いつまでもぼちぼち

食べ物とか読書録です
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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝30

2008-02-20 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝30」

スノーアップル

土中菌類の一種
形状はトリュフに酷似している
寒冷な条件を好み
雪が積もっている位が最も繁殖に適している

食用に用いられ
火を通すことにより
リンゴに似た香りを発し
甘みを出さずに香り付けが出来る
味は淡白で美味と言うわけではないらしい

かつては
北半球の降雪地帯に幅広く分布していたが
農作物が凶作の年には
冬場の空腹を凌ぐ為に食べられる事が
過去何度も繰り返され
ココ数十年確認されておらず
絶滅した可能性が高い
私も文献で見ただけであり
実際に食したことは無い

このキノコだけで冬を凌げた事から
非常に栄養価が高かった様である
直径二cmの物一粒で二日過ごせたそうだ
もしまた見つかることがあるならば
栽培法の確立を期待したい
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ORKの口伝29

2008-02-18 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝29」

ココ最近手がけていた日曜大工
ようやく完成したのである

おおよそ一ヶ月
製作を依頼した妻は何も手伝ってくれず
セメント用の水汲み一つから
全て自分でこなし
完成させた物置小屋
感無量である

しかし
本来苦手な日曜大工を一ヶ月もこなしたため
そろそろ精神的に限界である
ただひたすらに
読書に没頭したいのである
そうだ図書館行こう
あそこなら口やかましい妻に見つかっても
騒がれることは無いだろう
多分・・・

そんな訳で図書館である
静かだ
自分の行動によって発生する音も
呼吸と鼓動とページめくりの音くらいしか
しないのである
少し前まで
金づちと鋸の音に囲まれていたので
静寂が大変心地よい
この静寂を楽しむ為のスパイスとしてなら
たとえ苦手であっても
日曜大工も悪くはないかもしれない
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ORKの口伝28

2008-02-15 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝28」

最近私は日曜大工である
これでは何の事か全く分からないであろうか?

自宅の裏手に
物置小屋を建てているのであるが
これがなかなか骨が折れる
地面をならしたり
柱を立てたり
壁板を張ったり
等など
ココには書ききれないほどの作業を
こなさねばならぬ

はっきりいって苦手である
もっと正直に言うならば
辛いのである
ミリ単位でのずれが
最終的には何十cmものずれになったりした時には
屋根と壁を張り終えかけた物を
怒りのあまり
更地に戻してしまうかもしれない

まぁしかし
今はまだ土台のコンクリートをうっている所
イライラするのはここからである
自分一人で作って出来栄えを気にしなければ
なんとも無いが
口うるさい友人
イチヤモ・ツケンズォが
出来栄えにいちいち文句を言うのである

人から依頼されて
報酬を受けてしているのならば
出来栄えは良くなければならないが
自分達の為だけに作っている物置なのだから
そっとしておいて欲しいものである

けれども
以前彼の意見を聞きながら作った犬小屋は
大変上手に出来上がった
今回も苦手ではあるが
良い出来栄えのために
彼の意見を聞きながら作っているのである

ちなみに
これほど苦手なのに
なぜ小屋を作っているかと言うと
妻の依頼である
いわゆる一つの尻にしかれているというやつである
ホトホト・・・
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ORKの口伝27

2008-02-14 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝27」

リンドバーグビートル

大変飛行能力の高い
カブトムシの一種である

その飛行能力の高さから
世界中の森林地帯に分布し
昆虫の分類が始められたころから
既に原産国が解らなくなってしまっている

飛行能力の高さは
体長が最大で5Cm程度でありながら
おおよそ十倍程度の羽を持つがゆえである
ただこの羽は大変脆く
少しの衝撃で破れるために
飛行による移動は一生に数回しか行えない為
飛行するときは必ず長距離移動をする

もしあなたの家に
このカブトムシが舞い降りたときは
近くの林などに移してあげてほしい
長旅を終えて休みに降りたはずである
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ORKの口伝26

2008-02-14 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝26」

セメントワーム

ミミズの一種で
主に粘土質土壌を好む
粘土質を好むといっても
巣穴として利用するのに好むだけであり
食性は他のミミズと同じである

行動時の体は軟らかく
他の種と同じように蠕動運動で動くが
静止時にその名の特徴が表れる
死後硬直を起こしているかの如く
硬く固まってじっとしているのである
この特徴により
鳥などに地面から掘り出されたとき
硬さから鳥が木の枝と勘違いし
吐き出すのである
この硬直時には体色も変化し
セメント特有の灰色に変わる

この擬態能力の欠点は
体の硬度と色は変化するのだが
水分の損失には耐えることが出来ない事である
掘り返された所が炎天下であり
鳥等がその場を立ち去るのが遅れた場合
脱水症状でそのまま死亡する事が
ままある

ちなみに
釣りの餌としてミミズ採りをし
こやつが混じっていると
いざ針に通そうと思ったときに硬直され
大変いらいらする
だからといって
強引に釣針に通そうとして躍起になると
自分の指に突き刺す羽目になることは
自明の理である
返し付の針ならば病院行きである
注意!
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ORKの口伝25

2008-02-14 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝25」

ダンガンバエ

英名・コークスクリューフライ
飛び方以外は極普通の蝿であるが
その名前に影響を与えるくらい
特異な飛び方をする蝿である

その飛び方とは
銃弾のように回転しながら前進するのである
そのため
他の種の蝿のように旋回性能が高く無く
代わりに
速度と直進性に大変優れ
飛行中のダンガンバエを肉眼で確認するのは
容易では無い
このような飛び方になるのは
体を背中側から見て左側の羽が
右側に比べ小さいためであると思われる

このダンガンバエ
羽のサイズが小さいのは
必ず左側である
いまだかつて
右側の羽が小さいダンガンバエは
発見されておらず
もしも
同じ飛び方をする蝿を捕まえて
右側の羽が小さかったならば
即刻
然るべき機関に申告することをお薦めする
新種あるいは突然変異である

この蝿が発見された当時
その飛ぶ速度の速さから
並べた透明なパイプの中を飛ばして
賭けレースを試みた人が何人も出たそうだが
肉眼で結果を確認できず
写真でも残像で正確に判定できず
企画倒れに終わったそうである
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感想文「どぜうの丸かじり」

2008-02-14 | Weblog
感想文「どぜうの丸かじり」
著者 東海林さだお

食べ物に関するエッセイ集
読めばお腹が空くこと間違いなし
私は夜中に読んで
夜食を食べることになりました

著者はエッセイを数多く書いておられるので
好みに合うなら
長く楽しめると思います

この一冊は155ページの挿絵が必見
目の前でこのような顔をされたら
私は泣いてしまいます

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ORKの口伝24

2008-02-03 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝24」

ボマーフライ

名前のボマーはBomber
すなわち爆撃の事を指す
和名・爆撃トンボ
少し安直過ぎると思われる

体調300mmをゆうに超える
極大型のトンボである
成虫になると
その大きな身体を維持するために
食料も大量に摂取せざるを得ず
同じトンボの仲間やハエを捕まえているようでは
間に合わない為
石を抱えて飛び上がり
蛙やネズミ等の動物めがけて落とし狩を行う
この狩の様子が
爆弾を落としているように見えるため
この名が付けられた

他のトンボならば蛙は捕食者であって
近寄れば食べられるのが落ちだが
落とした石が命中しなかった場合
このトンボは怒り狂い
どのような種類の蛙であったとしても
デスマッチを敢行する

私は一度この戦いにお目にかかることが出来たが
心底命がけの戦いのため
物凄い迫力であった
このときは
身体の大きさで勝ったボマーフライが圧勝
そのいかつい顎で
ムシャムシャと蛙を食べる姿は
私が現代に生きていることを
忘れさせる物であった

食後の彼の目がこちらを向いた瞬間
一目散に逃げたのは
言うまでも無い
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ORKの口伝23

2008-02-03 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝23」

トンソクドジョウ

漢字に直せば
豚足鰌
淡水魚ドジョウの大型種である

主に寒冷地の湖沼に棲息し
太く大きくなった原因は
水温の低さと
寒期の食料の少なさを凌ぐためと推測される

一年を通して手に入る蛋白源として
現地では昔から重宝されており
あらゆる料理に使用される

名前の豚足の部分は
ぶつ切りにしたものを塩ゆでにしたとき
しっかりと脂の乗った感じと
太い背骨からきたもの
塩茹ではもっともポピュラーな調理法である

塩茹でにした場合
小骨の多さに悩む人も多いようであるが
そんな時は
捌いて油でカラリと揚げれば
小骨問題は解決できる

私が戴いたときは
空揚げにしたものにアンがかけてあり
寒さに参っていた体に
生気が戻った気がしたものである
ごちそうさまである
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ORKの口伝22

2008-02-03 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝22」

先日
日本びいきの友人
オチャココ・ロハワゴロの開催する
茶香服なるものに招かれた

産地の違う煎茶・玉露を飲んで当てる
一言で言えば
こんな所である
煎茶が三種、玉露が二種
合計五煎を五回飲み比べ点数を競った

まず始めに
参加者には乾物の茶葉見本がまわされ
それぞれの特色を見比べる
色・香り・形状等などを記憶し
お湯に出した時に判断基準とする

結果
25点満点中8点
私には初の試みなのでこんなものだろう

オチャココの用意してくれたお茶は
良いものである事はよくわかった
玉露はどれも苦味、渋みがほぼ無く
甘みを香りが引き立てていたのである
煎茶は真冬にありながら
早春の爽やかな風を口中に運んでくれた

上記の様な感想を述べた所
「8点しか取っていないのに」

皆に苦笑いされたのは
ご愛嬌である
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ORKの口伝21

2008-02-02 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝21」

ガーディアン・ホーネット

スズメバチの一種ではあるが
その大きさは群を抜いて大きく
人間の幼稚園児位の大きさである

名前の由来は
その役割から名付けられた
もともと野性種だった蜂の幼虫を
卵のころから面倒を見て人間との共生関係を築き
地域を護らせた事による

食性は非常に雑食性で
枯木から三大珍味まで
人間の食べる物・食べない物
ほぼ何でも同じように
食べる事が出来
この蜂がいた地域では
生ごみがまったくでなかったそうである
この雑食性の高さは
体内細菌の豊富さによるものだったようである

お互いに具合の良い共生関係だったが
不幸の始まりは
幼虫が人間にとって
大変美味であったことによる
蜂の増えすぎによる食料と身の危険を避けるため
繁殖調整を行っていたが
幼虫を間引いている所を成虫に見付かり
成虫が激怒
集落の人間とガーディアン・ホーネットのコロニー
全員参加のバトルロイヤルの末
共倒れに・・・
人間は数には勝っていたが
彼らの持つ毒の威力に押され
引き分けるのが精一杯だったようである

この蜂については
私は実物を見たことが無く
文献から得た知識のみでこれを記している
およそ10年前にこの悲劇が起こり
蜂も蜂と生きた人々も
記録上絶滅してしまったそうである
蜂の野性種は探せば見付かる希望はあるが
この十年間いまだ確認されていない

昆虫学術上
見付かった方が良いのかもしれないが
もし生き残っていたとしても
距離を保った方が良いのではないだろうか
だがしかし
一度は食べて見たかったのである
他の蜂の幼虫は美味だったので
きっとこの蜂も
私の好みに合うと思う
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