いつまでもぼちぼち

食べ物とか読書録です
アフィリエイト広告が有ります
「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

近況20081231

2008-12-31 | Weblog
今年最後のと言うフレーズをどれだけの人が書いたのでしょうか?
と言うフレーズも沢山書かれていそうですね

今日は朝から大晦日の恒例
しめ縄の飾りつけ
脚立に上ってぐらぐらしながら飾り付けていると
ちらほらと雪が舞い降り始め
それを見た途端に寒さを感じ始めてしまう
自分の身体感覚のなんと状況に流されやすいことかと
苦笑いしながら飾り付け終了
一旦家に帰ってかじかんだ手を温めて
最後のごみ出し等を片付ける

午後からは今年最後のお宮参り
ぜんぜん晴れてこない中
一人とぼとぼとお参りす
結構な山道なので完全装備
足元もしっかりとした長靴で固める
新年に備えておろしたて
昨日まで使っていた物は側面が破れてしまい
朝露でも靴下が濡れるほどであったため廃棄処分
有難うお疲れ様

帰宅して今年一年を振り返る
何とか病気怪我無く過ごせたことを
心底有難く思いながら静かに過ごす
少し心残りなのは
私のブログ内フィクション作品「ORKの口伝」の投稿目標数が
達成できなかった事か
年内100話を目指していたのだけれども・・・
しかし良いように言って見れば
91話まで投稿できたのだから
達成率91パーセントなのではないだろうか
こうやって自分の気持ちを甘やかすから
なかなか前に進めないのかなぁ

日付が変わる頃はネットも込み合いそうなので
今のうちに来年の目標を立ててみる
「ORKの口伝」を今の投稿数プラス100
来年も頑張れますように

皆さん良いお年を

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近況20081228

2008-12-29 | Weblog
先日雪に見舞われて大変寒い思いをし
そのままの続きで今日も大変寒い
上半身や脚部の保温は重ね着で何とかなるが
足先指先はいかんともしがたい
今日は年越し準備の為に掃除
ひたすらに掃除
紅葉の季節は気分良く眺めていた葉っぱたちも
年末の大掃除の時期になると
大変厄介
おいそれと焚き火に出来る量ではないし
どんなに気をつけていても火は怖い
家の近くで火の番に付いていられるのならば問題は無いのだけど
少々離れている場所なので焚き火は断念
すればほんわか温かいのがわかっているだけに残念

昼食に家に帰ると
注連縄が用意されている
後はお餅つきとその他の飾りつけを残すのみ
いよいよ持って年の暮れ
来年は明るい年になればいいなと思いつつ
残りの日々を無事過ごせる事をお願いする

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テストです

2008-12-29 | Weblog
送信テストです

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ORKの口伝91

2008-12-28 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝91」

ヤギリンゴ

上記の名は和名であり
英名を元として名付けられた物である
元となった英名は「バフォアップル」
ヤギの悪魔バフォメットを思わせる怪しい容姿から
こう名付けられたようである

まず何よりも木の幹が怪しい
グネグネと上下左右にうねりながら伸びて行き
四方八方に枝を伸ばす
その次には葉っぱが怪しい
深い緑色を基調としていながら葉脈の色が赤黒く
さながら動物の血管の色を思わせる
そして何より果実が実に怪しい
墨汁を塗った上にコールタールを重ね塗りしたかのように
黒い果皮をしており
果皮だけでなく中身も黒ずんでいるのである

この様にひたすらに不気味で怪しいこのリンゴは
古から人々に嫌われていたようで
近年までは栽培されるどころか
自生しているのを発見された途端に伐採されていた
しかし憎まれっ子世にはばかるの例えのように
この樹は生命力が強く
細い根のかけらからでも再生し生えてくるため
どんなに嫌われて切り倒され続けても
少し油断していると復活していたようである
このため今日まで絶滅せずに生き残ってきたのである
種の発芽力も大変強く
どんなに適当に転がしておいても
とりあえず芽は出るのである

しかし
実の味のほうはあまり良くなく
人間だけでなくその他の動物たちもあまり食すことは無い
口がアスタリスクになる位の強烈な酸味で
まるで生食には向いていない
怪しくて不気味な容姿で好奇心を煽り動物をおびき寄せ
この強烈な酸味に驚いて落としたり投げたりした所で
芽を出し根を張るというのが
この植物の繁殖戦略のようである

この様に
不気味さゆえ観賞用としてはあまり好まれず
全般に飲食用にも不向きなこのリンゴであるが
近年栽培面積が少しずつではあるが増えているのである
その目的は香水の原料としてである
このリンゴの果実に発生する
「いちまつしろかび病」という病気により
その名の通り黒い実に白いカビが生え市松模様になる
病気が進行し落果したものを採取し発酵
蒸留し精製して香水に加工されるのである
この香水は「デモンズティア」と呼ばれ
おもに女性用として徐々に人気を集めているのである

この香水の香りは
果実の時とはまったく別物で
華やかさを持った甘い香りで女性がその身に纏うと
まさに小悪魔の誘惑である
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近況20081226

2008-12-26 | Weblog
近況20081226

朝、目が覚めるが体を起こすことが出来ず
体調の不良などという正当な理由ではなく
ただ単に寒さに負けただけでした

ようやく着替えて外に出ると
吹雪
雪が坂を駆け上ってきているため
傘がまったく役に立たない為
仕方なくもう一度家に避難する事に
冷たくなった体を温めなおしながら
しばし
雪が小止みになるのを待つ
幸いなことに30分程度で風が落ち着き始め
意を決して外に出る
傘を差しながらでは仕事が出来ないため
雪に降られながら仕事
トホホ

その後も午前中は降ったり止んだりラジ○○○リ
動いても動いても体温まらず
こんなことは久しぶり
今年は暖冬とか言っていたけれど本当なんだろうか?
寒い寒い
週間天気予報の気温を見ていると
軒並み一ケタ台ではないですか
またトホホ

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ORKの口伝90

2008-12-25 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝90」

ナユタナツメ

古くから生薬として栽培されているナツメの
小果大量結実型改良品種
小さな果実が無数になるために
この名が付けられることとなったのである

葉1枚に対して
1cm前後の小粒の実を1つずつ実らせるため
実が熟するころには実に壮観である
収穫量が大変安定しており
異常気象の年であっても収穫の減少率は低く
幹や枝が根元から折れることの無い限り収穫できる
つまり一番の大敵は暴風である
栽培上の最重要注意点である
この暴風による木部の損傷さえ防げば
暑さ寒さ乾燥湿潤等には大変強い耐性を持っているため
比較的容易に栽培することが出来るのである

もう一つの栽培上の注意点は
樹勢が強く成長が早い事である
何の手入れもしなくてもどんどんと伸びるため
うっかりと人家のそばに植えると2~3年で影を作り
隣家とのトラブルの原因となりかねないため
気をつけなければならないだろう
しかし
この事さえ気をつけていれば
たまに水をやるだけで盛大に実を実らせてくれるため
栽培していて楽しい品種である
低く育てるコツは剪定作業をする事以外に方法は無いが
年に一度だけで良いので
この手間さえも面倒くさいようなら
もともと植物栽培には向いてないのではないであろうか
樹形の仕立て方としては
植える場所の都合に合わせてしまえばよい
主幹から2本ないし3本の主枝を
日光が満遍なく当たる様にするのが一般的である
樹形を楽しむのであれば
好きなように整えても平気で実を付けてくれるので
各々の好みで楽しめるだろう
生薬の原料としては
乾燥させて果実種にするのが主流のようである

この様に大変優秀なこの品種だが
いかんせん一粒が小さいため
収穫に関しては少々手間がかかる
大実種と比べてトータルの収穫量は多いが
収穫の手間の問題を技術的に改善することが
経済作物としては今後の大きな課題である
今現在とられている一番効率的な収穫法は
枝で切り取って持ち帰り
専用の摘果装置で実とその他とを選別する方法である
しかしこの方法を取ると
剪定のタイミングがずれてしまい
その後の栽培に与える影響が大きい
まだまだ収穫に関しては研究の余地があるようである
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ORKの口伝89

2008-12-22 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝89」

サクラジマガエル

体長20cm前後の大型のカエルの一種
野生には存在しない食用の交配養殖品種である

体幹と同じくらいの太さの足が生え
通常それほど大きくならないはずの前足が
後ろ足と同程度の太さになるため
取れる食肉量が大変多く
カエル料理を出す料理店で重宝されており
世界中で流通しているのである

名前の由来は足の太さと形による物である
足の付け根から関節ごとに
桜島大根をくっつけ合わせたような形になるためである
おたまじゃくしから成体に変態したすぐ当たりは
ごく普通のカエルであるが
その後飼育を半年程度続けると
みるみる足に肉が付き始め
最終的には自分で身動きが出来ないくらいまで肥大する
この状態になると餌の与え方が難しくなる事と
この先の肉量の増加が少ない為に
出荷されてゆく
食性は雑食性で餌には苦労しないが
肉質の向上の為に養殖家それぞれの工夫がされている

極稀にまだ動きが活発な変態直後に
養殖槽からの脱走事件が起こることがあり
地元の珍事件としてニュースに流れることがあるが
そのまま野生化している様子は今のところ無いようである
これはこのカエルが繁殖可能な状態は
両足が肥大し身動きがほとんど取れなくなる状態で
交尾の相手を探すことが出来ない事と
その巨体ゆえに肉食動物の餌になりやすいためである
だがしかし今後奇跡的に生き残ったこのカエルが
種の防衛手段を身に付ける可能性も無い訳ではないので
養殖家には自然界への流出を防ぐために
養殖施設の規定が設けられる事となり始めたのである

この様に成長するにしたがって
行動能力が極端に低下するこのカエルであるが
人工繁殖の卵の孵化率は95パーセントを超え
大変繁殖が容易である
その為大変安価で手に入りやすい部類の食肉に
なりつつある
最近ではカエルを食する習慣のない地域の
食料品店でも冷凍真空パックの物が流通し始めた
私も購入して調理してみた
カエルの肉はよく鶏のささ身と似た味がすると例えられる
これは正しく実にアッサリとした上品な肉である
今回はシソの葉を薄く切った肉の間に挟み
下味を付けた衣でフライにしたが
美味
ただパンやご飯のおかずにするには
これでもアッサリしているので
好みによってソースを工夫すると良いのではないだろうか
ちなみに私は
タルタルソースで食したが
相性は抜群であったのである
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近況12/20

2008-12-20 | Weblog
昼間温かかったが故に
夜の寒さが身に染みます
一週間ぶりにレンタル屋に行くと
なにやらやたらと子供が多い
もちろん親と思しき人達も一緒だけれど
そこそこな時間なのになんでだろうと思ってみたら
土曜日なのを忘れていました
さらに考えれば
ひょっとしたら今日から冬休みなのだろうか?
レンタル屋に併設されているゲームコーナーが盛況でした
学校を卒業して随分たつから
休みに関する情報にとても疎くなってしまっている自分が
ちょっと寂しくなりました


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近況12/18

2008-12-19 | Weblog
今日から少し新しいことを始めました
上手くいくかどうか
ちょっと不安

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ORKの口伝88

2008-12-14 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝88」

ピクルスイカ

地下水を使った灌漑農法の過剰による
塩害対策のために育種されたスイカの一品種である
大変小ぶりでかわいらしいスイカで
大きさは大体ソフトボール大くらいである
おおよそ一般に見られるスイカのように
食用部分が赤くなることは無く
白色かうっすらと緑がかった色である

この植物の作られた目的から当たり前のことであるが
性質は好高塩分土壌
土の表面が白くなるほどの塩害発生地帯であるほうが
元気良く育つので
別名{ミラクルボール}と呼ばれ塩害地帯では
非常に喜ばれているのである

スイカでありながら成長に要する水分量が少ないのも
優れた特徴である
地表を満遍なく濡らす程度の雨が降れば
一気にツルを伸ばし葉を茂らせる
この時葉の付け根からも根を張るばかりでなく
茎や葉の裏の細かい毛からも水分を吸収すると同時に
溶けた塩分もまとめて吸い上げ
果実に蓄積するのである
こうしてこのスイカに塩分を吸い上げてもらうことを
三回程度繰り返すと
その他の作物がまた作れるようになるのである
4回目の作付けが成功した例は今のところ報告されてないが
これは高塩分土壌を好むピクルスイカには
土地が適さなくなるから当然ではある
こうして地質が元に戻った農地ではあるが
以前と同じように地下水灌漑農法では
同じことを繰り返すのは明白であるため
ピクルスイカと同様の乾燥に比較的強い作物を選ぶことが
肝要ではないであろうかと思う

このピクルスイカ
食料としてもなかなか優秀である
収穫直後からすでに塩味が効いており
そのまま食べても浅く塩漬けにした瓜のような味で
そこそこ美味い
ただ少し青臭いのは如何ともし難い所ではあるが
酢漬けにしてピクルスにしてしまえば
青臭さの問題はきれいに解消される
ちなみに名前もここから名づけられたのである

こうして色んな面で良い作物であるが
いかんせん塩害という非常事態に対して育種された品種
収穫量が低く経済作物にはなりえないのである
さらにF1品種で親同士も作り勝手が悪い為
この先世界で塩害が解消されていくにつれ
この作物はいずれ姿を消していくのであろう
一部の研究施設などで品種標本として残るのみになるのは
時間の問題である
人間の後始末をしてくれた植物が日陰に追いやられて
無くなっていくであろう事は
少し悲しい事である
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ORKの口伝87

2008-12-14 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝87」

ウサギリブヨ

吸血性昆虫ブヨの一種であり
幼虫は生きたウサギに寄生し繁殖する
ウサギにとっては真に恐ろしい昆虫である

成虫はウサギの耳の毛の無い部分から吸血し
その際ついた傷に産卵し寄生させる
卵は血流に乗りやがて腸壁外部に定着する
そのまま成虫になるまでウサギの体内で過ごし
やがていっせいに孵化した成虫が
腹部の皮膚を食い破って対外に飛び出して行くのである
名前の由来もこの所から来ているようである

このウサギリブヨの存在が確認されているのは
食肉用家畜のウサギからのみであるのは
実に興味深い事実であるとともに
非常に警戒すべき事実でもあると思う
初めて発見された当初は
当然自然条件でも同じようにウサギに寄生していると
研究者たちの間で思われていたが
発見地点から近隣地域を探したが
野生のウサギにはまったく見つからず
国境を越え世界中から野生のウサギに寄生している事実を
確認しようとしたが
ただの一例も発見されることは無かったのである
これらの事から推測された結論は
家畜にのみ寄生する変異種であると言うことである
つまり
人間が発生させてしまったのではないかと
言われ始めたのである

この昆虫を捕獲した野生のウサギに寄生させようとしても
決して寄生する事は無く
ことごとく失敗
家畜との差は今のところ調査中であるが
脂肪量の違いによるのではないかとの事が
一番有力な説である

現在人間への寄生は確認されてはいない
常時接している研究者が
ウサギリブヨに噛まれても感染していない所から見るに
人間に迷入する確立はかなり低いようである
極端に警戒する必要は今のところ無いようではあるが
何しろ家畜にのみ寄生する昆虫
要するに人間の生活環境にのみ存在するのであるからして
今後とも研究動向に注目すべきではないであろうか
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ORKの口伝86

2008-12-11 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝86」

バベルバンブー

竹の一種で極めて巨大な品種である
茎の直径は平均2.3m高さは50mに達する
竹林の中で最も高さのある4本から7本を中心に
円すい状に繁茂し
その様子が天空に聳え立つ塔の様に見えることから
この名が付けられたのである

この竹が一度群生を始めると
その他の植物は成長速度に追いつけず日照不足に陥る
この為この竹以外ではコケやシダばかりになる
この段階を過ぎるとさらに密生し
ついにはこの竹の落ち葉や枯れた物に生えるカビ位しか
生えることが出来なくなるのである
こうしてバベルバンブーの塔が完成する
塔の形になるまではほんの一年で
その後4年から5年でその他の植物がほぼ無くなるのである
最大の群生地では
円の直径が2kmに及びもはや塔ではなく一つの山
ここでは高さも150mに達しているのである

こうして塔になったこの竹の根元では
ほとんど日光が当たらず
常に湿気とカビ臭さに包まれている
生きている竹もカビに犯されたり
その他の細菌に感染したりしそうな物であるが
そうならないのは
この竹の非常に強い抗菌作用による物である
近年研究が進みこの作用をもつ物質が特定され抽出
抗菌物質として活用されるようになり
特に注目されているのは抗真菌薬への利用である

この竹の繁殖・成長力の高さは目を見張る物が
あるのであるが
そこが最大の欠点でもある
人家のそばに一たび生え始めると
その後はどちらかが滅びるまで延々と続く戦いである
昔は手で切り倒すことしか出来なかったため
成長期に2日3日放って置いた人の家は
この竹に飲まれてしまったそうであったが
最近ではこの竹専用の薬品があるため苦労は無いと
現地の人達は喜んでいるそうである

そして何よりつまらないのは
食料としての活用は不可能に近い事である
地面に埋まっている状態のタケノコであっても
麻縄をしがんで居るかのような噛み応えで
味も青臭くて仕方がない
いろいろと過去に試されてきたが駄目であったようである
私もありとあらゆる手段を講じて食べてみたが
全ての方法において
不味
煮ても焼いても食えないを地で行くような植物である
無念である
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ORKの口伝85

2008-12-10 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝85」

クサニオイカ

体長20cm前後の小型のイカの一種
その名の通り不快な臭いを発する
このイカの特徴の臭いの正体はアンモニア
体内のアンモニアの排出能力が大変低く
水揚げされた時にその臭いがするのである

このイカの生態としてその集団性の高さが上げられる
標準で万単位
時として数十万単位で群れをつくり行動する
そのため
漁師の網にかかり出すと兎に角沢山獲れてしまうのである
こうなるとその日の漁は切り上げにするしかなく
漁師にとっては実に厄介な獲物であった

しかしこのやたらと量だけは取れてしまうクサニオイカ
何とか資源として活用することは出来ないかと
水産関係者と研究機関及び大学の研究室等の連携で
数々の試行錯誤の結果
とうとう日の目を見る事となったのである

どの様にしても
アンモニア臭のせいで食用には向かなかったが
好アンモニア細菌{アンモスキ・ムシャス}の発見により
これを利用することで180度事態は変わったのである
クサニオイカをまず普通の干物にする段階で
菌の培養液を塗布する
たったこれだけでただひたすらに邪魔な獲物であった
このイカが
不快な臭いの元であったアンモニアが全て旨みに変わり
劇的にうまい酒の肴に変身したのである

味わいは
するめの味に旨みとほんの少しの酸味が加わった感じで
例えてみれば
カツオ梅の梅の酸味が少し弱まった味が足された
この様な味わいである
火で炙って食べるも良し
細く裂いて天ぷらにしても旨い
人類はまた一つ素晴らしい食材を手に入れたのである
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ORKの口伝84

2008-12-10 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝84」

ススニカイカ

体長2m前後の大型のイカである
イカ墨の保有量が他のイカに比べて非常に多い種である
名前の由来は
墨の原料のススと膠から付けられたようであるが
ほかにも諸説あるが後ほど述べることとするのである

食材や絵の具として人間に利用されるイカ墨
このイカ一匹で1.5リットル弱のイカ墨が取れるため
古代から珍重されてきた
特に中世ではペストに薬効があるとされ
盛んに利用されていたようである
近年もイカ墨料理の本場イタリア以外での
認知の高まりにより需要は高い
しかしこの需要の高さに対して
天然のススニカイカの生息数は減少の一途である

この様な天然資源の減少に対し
人間が取れる手段として効果的であったのは
計画繁殖及び養殖技術の確立だったのである
このイカの漁獲高の減少が目立ち始めた当初より
技術の確立が推し進められた
だがしかし
最初の22年は繁殖・養殖は出来る物の
完全養殖した物は
この種特有のイカ墨の保有量の多さがまるで無く
その他の同サイズのイカと同じ位か少ない程であった
しかし放流し自然で生育した物は
多量のイカ墨を持つに至っていた
時間を掛けた調査の末このイカ墨保有量差の原因は
捕食生物の存在の有無であった
本来イカ墨は外敵に襲われた時の為のものである
そのため捕食生物のいない完全養殖群は
イカ墨を持つ必要が無かったため
体内で生産される事が無かったのであった

この事を踏まえたうえで計画を練り直し
現在はこのイカより一回り小さいサイズの肉食魚を
養殖環境に同居させることによって
イカ墨の生産を向上させることに成功したのである
この問題点をクリアした後は
実に順調に養殖技術が発展し
現在リーズナブルに
イカ墨料理が食べられる様になったのである

ちなみに
名前の由来の諸説の内の一つであるが
イカ墨を食べると一時的に歯が黒くなるのは
見た目どおりである
そのときの様子から名づけられたと言うのである
{すすけた歯で、にかっと笑う、いかしたやつ}
だそうである
トホホ
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この文章は全てフィクションです

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ORKの口伝83

2008-12-05 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝83」

キャノンワーム

アベコベカミキリムシの幼虫の俗称
その名の通りアベコベである
成虫は体長4cm程度であるのに対し
この幼虫は
体長12cm直径3.5cmにもなる巨大ないもむしである

おもに樫の木を好んで食害し縦横無尽にトンネルを掘る
幹の直径1mにもなる巨木が
このキャノンワームの大量食害により
立ち枯れを起こすことが昨今問題とされている
しかし我々人間という物は貪欲な物で
この問題を解決する方法として
このキャノンワームを食用とすることで
この樫の木の立ち枯れ問題を解決してしまったのである
これにより現在はキャノンワームの入手の方が困難
廃材やおがくずの利用によって
養殖が研究されているほどである

養殖が研究されるほどに
この虫は美味である
硬めに練り上げたカスタードクリームかもしくは
カマンベールチーズのような食感に
サツマイモと栗の合間を突き進むかの味わいは
一部の通の間では非常に高く評価されているのであるが
虫食になれていない人達は
その概観から敬遠されている
この点真に残念である

調理法は茹でるのが普通である
焼いたり油で揚げるのは爆発の恐れがあり大変危険
なおかつ中身が漏れ出してもったいないので
よほどの希望が無い限り茹でるほうがよいであろう
まず冷水の状態からキャノンワームを入れ
中火でじっくりと温度を上げていく
沸騰させずにおおよそ10分位かけてまず中身を固める
黄色身が強くなってきたところで
お湯を沸騰させさらに10分以上過熱する
茹で上がったら冷めないようにお湯のまま食卓に並べる
食べ方は
大変皮が硬く歯で噛み切って食べるのは困難なため
子牛肉で作られる白ソーセージの様に
ナイフで皮を切り開いて中身を食す
ソースなどの味付けは不要である

調理するときのコツは
とにかく急激に加熱しないことである
茹でるにしても急に熱を加えると
せっかくの中身が皮が破れて漏れ出してしまい
非常に残念な事になる
そしてもう一つは
十分に加熱することである
これは身の安全に関わる重大な要素である

その他の虫食にも言える事であるが
寄生虫の問題がある
キャノンワームも
ピッケルギョウチュウというギョウチュウの一種の
中間宿主である
最終宿主は成虫のアベコベカミキリムシ
このピッケルギョウチュウに人間が寄生されると
直腸に肉芽種が形成されその他の合併症を引き起こすため
かなりやっかい
くれぐれも生食はしてはいけないのである
注意
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この文章は全てフィクションです

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