いつまでもぼちぼち

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実在する全てと無関係です

読書録「新フォーチュン・クエスト8」ほか

2017-06-30 | Weblog
読書録「新フォーチュン・クエスト8」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p35より引用
“ 壁の色が違うとか、曲がり方が急だとか、
扉があるとか、天井が高くなってるとか。何
か特徴のある地形であれば、「あ、ここは
さっき通ったところだ」とか「ここは見たこ
とがない」とかっていう判断がつく。
 でも、これほど同じような何の変哲もない
ダンジョンでは、見たことがあるような、な
いような……という状態ばかりがずっと続
く。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 すでにクリアされているダンジョンを、元
通りにしていくこととなった主人公パーティ。
敵を倒すわけにイカず、宝も手に入れてはな
らず、ストレスが溜まるばかりだが、それで
も前向きに次へと取り掛かるのだった…。

 上記の引用は、二番目のダンジョンについ
ての一節。
同じ幅の舗装道路に、同じ形の建物ばかりが
並んでいるようなものでしょうか。樹海や砂
漠で迷うときも、こういう理由なのかもしれ
ませんね。
 旧シリーズからの読者には、懐かしいキャ
ラクターが登場します。前巻でも旧シリーズ
からの違うキャラクターが登場していました
が、著者は自分の作品世界を大切にされてい
るようです。これは、巻末の著作紹介を見て
も、良くわかります。長く読まれ続けるのは、
こういうところにも理由があるのでしょうね。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト9」4

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p76より引用
“「いいんじゃ。それで。そうやって一歩一
歩、確かめながら歩いていけば、おのずと正
しい道に出ることができる。現に、もうずい
ぶんと歩いてきておるではないか。いずれ、
その道がどこに通じておっても、胸を張って
歩いていくんじゃ。よいな」”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 かつての冒険で知り合ったブラックドラゴ
ン・JBと共に、問題のダンジョンを作った本
人に会いに来た主人公パーティ。JBの案内で
会えたダンジョン作製者の姿は…。

 上記の引用は、キットン族の古老・ゼンば
あさんがパステルにかけた言葉。
どんなに出来上がっているように見える道で
も、自分が歩いた後にしか、自分の道は出来
ないものなのかもしれませんね。
 クエスト一段落、このクエストの
始まりの巻が2000年7月出版、この巻が2003
年9月と3年にまたいで書かれています。4冊
に渡った長編でした。
出版当時リアルタイムで読んでいたら、やき
もきしていたことでしょう。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト10」4

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p47より引用
“「パステルが本当にこうしたいと思うこと
があれば、迷わずやってみることです。パス
テルの人生は、パステルだけのものです。た
とえ、前言を撤回することになったって、誰
も非難なんてしませんよ。というか、たとえ
非難されたっていいじゃないですか。自分の
こと、自分がわかってあげれば。それでいい
んだと思うんですよ。わたしは」”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 クエストに関わる異常に、一応の解決をみ
た主人公パーティ。拠点の村に戻ってみると、
モンスターの襲撃の爪痕が…。

 上記の引用は、仲間の一人・キットンの言
葉。こんな仲間に恵まれていれば、どんな厳
しい決断をしても、前を向いて生きていけそ
うですね。
 副題は「キットンの決心」、キットンのこ
の後に関わる大きな出来事が書かれた巻と
なっています。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト11」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p208より引用
“「おれたちだって似たようなことやってん
じゃねえか。ダンジョンの住人からしてみれ
ば、迷惑な話だと思うぜ。不法侵入されたあ
げく、勝手にあれこれ持ち出し、勝手に暴れ
て、壊しまくって、掃除もしないで帰ってく
んだから。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 離れ離れになっていた家族との再会を無事
に果たしたキットン、リーダー・クレイの体
のことを考え、少しクエストを控えようと移
動していたとき…。

 上記の引用は、ダンジョンに対する冒険者
の行動についてのトラップの言葉。
人の家のタンスを勝手に開けたり、宝箱の中
身を持っていったり、勇者や冒険者というの
は何とも傍若無人なものです。しかし、世界
一有名なひげのおじさんも、RPGになった時
は同じことが出来ていたそうなので、そうい
うものなのでしょう。
PSの「ムーン」では、そういう勇者にやられ
たモンスターの魂を成仏させていた記憶があ
ります。あれもラブこれもラブ。
 副題の通り、リーダー・クレイに不幸が降
りかかります。前回の冒険でした怪我もある
のに、気の毒な役回りばかり押し付けられて
います。しかし、それを補って余りあるくら
い、本人は色んな所で恵まれているので、ト
ントンなのではないでしょうか。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト12」4

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p49より引用
“ 倒さずに逃げるという手段もあったが、
どうせ逃げてもまた追いかけてこられるのが
わかっていたからだ。新たな敵を相手にして
いる時、こいつが背後からやってきたらと考
えると、ここで戦っておいたほうがいい。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 クレイトトラップの幼馴染の病を治すため、
必要な物を求めてクレイの曾祖父と縁の深い
ダンジョンに挑む主人公たち。しかし、入っ
てすぐに、風の壁が行く手を阻み…。

 上記の引用は、ダンジョン内での敵との戦
闘についての一節。
後顧の憂いを断つ、ということでしょうか。
目に見える敵がいて、時間が許すのならば、
一匹一匹始末しておくほうが、安全そうです
ね。
 貴重なアイテムを求めてダンジョンを探索
と、冒険らしい冒険をする。そんな時に限っ
て、肝心のメンバーが不参加となってしまう
とは…。面白くはありますが、意地の悪いこ
とです。

ーーーーー


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6月29日(木)のつぶやき

2017-06-30 | Weblog

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読書録「新フォーチュン・クエスト6」ほか

2017-06-29 | Weblog
読書録「新フォーチュン・クエスト6」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p39より引用
“ 不思議だね。そうやって手をかけていく
と、どんどん家が生き生きと輝きだして、ま
るで呼吸をしはじめたよう。魔法みたい!”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 春を感じさせるいいお天気の下、ごきげん
な主人公たちパーティ。皆がウキウキしてい
るのも当然、なぜなら前回の冒険の後、自分
たちの家を手に入れたのだった…。

 上記の引用は、家の手入れに関する一節。
どんなに素晴らしい大きな家よりも、自分で
手をかけた家の方が、愛着が沸いて大切にな
るものなのでしょう。
 今までの話からは信じられないくらい、
パーティメンバーは充実した懐事情を楽しん
でいて、優しい気持ちになれます。
しかし、禍福は何とやらのことわざにあるよ
うに、まあ色々と起こってしまいます。
そうでなければ話が盛り上がらないのかもし
れませんが、少々悪意を感じなくもないです
ね。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト7」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p34より引用
“ わたしは時々無性にクレイのことが不憫
でしかたなくなるんだ。
 そりゃ、いてもらわなきゃ困るけど。でも、
もしかして、わたしたちみたいなチグハグな
パーティにいなかったら、もっとバリバリの
パーティにいたら、違っていたんじゃないだ
ろうか。
 少なくとも、宿代や昼食代を心配したり、
公園で寝て寝違えたりなんてしてなかっただ
ろうに。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 手に入れて幸せを満喫していたのもほんの
束の間、モンスターの襲来で家を含めた財産
を焼失してしまった主人公パーティ。状況打
破のため、かつて見送った難しいクエストに
挑戦することになり…。

 上記の引用は、パーティリーダー・クレイ
についての一節。周囲が思う幸せと、本人が
望むことは、なかなか一致しないのかもしれ
ませんね。
 いかにもな冒険に向かうことになりました
が、主人公たちが気の毒で仕方ありません。
家を手に入れたと同時に、保険にしっかりと
入っておけばよかったんでしょうが…。
読者としては、気の毒に思いながらも、主人
公たちの新しい冒険譚を楽しめるので、嬉し
くも思ってしまいます。

ーーーーー


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6月28日(水)のつぶやき

2017-06-29 | Weblog

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6月27日(火)のつぶやき

2017-06-28 | Weblog

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6月26日(月)のつぶやき

2017-06-27 | Weblog

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読書録「新フォーチュン・クエスト2」ほか

2017-06-26 | Weblog
読書録「新フォーチュン・クエスト2」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p69より引用
“ でもなぁ……。結局、金貸しにお金を返
すために、またまた金貸しに借りに来てるわ
けで。これって、典型的な雪だるま式借金の
第一歩なんじゃない?”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 仲間の一匹との今後について一段落したの
も束の間、もうひとりの仲間の揉め事解決の
ため、商業都市・エベリンまでやって来た主
人公・パステル達パーティ一行。仲間の手紙
の指定の場所は、名前からは想像できない金
融業者で…。

 上記の引用は、利息を返すために他の店で
お金を借りた様子を描いた場面での一節。
お金を借りる時は、自分の収入としっかり照
らし合わせて考えたいものですね。
それにして、なんて世知辛いファンタジー…。
 仲間の一人・キットンについて大きく物語
が動く巻となっています。
職業・農夫兼薬剤師で、仲間をサポートする
キャラクターでしたが、存在感が大きくなり
つつあります。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト3」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p101より引用
“「ちがう。それはちがうよ、わたしたち
だって、失敗することあるもん。でも、それ
は不可抗力って奴だよ。ミスがないことのほ
うが珍しいもん。肝心なのは、その時、みん
なでフォローしあうってこと。こっちの信頼
関係がしっかりしていれば、乗り越えられな
いミスはないって思う」”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 一難去ってまた一難、一族の試練を乗り越
えはしたが、借金問題は手つかずのパー
ティーメンバー・キットン。騙されて出来た
借金とうすうす思っていた皆は、トラップの
提案に乗っかることとなり…。

 上記の引用は、落ち込んでいるパステルに
向けた、パーティーメンバーの幼馴染の一言。
失敗を恐れずに済むような、心強い仲間がい
れば、勇気も沸いて出るのでしょうね。
 借金で悩む冒険者というのも、なんとも物
悲しい話ですが、確か旧シリーズの始まりも
アルバイトの話だったような…。結構しっか
りした冒険をしている主人公たちなのに、ど
うにも報われていなくて気の毒です。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト4」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p172より引用
“ 一応、マッパーだから、塔の探索には必
要でしょうって言えるのかもしれないけど、
知っての通り、マッパーはマッパーでも、方
向音痴のマッパー。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 悪徳金融からの借金を上手いこと返すこと
に成功した主人公たち。作戦成功の祝杯を挙
げようと、居酒屋へ向かったのだが…。

 上記の引用は、主人公たちが探索メンバー
の選定を話し合う場面での一文。自分の特技
を職とすることが多いであろう冒険者が、職
業としての必要性を仲間に強く言えないよう
で、どうするんだろうと思ってしまいます。
もうそろそろパステルの方向音痴が改善され
ても良いものだと思いますが、そうなると
特徴のないキャラクターになってしまいそう
ですね。
 前巻の話からうまいこと話が流れてきてい
るので、続けて読んだ方が楽しめます。多分、
突然この巻から読む人は、極稀だろうとは思
いますが。しかし、あらすじのまとめが巻頭
の方にあるので、そういう少数の人たちでも
安心です。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト5」4

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p195より引用
“ コカトリスのほうはというと、さっき
キットンが言ってた『鳥ですから、三歩歩く
と忘れるのでは』という言葉通り、何事もな
かったかのように床のゴミをつっついたり上
を見上げたりしている。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 塔を探索するための手がかりを求め、王女
のお守りを鳥に城へと行ったトラップ。そこ
に書かれたヒントを元に塔に再挑戦した主人
公たちの前に…。

 上記の引用は、ダンジョンで出会ったコカ
トリスについての一文。三歩歩けばの喩えは
よく耳にしますが、鳥類全般には当てはまら
ないそうです。大型鳥類は特に、人に良く馴
れるそうですし。冒険者にとっては、駄目な
部類の鳥類に似ている方が、ありがたいで
しょうね。
 借金絡みの話が、この間で一段落します。
主人公・パステルについての結末は、好みが
分かれるところではないでしょうか。この巻
で違った結末になって、シリーズ完結でも悪
くは無かったかと思います。しかしまあ、人
気作品は固定ファンも多いでしょうから、そ
んなにスパッと終わってしまうのは、もった
いないですかね。

ーーーーー


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6月25日(日)のつぶやき

2017-06-26 | Weblog

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6月24日(土)のつぶやき

2017-06-25 | Weblog

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6月23日(金)のつぶやき

2017-06-24 | Weblog

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6月22日(木)のつぶやき

2017-06-23 | Weblog

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6月21日(水)のつぶやき

2017-06-22 | Weblog

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読書録「新フォーチュン・クエスト1」3

2017-06-21 | Weblog
読書録「新フォーチュン・クエスト1」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p134より引用
“ ドーマでは、リビングストン家(ジン
ジャーの家)が領主ではあるんだけど、いわ
ゆる町政っていうのかな?雑多な生活のあれ
これに関しては、町長をトップとする町役場
が代行しているんだそうだ。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 里帰りの行きがかり上、パーティーメン
バーの一人・トラップの実家に滞在すること
となった、主人公・パステル。朝食をいただ
きながら聞いた話の中に、仲間に関する重大
な事実に気づき…。

 上記の引用は、町の領主と町政についての
一節。ファンタジーの世界であっても、日々
の生活に関しては現実と同じようなのでしょ
うね。自分がするはずの事を誰かがしてくれ
ているから、毎日穏やかに過ごせるのでしょ
う。
 旧シリーズは、平成に入るか入らないかの
頃からあったように記憶しています。
ライトノベルというジャンル名も、まだ定着
確立されてなかった気がします。
そういうことを思うと、自分の年齢を感じざ
るを得ません。
 主人公・パステルの語りと、登場人物との
会話が主体となって話が進むので、その辺が
好みの分かれどころになりそうです。
 巻末にこの作品を元にしたテレビゲームの
告知が掲載されていますが、スーパーファミ
コンで発売となっているので、現在手に入れ
て遊ぶのは、少しむずかしいかも知れません。

ーーーーー


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6月20日(火)のつぶやき

2017-06-21 | Weblog

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読書録「僕とカメラの旅物語」ほか

2017-06-20 | Weblog
読書録「僕とカメラの旅物語」4

著者 蜂谷秀人
出版 エイ文庫

p180より引用
“つまり、メーカーいわく、「出来が悪いの
で両方使って、ましな方を選んでちょうだ
い」ということでした。潔い自信のなさ。開
き直った技術水準。マガジンが2つともだめ
だったらどうしよう?目頭が熱くなってきま
した。”

目次から抜粋引用
“ライカでツール・ド・フランス
 ノルマンディでコンタックス
 カレーライスの薬味とライカのスプール
 写真発祥の地を訪ねて
 勇気のいるカメラ”

 ツール・ド・フランスに魅せられてフリー
になったカメラマンによる、フォトエッセイ。
 ツール・ド・フランスの様子から様々なカ
メラを使った風景まで、著者の喜びが溢れて
くるようなエッセイで彩られています。

 上記の引用は、ウクライナ製のカメラにつ
いて書かれた項での一節。
シャッター音は「ジャキーン!」、巻き上げ
音は「ガリガリガリ…」と表現されており、
なんだかものすごく面白そうです。他人事だ
からでしょうが…。しかし、作った側がこの
ような考えでいるのは、いかがなものかと…。
 前に持っていたカメラを手放して次のカメ
ラを買ったりと、ツール・ド・フランスを追
いかけるのに、結構な苦労をされているよう
に思えます。しかし、よく読んでみると、所
有カメラのメーカーの数が二桁とか書いて
あって、単に買いすぎなのだろうと思えます。

ーーーーー

読書録「危険な世界史運命の女編」3

著者 中野京子
出版 角川文庫

p150より引用
“ ゴッホの絵は、生前にたった一枚しか売
れなかった。テオがいなければ、ゴッホは傑
作を産み出すもなにも、とっくに野垂れ死に
していたに違いない。”

目次から抜粋引用
“騒がしい時代
 有名であろうが、なかろうが
 映画が語る世界史
 芸術家たちの光と影
 民衆の底力”

 ドイツ文学者である著者による、フランス
革命前後の歴史上の逸話を集めた一冊。
web連載まとめ、同社過去出版単行本加筆修
正文庫版。
 マリー・アントワネットの手紙についてか
ら史実を題材にした映画の史実との差異につ
いてまで、激動の時代のドラマチックなエピ
ソードが記されています。

 上記の引用は、ゴッホとその弟・テオを描
いた映画について書かれた項での一節。
ゴッホが兄弟に恵まれていなければ、ゴッホ
の絵を現代の私たちは見ることが出来ていな
かったのですね。気の毒なことに、テオは
ゴッホの死後半年で死んだとのこと。ゴッホ
の絵が売れて喜んだのは、結局一体誰だった
のでしょうね。
 遠い時代のゴシップなので気楽に読んでい
られますが、当時に生きていた人々は、時代
が荒れていて大変そうです。それとも、最中
にいたら、毎日何とも思わずに生きて行くも
のなのでしょうか。

ーーーーー

読書録「世界一周ひとりメシ」2

著者 イシコ
出版 幻冬舎

p86より引用
“ あえて説明するまでもないかもしれない
が、ファストフードのファストは「早い」と
いう意味である。つまりファストフードとは
注文してすぐ食べられ、または持ち帰ること
のできる料理。少なくとも僕がこの旅で持ち
歩いている電子辞書にはそう書かれている。
しかし、サンティアゴのファストフード店で
は、なかなか商品をてにすることができな
かった。”

目次から抜粋引用
“「インドのマクドナルド」デリー(インド)
 「テントカフェの揚げパン朝食」ヘルシンキ(フィンランド)
 「笑わない薬膳鍋屋」コタバル(マレーシア)
 「メコン川沿いのバー」ノーンカーイ(タイ)
 「妄想パッタイ」バンコク(タイ)”

 独自体験を元にした執筆活動に勤しむ著者
による、世界中の飲食店で一人で摂った食事
についてのエッセイ集。
 南米からアフリカまで、孤独な食事風景が
描かれています。

 上記の引用は、チリでの食事について書か
れた項での一節。
注文してからもまたなくてはならないのなら、
ファストフード店で食事を摂る意味は少ない
のではないでしょうか。よっぽど好きでない
限り。土・日なら、日本でもけっこう並んで
待ちますけれど…。
 食事についての文章から、あまり美味しさ
が伝わらないような気がします。食事そのも
のよりも、その周囲の雰囲気を主に書いてい
るからかも知れません。

ーーーーー


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