いつまでもぼちぼち

食べ物とか読書録です
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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝82

2008-11-30 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝82」

オクマンネンダイ

スズキ目フエダイ科の魚の一種
その中でも極めて大型の種類である
現在までに確認されているもので
最大1.7m
非公式の物になると2.1mという
超大型種である

水深200mまでの浅い海が主な生息域であるが
まれに深い場所でも獲れる事があり
深場で獲れた物は体色が鮮やかであるため
魚市場で特に高値で取引される
浅場に生息する場合はサンゴ礁を好む
浅場の物は赤い体色に少し黒味がさす
幼魚はイソギンチャクと共生関係にあり
この事から
分類の仕方に疑問を抱く学者も
少数ながらいるようである

体長が10cm位になると
イソギンチャクとの共生関係は終わり
200から300匹位の群れを形成し成長する
しかしこの群れで生活する期間も短く
次は体長20cmを超えたころから
単独行動をとるようになり
以後は生殖活動以外けっして
同種で集団を形成することは無いのである

食性は肉食
動物性の物なら大体なんでも食べるが
やはり海老が好物のようで
釣りの餌でも
海老を餌にすると釣果が高い様である

巨大に成長し見た目も鮮やか
食べた時の味も良いため
釣り人たちに大変人気の高い魚である
このために
地元の観光資源として大切にされており
人工孵化された稚魚が定期的に放流されている

食料としても優秀なこのオクマンネンダイだが
注意しなければいけないのは食中毒である
1mを超える固体は
シガテラ中毒の危険性が高まる為
近年この魚の料理を供する飲食店は
事前に検査を受けるようになっているのである
また個人で釣り上げた時も
美味しく楽しく食べるために
事前の検査をお勧めするのである

肝心の味の方であるが
白身でアッサリしている
シンプルに刺身・湯引きで食べるのも良し
しっかりと味付けした衣でフライにしても良し
どのような味付けでも美味であるが
唯一お酢だけは避けた方がよいであろう
生の身に酢を使用すると
身が黒ずんでしまうのである
この点にさえ気を付ければ大丈夫である
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ORKの口伝81

2008-11-26 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝81」

カブトウツボ

海のギャングと呼ばれるウツボの一種
体長は最大で3mにも達する
頭部が非常に大きく
体長のおおよそ6分の1にもなり
その巨大な頭の大きさに比例して
口も巨大であるため
ウツボの中でもトップクラスの危険な種類の
一つとされる

名前のカブトの由来は
額の部分が特に硬質化した頭骨の大きさと硬さ故
繁殖期にはメスを争って額の部分をぶつけ合う
しかし
噛み付き合いにならないのは
その後のお互いの命に関わるからであろう
繁殖期以外でも常に気が立っており
他種以上に凶暴で
小型ならばサメにでも齧り付き
餌にしてしまうのである

生息域は温かい海域全般
特に珊瑚礁を好むようで数多く生息し
巨大化もしやすいようである
これゆえ
スキューバダイビング時の危険の一つとして
注意を要するのである
潜り慣れたダイバーならば
カブトウツボの居そうな所を避けて動くが
ダイビング経験の浅い人達は
被害に会う事が多い
また
被害に会った場合の怪我の具合も酷く
噛まれ所が悪ければ
神経をやられて深刻な事態になるのである

この様な事故が多発するため
対策として
カブトウツボの食料利用が取り入れられた

食料として優秀
つまり大変美味であったため
地元のみならず観光客にも大いに好評
獲りに獲りまくってしまった為
今では
漁獲制限つきの高級魚になってしまったのである

食べた人を大いに魅了する
肝心なカブトウツボの味は
一言で言えば白身の魚の味であるが
しっかりと油が乗っている為にアッサリしすぎず
かといってこの油に臭みがある訳でもない
癖が少なくこってりとしていて
薄い味付けでも美味しくいただけるのである
もちろん濃い味付けでも美味しい
皮もゼラチン質が豊富で美味
全体的に中華の調理法が良く合う様である
難を言うなら小骨が多いことであるが
しっかりと噛み砕いてしまえば問題は無い
カルシウムの補給である

私が食べたのは
蒸し煮・唐揚げ・皮せんべい
何よりも美味しかったのは
この魚の象徴でもある頭
カブト焼きで食べたのだが美味い
胃酸が出過ぎて胃袋が溶けるほど美味い
特に獲物に齧り付く為の顎の筋肉は
魚肉と思えないほどのしっかりとした歯ごたえ
恍惚であった
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ORKの口伝80

2008-11-24 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝80」

ドハツソウ

山地の木陰に生える多年草
硬くて大きい地下茎を形成するが
苦味の強さと有効性分量の低さから
食用及び薬用には向かない
草丈は50cmまでで
小さい紅紫色の可憐な花を咲かせる

名前の由来は
この植物の生え方からつけられた説と
薬用時の効果よりつけられた説の二通りがあり
今も確定はしていないのである

まずは生え方からつけられた説
この植物の花と葉は大変先端が鋭利に尖っており
その尖った先端が全て天に向いて逆立ち
その様子が
髪の毛が逆立っているように見えることから
こう名付けられたというのが
この説の概要である

もう一つの説
薬用時の効果からの説はこうである
このドハツソウは生薬として
不眠症の治療薬として利用されるのであるが
この時の効果としては
薬効成分が直接眠気を誘うのではなく
服用後ほんの数分間極度の興奮状態になり
その疲労によって睡眠に陥るというのである
この時あらゆる事に対し
激しく衝動的に反応してしまうため
服用時は周囲に人
及び壊れては都合の悪い物を置かない事が
服用時の最重要注意点である
またあまりにも激しい作用であるため
その他の病気や体力低下時などは
服用してはいけないのである

このどちらの説を名前の由来にしたとしても
怒髪天を衝くの語源であることは
間違いないであろう

ちなみに私も
特に不眠である訳ではなかったが
服用してみた
乾燥させたドハツソウを生薬店にて購入
茎と葉を乾燥させたもののようであった
これを煎じて服用
気がついたのは次の日の早朝であった
・・・・・・
かつて旅行に出かけた際の記念に買った
三葉虫の化石が粉微塵であった
そのほかの物的損失も計り知れなく
真にトホホであったのである
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ORKの口伝79

2008-11-22 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝79」

ボロボロチョウ

キジ目ホロホロチョウ科
ホロホロチョウの大型亜種
全長90cm位になり
確認された最大記録は103cm
ボロボロの名前の由来は
咽頭部の肉垂が
成鳥になるにつれ穴だらけになる為
また
頭部の骨質の突起にも穴が空き
見た目はマシンガン掃射された様である

このボロボロの見た目に反して
家禽としては大変優秀である為に
世界中で繁殖されている
まず何よりも優れている点は
大型で肉量が大変多く一羽解体するだけで
相当量の肉が手に入る
次に
集団を好み性格も温厚である為
飼育時に固体ごとにケージに入れる必要も無い
それ故設備投資が少なくてすむ
さらに
雑食性で与える餌にも苦労しない
尚且つ
その他のホロホロチョウ科の構成種と比較して
環境の変化に大変強く繁殖も容易である

さて
家畜として大事な肉の味であるが
癖が少なくあっさりとしている
脂肪が着くのもほとんどが皮なので
料理によって脂肪分の利用を調節しやすく
大変扱いやすい食肉である
肉の味があっさりしているため
濃い味付けで調理すると大変美味しく頂ける
特にフルーツソースとの相性が抜群である
また
皮を取り除いて茹で
細くほぐした物を野菜と和えても美味しい
くせの無さが大抵の野菜に合う
私が食べたときは
リンゴとバターのソースで頂いた
酸味と甘味の効いたリンゴに
バターのコクが加わり
あっさりとしたボロボロチョウの肉に良くあう

このボロボロチョウの面白いところは
餌の量が少ないときは小型化することである
この性質を利用すれば
餌の量を調節することで室内でペットとして
飼う事も容易である
人の中で暮らせば大変良く慣れ
トイレの躾も犬と同様に出来るのである

さすがの私も
ペットとして飼ったボロボロチョウを
食べることは出来ないだろうと思うのである
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ORKの口伝78

2008-11-20 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝78」

クロウバイ

ロウバイ科の落葉低木
クロウバイのクは苦しいの苦である
岩の上に好んで生える為
まるで苦行に勤める修験者の様である為
この字が当てられた
別名ドコンジョウロウバイである

自然界で特に好んで生えるのは
花崗岩地帯である
ほんの少しの隙間に種が落ちると
そこから根を深く突き刺し生きていく
何とも逞しい生命力である

その根を突き刺して生える植生の為
この木が生えている岩山では落石事故が多発
山を散策に来た人達が落石の直撃を受けることも
ざらである
もしあなたの趣味が山歩きであるならば
ゆめゆめ油断召されぬように

また
人工建築物の石やコンクリートの部分にも
根を張ることができる為
もし見つけたら
苗の時点で引き抜いておくべきである
この事の一番恐ろしい所は
ダムや高層ビル等の壁面に根を張ったときである
うっかり二年程発見できずに放置しておくと
深々と根を突き刺されてしまい
その部分の修復では済まなくなってしまう
それどころか
甚大な人的被害も出ることであろう
人工建築物に取っては天敵のような植物である

しかし山に生えている分には
淡い黄色の小さい花を見せてくれ
目を楽しませてくれる趣深い植物である
少し離れて花を愛でるのが
良いのでは無いであろうか
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近況11/20

2008-11-20 | Weblog
いよいよもって
ユビキタス

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近況11/15

2008-11-16 | Weblog
今日の夕食は鍋
近況を書くときは鍋の事が多いような気がします

今日は朝起きたときは雨
割ときつく降っていたので仕事が出来そうも無く
二度寝を決め込んでみたところ
うつらうつらし始めた途端に
外が明るくなり
やがて快晴に
余りにもまぶしいため寝入ることが出来ず
結局仕事に行く事となり

ほんの少し前まで雨が降っていたとは思えない
秋晴れ
少し残っている雲の白さが
秋空の青さを引き立て
えもいわれぬ心地よさを楽しめるであろう状況だけど
眠り損ねたために
ダルダル
(-_-;)
それにしても暖かい一日でした

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ORKの口伝77

2008-11-10 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝77」

カルラエンイグチ

イグチ科のキノコ
ヌメリがあって匂いも強い
カサも柄も赤色であるが
管孔だけは灰褐色をしている
若いうちは饅頭型で成長するにつれカサが平に開き
最後には反り返る
見た目が毒々しい程に真っ赤である為
また味も辛みがある為
有毒と思われがちであるが無毒
食用として用いることのできる山の恵みである

上で述べたように味は大変辛く
このキノコ単独で調理しても
常人の味覚ではとてもじゃないが美味しくはいただけない
その辛さは文字どおり火を吐くかの如し
架空の大鳥「迦楼羅」の吐く炎の暑さを思わせる為に
迦楼羅炎の名が付けられることとなったのであるそうな

さて
単独で料理しても辛くて食べられた代物ではない
このカルラエンイグチだが
その他のキノコ料理に味付けのアクセントとして使用すると
俄然旨味が増すのである
何しろキノコである為
共に料理したその他のキノコの邪魔をすること無く
香り・味を相乗効果で引立て
なおかつそこに
辛さを付け加えることによって
味に飽きをこさせないので
キノコ好きの料理好きには重宝されるキノコである

調理法としては
大体どの様なキノコ料理にいれても合う
煮物、炒め物、汁物
ただ火を十分に通さずに仕上げてしまうと
カビ臭が発生してしまうために
調理の手順の最初の方からしっかりと
火を通す事がコツである
分量としては
料理に使うキノコの全量に対し
おおよそ5パーセントまでが適量のようである
このあたりの分量は個人の好みである

私が食したのは
キノコたっぷりのホワイトシチューであった
真冬の寒空から室内に入り
暖炉に当たりながらこのシチューを御馳走になった
秋に収穫して乾燥させてあったキノコで作った
このシチュー
冷えきった体から汗が吹き出す程に
暖まった事を思い出す
体休まる森の香りのする暖かな一時であった
キノコ好きの友人に感謝である
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ORKの口伝76

2008-11-10 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝76」

ヤタメタガラス

名前のヤタメタはヤタラメッタラの略
どこにでもいるカラスの
突然変異種である

もともととにかく雑食性のカラスであるが
それに輪をかけて節操無くなんでも食べる
また
遺伝子の変異過程において
満腹中枢に異常をきたしているようで
食糧があれば行動が出来なくなるまで
食べ続ける
人家のごみを漁っていたこのカラスが
腹を膨らませてのたうち回っている所を
発見されたのである
またこのカラスの発見は世界中同時期に多発したため
一時は社会問題に発展しそうになったものである

発見された当初
腹を丸く膨らませたカラスがゴロゴロしているのを
子供達が悪戯していたが
あまりに異常であるため近隣住民が通報
調査機関及び大学の研究室などで調査された結果
ウィルス性の突然変異であると特定され
現在は発見と同時に保健所への通報が義務づけられたのである

ウィルスの名前は
ハラフュ・クラマーヌ
このウィルスも新種であり当時は対処法も確立されておらず
その事が世間に知れ渡り騒然となった
しかし近年の研究の進展により
人間はおろかその他の鳥類への感染もしない
カラスにだけ感染するウィルスであると判明
世界中の人達が胸をなでおろしたのである

このウィルスに感染しているカラスは
現在世界でおよそ1%
自然条件下では
動けなくなった所を野犬に襲われたりして
死んでしまうためにこれ以上増えることはないとの
予測ではあるが
やはり感染の可能性が完全に否定されたわけではなく
見付次第駆除というのが現在とりうる最良の方法である

駆除以外の対処法としては
生きた生ごみ処理機としての利用がある
捕獲したヤタメタガラスに
食物残渣を食べてもらうのである
これはなかなかに効果的なようで
ヤタメタガラスの計画的な繁殖の要望まで出ているそうである

私の家の近所でも見掛けた事があるが
腹を膨らませていまにも転びそうになりながらも
まだ餌をつついているこのカラスを見て
なにごとも程々であるのが
いいのでは無いかと
シミジミと再確認したのである
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