰り出す体当りが第一の脅威
その次に
死神の首斬りガマの如し鉤爪が振り降ろされる
そしてダメ押しとして
齧歯類ならではの
巨大な門歯で体中を引き裂かれ
ほとんどの生物は肉片と化すのである

全速力で逃げたとしても
この暴君の姿が見えているうちは油断は禁物である
仲間とのコミュニケーションに使う超音波を
なんと攻撃に転用するのである
敵対生物の近くの岩を破砕しその破片をぶつけ
相手の動きを鈍らせるのである
その後の展開は上記の通りである・・・

肉食では無い為倒した敵を食べることは無い
追い払うことが出来ればそれで事足りると思われるが
一度敵対した対象が息の根を止めるまで
容赦すること無く破壊するこの性質も
暴君の名を冠せられる原因の一つである

ならば
冬眠中ならじっくりと観察できるかと言うと
全く安心できない
なにせ巨体であるため
寝返りですら脅威である
実際冬眠中の生態を観察しようとした生物学者たちが
幾人も犠牲になっている
さらに
冬眠中のメスは出産後の事も多く
運悪くこの個体に出くわした者は
またもやまたもや上記の運命をたどる事となるのである
生息地は高山地帯なので
登山家にとっては
熊と同じくらい出会いたくない
野性動物である

因みに
肉は食用となるが
遠距離射撃で一撃で仕留めなければ
息があるうちに仲間を呼ばれてしまうため
なかなか手に入れることが出来ない世界的な珍味である
どうやら大変美味らしい
残念な事に
私はまだ食べた事が無いのである為
死ぬまでに食べたい物の中の一つである
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ORKの口伝72

2008-10-05 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝72」

シキミガエシ

シキミ科の常緑小高木
シキミの遺伝子組み替え品種である

シキミと言えば
墓や仏壇に供えたり
葬儀の時の花として馴染の深い植物であるが
非常に強い毒を持つ植物でもある
特に実は
毒物・劇物として法で指定されている
このシキミの毒を中和させる為に作り出されたのが
シキミガエシである

この植物が作られたのは
相次ぐペットの中毒死が原因である
近年ペットとして飼われ愛された動物は
墓地に埋葬される事も多くなったが
埋葬されたペットのお墓参りに連れられた別のペットが
墓前に供えられているシキミを口にし
中毒死する事件が頻発
これに対処するために多くの研究がなされた
そして現在最良と思われるのが
シキミと共にシキミガエシをお供えする方法である

シキミには線香のような臭いが有るのに
動物が間違えて口にするのは考え難いのではと
思われる方もいるのではないだろうか
この中毒死の調査結果を見たところ
嗅覚に異常が有ったようである
と言うとおおげさに聞こえるが
単に鼻づまりだったようである

シキミとシキミガエシの違いは
元は同じ植物とは思え無い程のハッキリした差が有るため
一目瞭然である
葉の形は同じであるが
シキミガエシの方が半分程度の大きさしかないのである

シキミの主な毒の成分は
シキミン、イリシン、アニサチンであるが
この内のシキミン、アニサチンを中和する成分を
持っており
それぞれアンシキミン、ノルアニサチンと呼ばれている
この様に有効な中和作用を持つが
イリシンに対する中和成分を持たせる事が出来なかったため
完璧ではない
それ故に
中毒事故に対してはやはり注意が必要である

また
遺伝子組み替え植物に対する世の中の動向如何で
今後の増殖・販売がどの様になっていくか
予測は難しいと思われる

一番簡単な事故予防法は
シキミを食べてしまいそうな
鼻づまりを起こしているペットを
お墓参りに連れていかないことであるが
そのペットが
お墓に入っているペットの子供で有ったりしたなら
お墓参りをさせてあげたくなるのが
飼い主としての人情かもしれない
あくまで人間の情である所が
難しい所である
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この文章はフィクションです


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